オレは音楽が好きだ。

 

若き頃なんかは、

曲をこさえたり歌ったりで食ってくか、

パチ雑誌のライターとして

アホなことばっか書いて食ってくか、

2つの夢が並行していた時期もあった。

 

 

 

結局、パチ&スロライターとして

23年ぐらい生きることになったわけだが、

これだって、たまたまオレの周囲が

そういう風に流れていっただけでね。

 

「アラ、いいじゃない」なんて

その流れに乗っかっていたら、

自然とそんな仕事で金がもらえるように

なっとったってだけなのだ。

 

イヤ、そりゃもちろん、

やりたい仕事だったからさ。

そっちの水へ

軽〜く手をかいてみたりもしたんだが、

そんなバシャバシャ

頑張ったって感じじゃなくて。

ほぼ、恐るべき『幸運』が重なって、

勝手にそうなっていったのである。

 

 

 

で、たま〜〜に思うのだ。

もし、オレの人生のポシェットに

たまたま入っていたその『幸運』が、

音楽の方へと流れていってたとしたら…?

どんな人生になっとったんかなぁ…と。

 

全然食っていけてなかったかもしれないし、

あるいはソッコーで身の程を知って

今ごろ犯罪者一歩手前みたいな

生き様になっとるかもしれないし、

もしかするとスゲェ曲がホイホイできて

今の600倍ぐらいリスペクトされる人生を

謳歌できとったかもしれない。

 

そればかりはわかんねぇけど、

まぁおそらく

オレの音楽の才能は、

せいぜい

しれてたんとちゃうかな?

ヒゲダンとか

普通にすげぇなぁって思っちゃうし。

ああいうのを聴いて

「オレの曲のがええやんけ。

 つまんねぇ!」

って感じるぐらいの才能がないと、

たぶんダメだと思うのだ。

好きなことで食べていくのは、

甘くねぇんだ、こどもたち。

 

 

 

で、

そんな音楽大好きなオレが、

ずっと、ずっと思っている

世界イチ

ダサいタイトルの歌。

 

それが、

 

 

 

 

 

 

 

夢 with You

 

https://youtu.be/xbKyblK_DeQ

 

 

 

 

 

 

 

急な角度でDisりだして

みんなに「狂ったの?」と

思われても仕方ない有り様だが、

コイツは1993年のトレンディードラマ

『チャンス!』の劇中歌で、

オリコンチャート3位にまでのぼりつめた

結構なヒット曲なのである。

 

歌っていたのは

俳優の三上博史なのだが、

劇中の役名で『本城裕二』と

クレジットされていた。

 

 

 

ただ、誤解なきよう!

曲はいいと思うよ!?

作詞&作曲者の

久保田利伸は天才よ。

 

だが、このタイトルだきゃあ

言いようもなくダサい!!

これは、ドラマの

シナリオライターが

たぶんイカンのちゃうかと思う。

 

いやいや、

もちろん人によっちゃ

「超イカすやんけ! 

 ロマンチックやろがい!!」

って人もおられるだろう。

それを否定する気は毛頭ない。

 

しかし、

オレ個人的にゃ

30年近くもの間、

10代の終わり頃に聴かされて以来、

ずーーーーーーーっと不動の

ダサい曲名ベストワンソングなのである!

 

 

 

しかもね、

この曲名がそのドラマん中で

初めて出てくる時、

三上博史が

もうどうしようもなくカッコつけて

「夢、ウィズユー……」

なんて言いやがるのである。

 

そのスカした言い方が、

田舎パンクスだった

少年チェロスの心に

『F●CK!!』

の4文字を深く、深く、

刻みこんでしまったんだと思う。

 

 

 

まぁでもホント、

曲そのものは悪くないんでね。

今度、カラオケででも

死ぬまでに1度ぐらいは

歌ってみよかなぁ…なんて思う

雨の午後なのであった。

 

 

 

むあーーーー、

はらへったァアアアアッ!!