紙の種類を維持するには、みんなで、いろんな紙を使うしかありません。
日本という国はすごい国です。
もちろん、具体的にスゴイことは、色々あるわけですが、
私が日本がスゴイと感じる一つに、
「紙の品質と種類」があります。
日本に紙の種類が全体でいくらあるかなんて、
よくわかりませんが・・・とにかく多いのです。
全く話は変わるのですが、
どうも最近日本そのものに元気がありません。
アベノミクスで日本を元気にすると、
声高に叫んでいる方もおりますが、
大切なことは、アベノミクスが成功しつつあるのか、
あるいは失敗しつつあるのかではなく、
そもそも、アベノミクスという手法そのものが、
今の日本の処方箋として正しいのかどうかを、
まず最初に吟味しなくてはならないと思います。
日本が風邪をひいているときに、
二日酔いの薬を飲んでいても、効果は無いのです。
・・・で、話は元に戻って、紙の種類の話です。
どうも今、「紙」に、元気がありません。
今は懐かしいバブルのころ、
製紙メーカーは競って、紙の種類をふやしました。
デザインや印刷の人間にとって、
用紙の選択の幅が広いという意味で
楽しい&幸せな時代でした。
そして今、メーカーは、
紙の種類をどんどん廃番(生産中止)にしつつあります。
たとえば、同じ紙質でカラーが50種類あったとします。
その50種類の色のうち10種類が廃番
というような例が多いのです。
50のうち40が残るなら、まあ良いのではないか・・・と、
お考えの方も多いと思いますが、
いいえ・・・そうではないのです。
たとえば、
ピンクとオレンジとその中間の色があったとします。
その中間の色が生産中止となり、
ピンクとオレンジが残ります。
ごく普通のピンクとオレンジは使えますが、
微妙な中間の紙がなくなります。
・・・んんん。
この色が良い!・・・という紙に限って
廃番になってしまいます。
ピンクとオレンジに比べて需要が少ないためでしょう。
・・・というような状況がどんどん進んでいます。。
この状況を救うには、やはり、
みんなで、いろんな紙を使うしかありません。
皆さんが、それぞれの立場で、
お好きな紙をてにとってくだされば、
要は需要さえあればきっと生産し続けてくれるのです。
生産が縮小されれば、工場があまり、工場用地があまり、
その余った工場用地で、
製紙メーカーが火力発電を行ったりします。
まあ、それはそれでいいことでもあるのでしょうが・・・・
何とか、世界に誇る紙の品質と種類、
維持していただきたいと思います。
皆さん!コピー用紙以外にも、
ほんのちょっと関心を向けてください。
お願いいたします。