土曜日は、五目釣りに行くかマゴチにいくか迷っていたのですが、S様に誘われたので、マゴチに決めました。

席は、左ミヨシのS様の隣りでした。突き出しにには2組限定のルアーマンが陣取っていました。

 

 

私が隣だと分かると、S様は、え~っ五目船に行ってくださいよと言うではありませんか。自分で誘っておいて何なのでしょう、その態度は。これで釣れる気がしなくなりましたよですって。

8割は本音でしょう。2割は自分が誘ったことを忘れているのだと思います。

 

グチグチいう割には、糸の結び方やら色々と世話をしてくれ、海も穏やかで、楽しい気分です。

マゴチ釣りは数年ぶりですが、仕掛けも変わっていないので、戸惑いはありません。

 

20人近く乗っているお客は、20代からせいぜい50代までの人ばかりで、スミイカのお客とは大違いです。私だけとびぬけたジジイでした。

 

さてさて、とまどいと迷いの6時間半が始まりました。まったく釣れないのです。昼過ぎに1回だけマゴチと思われるアタリがあったのですが、かなり待っても食い込まないので、合わせてしまいました。案の定スッポヌケで、待望の1匹目にはお目にかかれませんでした。

 

隣りの人のセイで、今日はダメですと言いながら、2本竿のS様は時折置き竿の方にマゴチを掛けています。釣ったのではなく、釣れたのです。釣れないのを私のセイにしながら、他の人が魚を掛けるとタモを持って駆けつけています。根が優しくて世話好きなのでしょう。

 

私は、何が悪いのか、アタリがありません。船中ボーズは私とあと一人だけになってしまい、ヤキモキしていたS様が、あっちの人もとうとう釣りましたよと、絶望的な声を出します。

残り40分というところで、サイマキを新しいものに替えてみようと、リールを巻き始めると、スーッと糸が引かれていきます。何だといぶかっていると、グーンと重い引きになり、S様が「マゴチですよ、掛っていますよ」と、タモを構えています。

姿が見えました。マゴチです。いやあ、驚きです。

見ていたナオト船長が、魚が勝手に掛ってくれたんだろ、釣ったんじゃないよと大笑いしています。

釣れたのは事実で、ついにボーズ脱出。嬉しいというより、ホッとしました。こんなことってあるんですねえ。

その後すぐにはっきりしたアタリがあり、いつ合わせるか迷っていると、船長とS様が、ゆっくり巻きながら竿を下げろとか、いろいろ言うので慌てた頭が動かず、つい大合わせしてしまい、見事スッポ抜け。またまた笑われました。

 

糸の結び方やら何やら、S様は私の面倒ばかりみていたせいか、握っていた方の竿では1匹しか釣れませんでした。今日も連チャンで行ってますから、多分大釣りしていると思いますが。

 

船長は何十匹という生け簀のマゴチを手際よく生き締めしてくれます。

 

 

 

釣りあげた魚が大きく見えるように写真を撮って、めでたしめでたし。

水曜日からまたスミイカに戻ります。S様には新しいテンヤをプレゼントしましょう。