傘が嫌いです。 | 俗世記録

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チビライダーの母の記録


傘は必ず帰りに忘れて帰ってしまうし、
私の設定した規格以上の長さや大きさのものを持って歩くと周りにぶつかるのでは、と気になって仕方がなくなってしまうので、

それなら濡れた方がよほどマシだと思うので、
傘を使うのは1年に1回くらいです。


多少の雨なら平気で濡れて歩くのですが、それでも雨アレルギーかのように本能で雨を避けているのか、奇跡的に雨に当たらないという事が多かったりもします。


我が社のユキエさんの働いていた職場に行った時、外は大雨でした。
そこの社長さんもその場にいて、

「濡れますね」

と気を遣ってくださったのですが、ユキエさんは

「大丈夫、母ちゃん傘いらないから。」

と無責任な口調

「あぁ、目の前に車あるもんね。」

と社長さんも納得したものの

「だって、いらないもん。」

とユキエさんの微妙な相槌


それではね、と私は外に出て、車に乗ったのですが、ドアを開けた瞬間から雨が止み

乗ってドアを閉めて走り出そうとユキエさんに手を振った瞬間に土砂降り

社長さん、ポカンとして見送ってくださいました。


ほか、よく使う駐車場のおじさんも何度かそんな場面を見ているので、雨降りに私がフードをかぶって出ようとすると
「それいらないんでないのまた(笑)」と冷やかされます。


そんな能力は無いので、時折はきちんとずぶ濡れてます。でも傘はイヤ。



そんなですが、先日の雪は根性が悪かったのか、細かくて、雨のように早いスピードで地面に落ちるような雪で、
こんな中歩いたら雪まみれになるし、電車に乗らなくてはいけない日だったので周りの人に迷惑をかけてしまうから、傘をさして出勤をしました。


久しぶりの傘だったので、忘れて帰らないようにカバンに挿しておききちんと持って帰りましたが持ち歩くのも後ろの人に迷惑をかけていないか、電車に乗っても気にさせては申し訳ないと自分の懐にすっぽりと収めますから、持ち歩くたびにダイソーのカッパを買おうと心に決めます。

しかし買っても使うときにカバンに入っていないのはカッパとエコバッグです。




電車を降りると帰り道は遊歩道と公園を通って帰ります。

時間はもう子供なら寝る時間ですから、振り返っても誰もいなくて、


ふと思い立って。それまで周りの人に迷惑のかからないように持たなきゃとぎこちなく手に持っていた傘でしたが、歩くリズムに合わせて振ってみました。

昭和の人間ですから、もれなく「雨に唄えば」が心に流れましたが、

今朝の雪が重く積もってしなっている枝を叩いてみると雪を放り投げながら枝が上を向いてみたり、
枝からの雪煙が街灯にキラキラ反射したりが楽しくて、

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ひとり大はしゃぎをしながら帰路につきました。


それらの雪で全身真っ白になっちゃいましたから、
嫌い嫌いと思われ続けてる傘の逆襲の罠にかかっちゃったのでしょうか、ね。