■あらすじ
●クレメンス…医師
●エリオット…船長
●トビー…船長の孫
●アナ…吸血鬼のエサのはずだった
●吸血鬼…ドラキュラでおます
嵐の夜。
座礁している一隻の船が発見される。
捜査に入った警察は、航海日誌を見つけた。
警察官の一人は「エライコッテス」と言いながらその場から逃げていくのだ。
この船「デメテル号」に何が起きたのか?
話は一か月前に遡る。
デメテル号はルーマニアの港からロンドンに木箱を輸送することに。
龍の紋章のある木箱を見た作業員が木箱を落としてしまい、
そこから土が漏れ始めるが、誰にも気づかれずそのまま船に運び込まれた。
しっかりせぇやと怒られた作業員は、
「これはアカンやつや、アカンやつやで、無事な航海を祈るわ」
とびくびくしながら船を降りて行きはったん。
幸先悪ぅ~
航海に乗り出すデメテル号。
だが、食料用に積んでいた家畜やペットのわんこが虐殺されてしまった。
わんこが狂犬病で、家畜を襲った…ってことになったけど。
クレメンスたちが積み荷を調査に行くと、一つの積み荷から土に埋められた女性が転がり出て来た。
瀕死の女性に輸血を行い助けるクレメンス。
意識を取り戻した女性・アナは、自分があの荷物の中に潜みロンドンに行こうとしていた怪物のエサだったことを告白。
エサを横取りされた怪物=吸血鬼が船員を襲っていく。
運よく生き残った船員は怪物と化し、人を襲う。
ついに船長の孫でまだ子供のトビーまでもが…。
襲われたまま生きながらえていた船員は甲板に縛り付けられるが、太陽の光を浴びて燃えて死んでしまう。
トビーもまた太陽の光に焼かれて燃えていく。
生き残った船員たちは、吸血鬼と戦うこと、すなわち吸血鬼ともどもデメテル号を燃やしてしまうこと…を決意するが、
吸血鬼もロンドンまでもう少しになったから、
大事に生餌を残しとかんでもええわ~と思い始めたのか容赦なく襲う襲う。
皆がKILLされていく中、
アナとクレメンスは死力を振り絞り吸血鬼と戦いかろうじて勝利。
舟は燃え落ち、
アナは自ら太陽の光を浴びて死んでいく。
一人生き残りロンドンにたどり着いたクレメンスは、夜の飲食店でノックのコンコン…と言う音を耳にする。
それはデメテル号の「用事があるときの合図」。
振り返るクレメンスは人ごみの中に人に偽装した吸血鬼の姿を見つける。
彼を追い店を出るクレメンスだが、吸血鬼は夜の闇に紛れて消えてしまう。
俺の戦いはこれからだ!
クレメンスは吸血鬼を討伐する決意を固めるのだった。
■おしまい
■感想
出典: (C)2023 Universal Studios and Amblin Entertainment. All Rights Reserved.
アナを助けといてよかった。
だって船員の誰より優秀で役に立つんだもん。
吸血鬼に対しても知識もある。
銃の扱いにも長けてると言う万能キャラ。
クレメンスも「あんたは要らんから舟に乗らんでええよ」(黒人だから?)扱いだったのに役に立ってはるし。
アナが助け出されなくても、生餌としてしばらくはアナで凌ぎ、
ロンドンにつくころにはアナも死んでるだろうから、乗組員全員喰うてこましたろとドラキュラが思ってたことは想像つきますやん?
アナを助けたからみんなが犠牲になったんじゃないよね~と言いたし。
派手さはないけれど、絵面がそれなりに上品で良かったです。
いきなりわんこがKILLされるので、ええええ!
ワンコスキーさんは気を付けて。
あと、ネズミがチュウチュウ走り回る描写もありますので、ネズミが嫌いな方は気を付けて。
は?
ホラー描写?
大したことないですよ。
PG12程度ですよ。
アナが吸血鬼に嚙まれてるのに吸血鬼として発症しなかったのは、クレメンスがずっと輸血してたから?
だから太陽の下でも、とりあえず行動できたのね。
アナの故郷の村を一つ喰らい尽くした吸血鬼。
今度はロンドンに行っていっぱいうまい飯食うでぇ。
あのぅ、
吸血鬼ってもっとこう…洗練されたスマートな奴(なんせ伯爵ですし)のイメージがあるのに、今回は禿げたコウモリ人間。
クリーチャーっぽさがより強調。
十字架は当然クソの役にも立ちません。
イマイチと言う批評もありますが、
逃げ場のない船の中、
しかも前近代的な技術と武器しかない少人数の船の中で、
得体のしれない怪物に襲われる恐怖はちゃんと描けていたと思います。
密室・怪物・みんな死んでいくよぅは『エイリアン』がダントツですが、
「エイリアンなんて怖くて見られないよ!」な方はまずは『デメテル号』から…。
この映画のテーマは。
要らんと言われた人ほど活躍。
人事担当は、
人を見る目を持たなあかん!
これ!
子供も容赦なくシボンヌ。
しかも燃え尽きてシボンヌ。
二度KILLされる哀しみ。
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