我が家には、6羽のインコがいます。
うち4羽は中南米のインコ。2羽はアフリカのインコです。



我が家の1羽。この子は中南米のインコ。 学名は 「 Amazona(アマゾン)」

 

 

環境問題について不安な話を聞く度に、
野生の鳥達はどうしてるんだろう?・・・と、つい考えてしまう。

近年、渡りをする蝶 「オオカバマダラ」 が激減してる。
中南米から北米へ、長距離を旅する蝶。
動物・自然番組でも、これまでに何度か紹介されてきた蝶だから、
知ってる人も多いと思います。その蝶が、農薬等のせいで激減してる。
参考 「旅する蝶」が激減、入り組んだ人為的影響


南米~北米と言えば、20年前に始まった遺伝子組み換え作物の栽培。
遺伝子組み換え作物は、除草剤と農薬とセットになっています。
雑草を枯らす除草剤に耐性を持たせるよう遺伝子操作された

遺伝子組換え作物(略してGMO)。

除草剤を使う事で雑草を刈り取る手間が省け生産量が上がるという、
画期的な開発のように当初は思えましたが、
生命というものは、なんとしてでも生きる道を探るもの。雑草だって同じです。
除草剤に耐えうる進化を遂げた雑草の登場。
そして更に強力な除草剤を使うというイタチごっこ。

除草剤を撒いて殺菌された微生物のいない土は、土壌細菌と植物の共生関係を壊す。

植物は微生物の代謝から作り出される栄養を取り込めなくなる。
そこで、大量の化学肥料を撒く必要が出てしまい、そのせいで害虫が増える。
害虫駆除に農薬が必要になってくる。

こういう事の繰り返しで、土壌そのものが弱っていき、植物も弱り、

遺伝子組換え作物の生産量は次第に落ちていきました。
残ったものは、化学物質に汚染された環境。
除草剤・農薬の使用が過ぎて、壊れた生態系。

 

オオカバマダラ激減に話を戻します。

アグリビジネスの大企業、化学メーカーでもある 「モンサント」。

自社の除草剤等がオオカバマダラ激減の原因だとして、モンサントは2015年に、

オオカバマダラ救済に320万ドル支給したとか。関連記事

このような、自然に沿わない無理な工業型農業を 「アグリビジネス」 と言います。
アグリビジネスは北米~南米だけでなく、世界中に広まっています。
どうりで、世界中で昆虫が減少していってるわけだ。
参考 「6度目の大量絶滅」の過程? 昆虫の減少が表す危険なサイン

幸い、EUやロシア、インドはオーガニックに向かって動いてる。

そして、金儲け主義の貪欲な 「アグリビジネス」 の新たなターゲットは・・・
今、アフリカを狙っています。(日本もね) オーマイガッおーっ!


アグリビジネスを進める企業は、製薬会社や化学メーカーです。
化学肥料・農薬ありきの慣行農業が、まだ主流になっていますが、
もともと、化学肥料は、爆弾の材料から作られたもの。
戦争が終わり、材料の使いみちが農業に向けられた。

 



おかげで、私達は、自然な農作物を食べられない生活にされてしまった。

「オーガニック野菜? そんなん高くて買えない!」
「農薬が危険?そんな話、聞きたくない。」
「だって、農薬の野菜しか買えないから仕方ないし・・・」


なんて悲しい言葉だろう・・・。

金儲け主義の企業や国策に 「そういう事態」 にされてしまった、
いわば、私たちは被害者なんです。


緑の革命」 というのがあります。→参考
化学肥料の登場は、劇的に生産量を上げたのは事実。


ですが、化学肥料は土壌細菌と植物の共生関係を壊すので、
植物は微生物の代謝から作り出される栄養を取り込めず、
慢性栄養失調状態。体力も無いから害虫に侵されやすくなる。
で、農薬が必要になってくる。(化学メーカー、儲かってウハウハやね。)

この化学肥料は、例えるなら栄養補助食品みたいなもの。
人だって、それだけでは生きていけないし、病気になりやすくなるでしょ?


植物の成長に必要な土壌環境は、「緑の革命」 以降、
化学物質汚染により深刻な状態になり、逆に農作物の生産量が落ちて来てる。

このままでは生産量がかえって危ぶまれると、
今、世界は、工業型の大型農業ではなく、「家族農業」 に注目しています。

小規模農業こそが持続可能な農業であり、食糧生産で大きな役割を持つと。
参考 国連 「家族農業の10年」


アグリビジネスは必ずこう言います。
『人口増加に伴う食料確保の為 「新技術」 は必要だ。』 と。

この新技術とは、「遺伝子組み換え」 ←これは事実上、失敗に終わった。
最近では、「ゲノム編集」。

「ゲノム編集は遺伝子組み換えではない」 とアグリビジネス側は屁理屈をこねてますが、
ゲノム編集にも、他の遺伝子が組み込まれるので、立派に 「遺伝子組み換え」 です。

参考 暴走するゲノム操作技術


「人口増加に伴う食料確保の為」   ・ ・ ・ はぁ??

先進国では、食糧廃棄しまくってますが。 例えば日本。

参考 日本、全世界の食糧援助量の2倍を1年間で廃棄


「人口増加に伴う食料確保の為」 なんて白々しい。

結局は 「流通」 の問題。

本当に飢餓問題を考えるなら、赤字覚悟で 「流通」 をなんとかしてくれ。


自然に沿った 「本物の食べ物」 は、それ自体が健康で、栄養をたくさん含んでいます。
農薬等不使用だから、野菜も皮ごと食べれます。(この皮の部分が栄養豊富)
たくさん食べなくても、少量でも十分に栄養をいただける。

「オーガニック野菜? そんなん高くて買えない!」
「農薬が危険?そんな話、聞きたくない。」
「だって、農薬の野菜しか買えないから仕方ないし・・・」

私は、オーガニックを選んで買っていますが、実際に家計には響いていません。

オーガニックに拘っていなかった頃と今とで、家計の総支出額に大差がない。

やりくりを工夫したのもあるし、医療費が減ったから。

オーガニックにしてから、約3年間患っていた主人の蕁麻疹が治ったのです。


うちのインコに話を戻します。

農業と環境とインコと、どういう関係だって思うかもしれませんが、
先述したように、同種の野生の子たちは、どうしてるのかな?って、つい考えちゃうから。

インコは農作物を食べたりします。種子や果物だけでなく、虫も食べます。

森林は農地開発の為に伐採され続けています。

私のような者が考えるには、難しい問題だとは思うけど、
環境を破壊する 「アグリビジネス」 の商品は買いません。
買う事で、そのような企業に投資する事になるのは嫌だから。

一消費者に過ぎない、なんの力もない一般人でも、
日々の 「お買い物」 で変える事はできると思う。


全ての商品は無理でも、(中々手に入らなかったりもするから)
何か一つでもいいから、「お買い物」 に、一人一人が拘れば、

必ず変える事ができると信じる・・・今日このごろです。

 

偉そうに言ってすみません。