のっけからなんなんですけど、いやー発表されちゃいましたねスプラトゥーン2!思ったより早いタイミングでのご登場です。いや、正確にいうと早いのはスイッチの発売ですかね。まさか今年の3月3日に発売とは…まぁロンチタイトルがアレなので、私は発売日に買うことはしないでしょうが。何故、任天堂は初動の大切さを学ばないのか…正直Uの時よりショボいですよ…

とまぁ、無粋な話はそこそこに。スプラトゥーンといえば色んな意味で金字塔ですから。シューターが割とマイナーな日本でこれだけ流行るシューター系統のゲームが出て来るとは誰も思っていなかったでしょうから。これから先、日本のゲーム史に残り続けるゲームの新作が発売されるってんですからまずは祝わねば。


改めて、発売決定おめでとうございます!やったぜ!!
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と、ノルマを達成した所で今回は何故スプラトゥーンがあんなに流行ったのかでも考察していこうかなと。一応150から200時間程度はプレイしていましたから、私だってイカの端くれですし。あとは2に望みたい改善点なんかも書けたらイイネ。

<カジュアルポップな絵面>
やはり一番大きいのはこれでしょうな。ずーっとFPSTPSやってるとマヒして来るんですが、例えゲームだとしても人を撃ち殺すのに抵抗感がある方は少なく無いんですね。あ、化け物や霊相手だったらセーフかどうかは派閥が分かれるのでまた別の機会にでも。

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この絵面の差ですよ。と、この記事書いててふと思ったんですが、何なら死に方はスプラトゥーンの方がグロくないですか?

BF1は銃で撃ったり爆発物で吹き飛ばしたりしますけども、直接的な表現は少ないです。血も殆ど出ないですし、身体欠損表現もなし。敢えて言うなら近接武器の攻撃だけ若干痛そうなくらいで。

対してスプラトゥーンのデスの基本は全身爆発四散。欠損表現どころじゃねぇ。
水に落ちた時の消滅ぶりを見るに、恐らくインクリングの体組成は液体が大部分占めていて、浸透圧の違う液体を一定量以上体表面に浴びると形状を保てなくなって破裂するんじゃないかと。溶血的な。
味方のインクを浴びても問題ないのに敵のインクにダメージを喰らうのは、インクの色ごとに浸透圧が変えられているからでしょうな。試合前にあらかじめ体液を馴染ませておけるのでしょう。これで他のスペシャルとは一線を画す変形システム=ダイオウイカにも説明がつきます。あれは体細胞を変性させて巨大化していたわけです。つまりイカちゃんは骨の髄まで戦闘民族だったって事ですね。まぁ骨も骨髄も多分ないんですけどねHAHAHA!
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カラフルでビビッドな色使い。下手すると新しい性癖に目覚めてしまいそうなキャラ造形。任天堂の真髄発揮といった感じですな。見た目で全く存在を知らないユーザーの興味を引けるのは大きいですよ。一枚絵でピンと来ますからね。何だこのキャラは。可愛いじゃないかと。ほうほう、スプラトゥーンというゲームがあるのか、からの一名様ご案内ー!ってなもんです。むさ苦しいモブ顔のオッさんではダメなんですよ…

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系統としてはケモナーに近いのに、イカにもノーマルな方も、イカちゃん可愛い、シオカラーズ最高を普通に連呼しだす始末。キャラデザの勝利である。

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ゲスい視点でさらによく見て見ると、くびれや脚など、随所随所で実にイカがわしいフォルムになっている事がわかるのではなかろうか。何がとは言わないでおきますが、私的にはありかなしかで聞かれれば余裕でありです。本当にありがとうございました。進化途中の第二形態ポニョみたいなキャラデザも結構好きだったりします。生物感ある。
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特定の層にだけウケるキャラは沢山いますが、国境すら超えて受け入れられるキャラはすごい。イカちゃんに恋しちゃった外人さんの気持ち、私よくわかります。



<陣取りゲームだからこそ生まれる簡略性と戦略性>

言うまでもないスプラトゥーンの特徴として、自分のチームのインクの上しか進めないというのがありますが、これシューター界隈の中ではかなり異様というかユニークというか。割とトンデモナイ事やってるなと。他のシューターもそこそこ遊ぶようになって思いますね、改めて。

以前BFの記事でも書きましたが、前線を予測するというのはどのシューターでも必須の技能です。敵がどこに居て、どこから来るのか。どこで迎え撃つべきかなどなどを、マップや音、味方の動きなどから読み取っていくスキルですね。
それをサポートするシステムは大体どのゲームにもあります。BFならスポット、CODならUAVやパルスなどなど。が、やはり基本は予測になります。別に常時見えるわけじゃないですから。初心者と経験者の差が付きやすいところでもあります。

スプラトゥーンが際立つのはここですね。味方のインクと敵のインクの境界線周辺が前線だとはっきり見える。いつでもどこでもお手元のパッドで確認出来る。前線の可視化。これは革新的ですよ。

これによって、沢山プレイして経験値を貯める前の初心者がいきなり撃ち殺される事も少なくなります。安全地帯が見えますから。

かといってゲームとして底が浅いかと言われれば決してそうではなく、お互いが、お互いのインクの塗られているエリア、そして新たに塗っている場所がすでに敵にバレていると分かった上での熱い駆け引きが生まれます。インクの形で敵の武器もある程度推測出来ますしね。


初心者には安全な場所の情報、中級者以上にはより詳しい敵の情報と、それぞれのプレイヤーがそれぞれのスキルの段階で必要としている情報が得られる素晴らしいシステムです。この基礎となるシステムが完成されてるからこそあそこまで流行ったんだと思いますね。つよい。


<適正距離の存在するオリジナリティ溢れる武器とウェアアイテム>
ここもスプラトゥーン的には外せませんね。ローラー、チャージャー、シューターによるハッキリした適正距離。これにより、アクションだけではなく、前段階のカスタムで戦略性も試されるわけです。見た目にわかりやすいだけでなく、性能もわかりやすいわけです。

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洒落た服のお陰でオシャレ勢が出てきたのも何気に大きいです。この手のオンラインゲームだと、勝敗に直結するようなアイテムは性能優先で選ばれがちです。しかし、スプラトゥーンの服はその可愛さ格好良さが奇跡的にイカの魅力と噛み合い、性能を追求するものであるのと同時にアバターアイテムを兼ねる稀有な例に。みなさま、我先にとウチの子だと愛でに愛でてらっしゃいました。まぁお陰で潤うのは畜生ウニなんですけどね…
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↑イカ世界屈指の富豪になっていると推測されるダウニー様のご尊顔。これから死ぬまで毎食食べ続けても処理できないほどのスーパーサザエを溜め込んでいると思われる。相変わらず路地裏に住んでいるようだが、その気になればハイカラシティを丸ごとお買い上げ出来るのでは…?ファッションガチ勢は意外とウデマエガチ勢だったりしますし、人によっちゃ1000万2000万じゃきかないでしょう。
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最近の武器のバランスを考えるにあたってのマイブームワードは全距離万能武器の有無。ひと昔前のFPSには割とありましたな。近距離も遠距離もレートの高さ、あるいは威力の高さや精度の良さである程度までごり押し出来ちゃうタイプの武器。

別にその存在自体が悪いとは思いません。腕の良さがダイレクトに結果に直結するようなFPSならあっても構わないと思います。

ただ、この手の武器が存在しちゃうと、エイムや咄嗟の立ち回りが、結果への干渉の度合いを高めてしまうというのが持論。平たくいうと、アクション的な(=反射神経や操作精度)部分が強くなりすぎて、思考によるアドバンテージが出づらい。もっと平たく平たくすると、アクションが上手い人だけが試合の中で無双し続けてすげー萎える。スプラトゥーンにはそれはない。少なくともあるレベルまでは。


<娯楽とスポーツの狭間で>
本来対戦ゲームはそう在るべきなのかもしれませんが、となるとヒエラルキーのトップだけが得をする形に。上が下を一方的に狩り続けるだけの対戦ゲームは長続きしませんて初心者は。100時間ボコボコにされてから本番なんてやってらんねぇ。それなら他のゲームやるわと。そらそうなるよ。

よく言えばラッキーパンチ、悪く言えば運ゲーな要素が要るんですよ!対戦ゲームには!!一切の不確定要素が入る余地のない"公平"なゲームは娯楽たる対戦ゲームとしては不適格!!!そこまで行っちゃったらそりゃもう対戦ゲームじゃなくてスポーツと呼ぶべきですね。

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例えば将棋なんか頭脳スポーツの最たるものじゃないですか。羽生さんと私の対局だろうが、条件は同じ。持ち駒の数は同じですし、1回の手で1個駒を動かせるのも同じ。いやー平等平等。羽生さんが棋聖のスペシャルアビリティとして二回行動したりはしないですからね。平等の極みです将棋は。

が、辛うじてルールを知っているだけの私は、例え10000000万回やろうが羽生さんに全部負けます。多分アルコールでべろんべろんに酔わせても余裕で負ける。昏睡直前まで酔わせても負けるでしょう。

そうなんです。ゲームのルールが平等であれば平等である程、プレイヤーとしての能力の差、ここでいうと頭脳の差が結果に反映される度合いが強くなります。ゲーム好きはここを忘れてはならない(戒め)

我々がやりたいのはスポーツではない。対戦ゲームなんだと。エイムがダメなら立ち回りで、立ち回りがダメならカスタムの戦略で。勝負すべきポイントが複数あるスプラトゥーンなら私だって羽生さんに勝てるんですよ!!……多分。いや、勝てるかなぁ…あの人頭脳オバケみたいなとこありますし…初手、こちらの武器とギアの構成だけでその後の全てを予測されて、なんやかんやで私が死ぬのでは…?

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こちらより引用。少し脱線しますが、最近何かと話題のesportsについて私が思う所を語っておこうかなと。一応ゲーマーの端くれですし、多少はね?

率直に言いまして、esportsはこれから暫くは伸び悩むんじゃないかなと。特に日本では。
当分今のyoutuberと張り合う立ち位置からは抜けられないだろうなと。

プロスポーツとして成立する為の最低条件はプレイヤー人口です。これは肉体を使うスポーツであろうと頭脳スポーツであろうと変わらないと思います。しかし、その中にどれだけそれを生業にしようと思うプレイヤーが居るかというのも同じくらい大事だと思います。ショービジネスを生業にする為には何より収入。収入を集める為にはそれを見る為にお金を払いたいと思う人=ファンがたくさん居ないといけない。まぁ当たり前ですな。

そう考えると、上で述べた娯楽たる対戦ゲームと競技たるスポーツの要件はガッツリ衝突します。ガチ過ぎる物には初心者が入りづらく、界隈の先細りが避けられない。かといって不確定要素を増やし過ぎると対戦ツールとしての未成熟さが目に付いてしまう。ファン=ノンプロプレイヤーを増やす戦略と、選手=プロプレイヤーを増やす戦略って根本的には噛み合わないと思うんですよね。逆に言うと、今esportsの旗手として盛り上がっている幾つかのゲームはそこをクリアしたって事なんですけど。つよい。

長い歴史を持っていて、既に世界規模で構造が確立している野球やサッカーと比べると後発のesportsの前途は途轍もなく多難です。少なくとも、商業的に同じルートで発展するのは無理なんじゃないかなぁ…何万人ものファンが毎週スタジアムに集まり、シーズンを通してチームが争い、決勝戦では熱狂的なファンの中でスタープレイヤー達がナンバーワンの座をかけて争う…みたいなのは。これを複数のゲームで達成出来ればesportsは文句無しに発展したと言えるでしょうが…

パッと思い付く所だと、チケット代=動画視聴の為の権利をシーズン単位で販売して、そこから収入を得ていくというのが現実的でしょうが、日本だとプロの試合の動画再生数は、そこらのアマチュアの動画にすら余裕で負けてるのが現状。そんな中でチケット代を取るなんて上手くいくとは思えない…
後は企業単位でプロチームを抱えて、毎年ドラフトというか、誰でも参加出来る類のプロになれるチャンスを設けて貰えるのも良さげですが、まぁこれもなぁ…PCパーツメーカーがスポンサーとして付いていたりもしますが中々…細分化したゲームの好み。プロの試合に興味を持つのはそのゲームのプレイヤーのみ。うーん前途多難…

とりあえずプロプレイヤーは、自身の知名度を上げて貰うためにも、もっと積極的にプロだからこそ語れる解説動画やらを上げまくったり、ゲームサイトとの共同企画なんかで"猿にでもわかる"上達方法を素人プレイヤーとこなしていくしかなさそうですな…対戦ゲームのプレイヤーはただ上手いだけの人のプレイの垂れ流しを見たいわけではないが、上手くなりたいとは確実に思っている。そこが突破の鍵なんでしょうか?それにしたって有名なyoutuberと組んでやったほうがやりやすいでしょうかね。ゲームが上手いだけではダメってプロゲーマーも大変だ…
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<新生スプラトゥーンに望む事>
という事で少し脱線が過ぎました。うん。色々言いましたが、私は勿論応援してますよesports。ゲームに新たな切り口が生まれるのはゲーマーとして歓迎したい。

で、最後にスプラトゥーン2に新たに望む事ですが、考えて見ると中々難しい…難しくない?

1の時点でゲームとしては、ほぼ完成の域にあったような気がしますし。これといって指摘したい欠点が見つからないよ…あ、ダウニー君は悔い改めて、どうぞ。日によってこのギアが付きやすいみたいなの作って下さい。後は調達頑張って(届かぬ想い)

となると、望むのはやはり発展と拡張ですね。既に新たな武器の情報がチョコチョコ出てます。やったぜ。気になる方は下のアカウントをフォローすると良いと思います。


プレイ動画も出てますし。


新武器〜新システム〜。良いですね。しっかりツボを抑えてきてますよ〜イカがプレイしたくなる〜〜
ただ、若干バランス崩壊の香りがしなくもないですね。チャージキープなんて大丈夫なのそれ。まぁイカした運営なら最終的にはキチンと調整してくれるでしょう。というわけで発展に関しては十分期待出来そうです。

気になるのは拡張の方。新しいガチのルールが出てくるのかどうか。4vs4に拘らず、もっと多人数や逆に少人数でプレイ出来たりするのか。完成されているとはいえ、まだまだ拡張の余地はありますからね。上記の武器と同じく、失敗を恐れずに攻めて欲しい。マップローテも改善の余地ありではないでしょうか。フェス中ずーっとマップ固定っていうのもアレですし。

そして、1では地味に無かった高さの違う面の共在。つまり天井にインクを塗って逆さまに張り付いたり出来るのかなってのは地味に気になります。ローラーの忍び得になりそうですが。そもそも1では室内室内した室内マップってありませんでしたし。その辺の地形のバリュエーション増えていくと良いなぁ…

既に楽しみが溢れんばかりに溢れているスプラトゥーン2。今夏発売予定らしいですが、多分併せて本体セットも出るでしょう。買っちゃうビジョンしか見えない…

さらなる新情報に期待しつつ、この辺で〆させて頂きます。ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。次回もお楽しみに〜

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