少し前に一度作ったツイードの
バッグを一度ネットショップに
アップしてあったものがどうにも
気に入らず。
思い切って一旦引き下げて
一度全部解体して作り直しを
しました。
最初に作った時は、マルシェで
販売するのに間に合うようにと
時間に追われて作った。
だけど結局、去年は飼い猫の
闘病のためにマルシェに出店
出来なくなって、結局そのまま
やむなくネットショップでの販売
をすることにしたのだった。
マルシェに来場されるお客様の
イメージ的に、私の好きなテイストを
前面に出した商品を作っても
多分売れないだろうと予想して
シンプルなバッグを作った。
でも作っていて自分がワクワク
しないし、ときめかなかった。
だから後から時間がたって
段々違和感が心の中で広がって
いったのだと思う。
誰からも見向きもされない
作品を作ってしまったという
罪悪感。
そして自分が好きでもないデザインを
良しとして形にした自分自身にも
ガッカリしたというか、反省した。
自分が売りたい物ではなく、
売れそうなものにフォーカスして
作ったからそういう事になった
のだと思った。
可愛い生地や上質な素材で
シンプルなデザインで作るものは
手先が器用な人ならだれでもできる。
別に私が作った物でなくっても
探せばきっと見つかる。
そんなありきたりなデザインの
物を作ってはいけなかった。
私だから作れるデザインにしなかったら
私から買う意味がない。
あの人が作るものは可愛くて
他にないデザインだから買いたい！
と思ってもらえるものを作らないで
どうするんだ？って思ったの。
それでね、もう思い切って
全部解いて、裏地も別な生地で
作り直して元のデザインとは
180度違うデザインに作り替え
ました。
そして商品の価格も今までは
お手頃価格でと思っていたけど
自分が注いだ熱量と一つ作るのに
費やした時間とエネルギーの価値
を加味した値段設定にすることに
しました。
良くハンドメイドの世界では
価格設定は材料費、材料を買いに行った
交通費、作った時の自給換算、デザイン料
云々をプラスして考えろと言いますが、
そんな計算にしたら、きっと2万円で
お釣りがくるような価格になってしまう。
さすがにそれは無いな～と思うので
そこまで高額な価格は付けなかったけど、
本気で作りましたという気持ちを
乗せた価格にしました。
自分が心血注いで作った物の
価値はそれぐらいの価格で良いのだ
という事を自信を持って認める勇気。
これからは妥協したものはもう
作らない事に決めました。
自分の好きを追及して創作する
事の大切さを肝に銘じた満月の日に
発売しました。
という訳で、ネットショップに
リニューアルしたバッグが再登場
致しました。
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