UPDATE(2/17)自分で読み返してて違和感を感じたので何箇所か表現を修正しました。

超お久しぶりです。今回は「荒野のコトブキ飛行隊-大空のテイクオフガールズ!」についてレビューしていきます。



2/13にサービス開始したコトブキ飛行隊。初っ端メンテ入りしてやや不穏な空気を醸していましたが、無事プレイできる状態になりました。

ゲームコンセプトは「美少女空戦」といった感じでしょうか。「ミリタリー×美少女」というジャンルで見ると、まぁ先駆者の多い作品ですよね。

陸戦ならガルパンやドルフロ、海戦なら艦これやアズレン、空戦なら紫電改のマキや空戦乙女あたりでしょうか。さして造詣が深いわけでもない自分ですらこれぐらいパッと出るので、実際はその十倍や数十倍存在する気がします。

また、このアプリはいわゆるメディアミックス型のゲームで、現在アニメも放送中という代物。多分バンドリ的な展開を狙ってるんじゃないかなぁ。アニメに漫画にアプリにと多方向の展開には事欠きません。
ブシロードのくそつよ空母打撃群"とは宮澤伊織氏の言葉。インタビューがとても面白いので読んで、どうぞ(百合が俺を人間にしてくれた――宮澤伊織インタビュー)
…………………………………………………………………

ただし、このレビューではアニメの話は一切無しで行きます。前提知識として結構要求されてそうな感覚はプレイ中に常にあるんですが、そんなもんは知りません。ゲーム単体での評価を行なっていきます。

私は持論として「例えマルチメディア展開してる作品だとしても、ゲームは単体で独立してなければならない」という考えを持っているのがその理由です。

これはあらゆる続編や外伝なんかにしてもそうですね。その他の作品に触れる事により、更に深く楽しめるのはありですが、その他の作品に触れるのが最低限の義務だというゲームは作品として未完成だと思うので。まぁこの辺は人によりけりでしょうが。

というわけで早速レビューしていきましょう。

・薄いプレイフィール
戦闘中にやれる事が少ないな…

プレイしていてまず最初に感じたのがこれでした。このゲームは「ターミナル-ミッション型」、つまりホーム画面で強化やらを行い、その中の機能の一つとしてそれぞれのミッションに挑んでいく形ですね。

UIの使い勝手は普通か普通にちょい劣る程度。慣れるまではややどこで何をすれば良いのか分かりづらいかもしれません。
…………………………………………………………………

この仕様に関しては別に珍しくもありません。これまでにプレイしたFGO、パズドラ、アズレン、ドルフロ、東京ドールズetc……大抵のアプリはターミナル-ミッション型のゲームでした。

で、そのミッションの方。やれる事が薄い。本当に薄い。おもてたんと違う…ってなるユーザーは少なくないでしょう。




視点切り替え可能な迫真の戦闘画面君たち。総じてビジュアル面でのクオリティは安定してますね。特にアニメの映像を使用しているムービー部分は流石に凄い。戦闘機にさして詳しくないのでミリタリー面での評価はできかねますが、空飛んでる感はあると思います。
…………………………………………………………………

このように戦闘画面はバリュエーション豊かなんですが、それに反し、やれる事はスキル発動だけ。航路や攻撃対象の指示はおろか、積極的にだとか守りをだとか援護中心だとかいう傾向すら指定出来ない。ウッソだろお前…うん十年前のドラクエですらガンガンいこうぜといのちだいじにがあるのに……

もしかしたらゲームを進めていけば解禁されるのかもしれませんが、レベル20時点ではその雰囲気もないですし、何よりUI的にも多分なさそう……

ここ、ゲームに対する評価が大きく分かれる点でしょうね。「折角の空戦モノなのに、ほとんどやる事がないなんて…」と捉えるか、「スマホで色々やらされても嫌だから、このくらいシンプルでいいじゃろ」と捉えるか。ユーザーの嗜好次第ですね。

ちなみに私は軽い指示くらい出来れば良いのに…派です。攻撃対象の指定や、指定機に任意の攻撃バフや機動バフ、いっそ編隊6機中選択した1機を直接操作出来たりとか。

まぁ、この程度のこと開発者が思いつかないわけもないですから、あえて省いてあるんでしょうね。この選択が吉と出るか凶と出るか、興味深いところです。

しっかりとした育成ライン
上記の薄い干渉性に反し、育成のラインはしっかりと構成してある印象を受けます。

このゲームの強化要素は大きくキャラと戦闘機の2つに分かれます。やるべき事が細かく設定されているため、何をやればいいかわからないorやる事がないって状態には陥りにくいでしょうね。

キャラ強化はありがちなラインナップです。レベル、スキル、そして昇格ですね。昇格するとスキルが解放される感じのやつです。概ね皆さんの想像通りだと思います。

細かいことを言いますと、一応キャラにはステータス上昇用の装備欄が用意されています。が、一度装備すると取り外せず、任意のセットを集めれば限界突破出来る仕組みなので、実質素材消費型のレベル上限解放と同じですね。


なんで使い回せないのか…と一瞬考えましたけど、よくよく考えると他人が肌につけたモノを使い回すのって普通に嫌ですよね。狭苦しい旧式戦闘機の中が快適とは思えないですし、控えめに言って埃まみれの汗まみれだろうから……アレなんか興奮してきた…
とまぁ冗談はさておき、過酷ですよね飛行機乗りって。
…………………………………………………………………

戦闘機の方はパーツを集めて資金を消費して作る形式です。強化に加えてブースターを装着することにより、ステータスを上昇させられます。

どうなんだろう…リアルなのかこれは…?って感じ。
…………………………………………………………………

こちらにもさまざまなパラメータが設定されてますが、正直よくわからん!まぁ流石に初期戦闘機よりは強いでしょ…って感じで高レアのキャラに適当に搭乗させてますね。

プレイしてる感じ、戦闘力やレアリティが高いはずのキャラが、そうでないキャラより早く落ちたりするので、多分相性とかあると思うんですよね。まぁこれもよくわかんないんですけど。

撃墜されまくるシノちゃんの図。結構強化してるはずなのに哀しいなぁ…
…………………………………………………………………

ぶっちゃけ毎度の戦闘におけるスキルの溜まり方や与被ダメージがあんまり安定せず、ステータスがどう影響しているのかの今ひとつ分からないため、「まぁとりあえず強化しとくか」って感じになっちゃいますね。頭の良い解析兄貴達の調査に期待しましょう(丸投げ)


・煤けた荒野の飛行隊
さて、次はストーリーですが、こちらは案外悪くないですね。流石に絶賛できるほどじゃないですが、ゲーム単体でもそこそこに面白いです。正直意外でした。


大体荒野、移動は飛行機って感じの世界が割と好きです。ちなみにモブ敵は空賊くんですね。皆同じ顔してます。ご兄弟かな?
…………………………………………………………………

ストーリーに関してはチームごとに分かれています。「コトブキ飛行隊」「ハルカゼ飛行隊」「アカツキ怪盗団」「ゲキテツ一家」「カナリア自警団」の5つです。……これは、バンドリじゃな?

チームにはそれぞれに特色があって、それが飽きさせないように働いてるイメージです。傭兵、予備隊、自警団、怪盗、マフィア…それぞれにきちんとカラーがあります。やるじゃない(画像略)

さらに望めるのであれば、チームごとのクロスオーバーなんかもあるとなお良いでしょうね。ストーリーは結構解禁したんですが、今のところそれぞれが独立してて関わりがないのがちょいと寂しい感じです。

バンドリはその辺を所属学校、姉妹関係などでうまくフォローしてたなぁと今更ながらに感じます。違うバンドのメンバーが関わることに違和感がないのは強い。コトブキはどうするんでしょう。割りかしシマというかナワバリが分かれてる感じなんすよねぇ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と、ここまで中心的要素をレビューしてました。あんまり長いと飽きさせてしまうと思うので、ここからはプレイ中に感じた良いところ悪いところを箇条書きにしていきます。

GOOD
・ミッションにおけるリタイアのリスクがかなり少ない
・ボイスたくさん

BAD
・演習がひたすらにダルい。札束と時間が全て
・演習につきまとう3分くらいの制限時間が意味不明
・演習でないと解禁できない機体がある
・演習で時間切れになると、残HPに関わらず強制敗北 
残機体もHPもこちらが多いのに迫真の敗北表示。ひたすら回復と回避にガン振りした構成が防衛で猛威を振るう未来が見える見える…
…………………………………………………………………

まぁとにかく演習がすとれすってことです。相当の覚悟がないとやってられないでしょうね。

あとはまぁ、ガチャとかになって来るんですが、正直何とも言えないですね。AppStoreのレビューだと確率詐欺呼ばわりされてますが。リセマラもしてないし、そこまで回数こなしてないのでコメントのしようがないというのが正直なところ。


総合評価:ファン以外にとっては凡作
結論としてはこんな感じ。卒なく纏まってはいるものの、このソシャゲ激戦の時代において敢えてファン以外に勧めるほどの要素が見当たらないです。

逆にファンにとってはかなりの良作になるかもしれません。あまり何も考えず続けられて、コツコツやってればそれなりに強くなれる。アニメが好きで仕方ない人は是非ダウンロードしてみて下さい。

今回はこの辺で。ご清覧ありがとうございました。