「遺伝子組換え」 なんだか怖い響きの言葉。

動物や植物に、別の生物の遺伝子を組み込むんですもん。
そんなものを食べ続けて、人の遺伝子に影響ないのかな?

何世代か先に出ないのかな?
遺伝子組換えを使った農業は1996年に始まったらしいけど、
その答えが出るのは、まだまだ先の事なんでしょうね。

でも、遺伝子組換作物に使用される除草剤の成分「グリホサート」については、

30年以上の蓄積された科学的根拠があるそうです。

前回①でお話した、
「微生物と植物の共生関係」「微生物と人の共生関係」に大きく関わるお話です。



「種子と食をめぐる世界と日本」資料より。
 

 

遺伝子組換作物(GMO)

遺伝子組換えと言っても色々あるようですが、
例えば、雑草を取り除く手間を省いて生産性を上げる為に作られたGMO
その種子は、除草剤とセットで売られる仕組※になってます。

※種子会社(化学薬品会社でもある)モンサント(今はバイエル傘下)が、
その特許を持ち、農家がGMOの種子を自家採種する事が法的に許されない。
そして、除草剤 『ラウンドアップ』 とセットで毎年購入させる契約になっている。



『ラウンドアップ』その主成分「グリホサート」は、
植物が生きる為の代謝の仕組「シキミ酸経路」を阻害して植物を枯らせます。

この「シキミ酸経路」は、動物や一部の微生物にはありません。
その微生物の遺伝子を作物に組み込む事で、除草剤に耐性を持たせている。



 

この「シキミ酸経路」は人や動物には無いから、
グリホサートは、人や動物には安全だとメーカーは言います。しかし、
人や動物の腸内に住む善玉菌には「シキミ酸経路」を持つものがあります。
だから、食品内に残留しているグリホサートのダメージを受けてしまう。

当然、土壌内の微生物もグリホサートのダメージを受け、
微生物のいない土壌では、植物病原菌や病害虫が繁殖しやすくなり、
それがまた農薬の使用を招くという悪循環。

中にはグリホサートの影響を受けない微生物もいます。
大腸菌、サルモネラ菌、ボツリヌス菌など、いわゆる悪玉菌というやつ。

善玉菌が消え、悪玉菌だらけになってしまったら・・・

グルテン過敏症、偽膜性大腸炎、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、

リキーガット(腸もれ症候群)etc..

免疫機能の低下、肝機能障害、腎不全、糖尿病、不妊症。
ミネラル・ビタミン不足による神経伝達物質の不足、
内分泌ホルモンの撹乱による神経障害、認知症、アルツハイマーetc..
そして癌。


これらの疾患は、グリホサート単体で人体にダメージを与えるものから、
腸内の微生物との共生関係が崩れる事により微生物が作り出す物質(栄養)
が得られなくなる事に起因するものや、

悪玉菌が作り出す物質(毒素)によるものまであります。
 ~参考 「タネと内蔵」 ~

その健康被害を訴えた数々の裁判で、モンサントは有罪になっています。
詳しくはこちら


こういう事情ですから、当然、
今や世界中でグリホサート規制(或いは禁止)反GMOに向かっている。
http://shinhakken-blog.seesaa.net/article/421558369.html#more

なのに、日本はH29年12月、食品内のグリホサート残留許容量を大幅に引き上げた。
まるで、行き場のなくなったGMOが日本にやってくる為のお膳立てのよう。

これらの事実は、なぜか日本では報道されない。そして、
モンサント(バイエル)と日本の大手化学企業は提携しているという事実。

そして、モンサントのような企業は、世界の種子会社を次々と買収しています。


この20年で、北米・南米のような大豆生産国の9割の大豆がGMOになってしまった。
すでに市場に出ている主なGMOは現在、

大豆、トウモロコシ、綿、ナタネ、甜菜(砂糖の原料)など。

これらのGMOは、「ミネラルをろくに含まないカス食品」だそうです。

なぜなら、グリホサートのキレート効果のせいで、植物がミネラルを吸収

できなくなってしまっているから。

日本ではGMOは試験農場のみで栽培していて、
商業栽培はされていない(という事になってる)そうです。

だからと言って、グリホサートは遠い存在ではありません。
『ラウンドアップ』は、あくまでも商品名。
グリホサートは、様々な商品名でホームセンターや百均でも売られています。
(成分を確認してみて下さい)

 

ちなみにグリホサートは、もともと配管洗浄液だったらしい。

2000年、モンサント社は、グリホサートを抗生物質としても特許を取得したそうです。



そして、日本はGMOをたくさん輸入している世界最大のGMO消費国。

私達の健康はどうなるんだろう??


講演会では、グリホサートの危険性はもちろんですが、

一部の企業による種子の独占や、作物の多様性が失われる危険性についても

熱く語られていました。次回は、それらについて書きます。