最近、特に思うことがあって・・・

 

『食べ物は感謝していただきなさい。』

 

子供の頃から、よく聞かされてきた言葉です。

多くの人が、そう聞いて育ってきたのではないでしょうか。

 

写真:マイクロビオテック料理のカツ

 

一年くらい前から、食の問題に興味を持ち、色々調べてきました。

きっかけは、主人の原因不明の蕁麻疹でした。

数年に渡り、薬でも治らない蕁麻疹。時には顔も腫れたり。

ひょっとして食べ物が原因では?と思って調べたんです。

 

食品に含まれる添加物、農薬、抗生物質、環境ホルモンetc・・。

これ、全部、化学物質です。あらゆる食品に含まれてる。(空気にも水にも)

 

調べて行くに連れて、その化学物質をめぐる複雑な(そして邪悪な)

※社会構造までが見えてきた。・・・驚愕でした。

 

でも、感動的な事も知りました。

特に、農業について調べていて知った事なんですが、

「植物と土壌微生物の共生関係」、そして、そこから始まる生命の輪。

全ての生物の生態系を支えている。私達、人間も支えられてる。

参考動画 「土は生命体」

 

 

私達は色んな物を食べるけど、

極端な話、魚や肉を食べなくても生きられます。

でも、化学肥料や農薬で死んでしまった土、

「植物と微生物の共生関係」が壊れた土で育った作物は、

極めて栄養価が低い。ミネラルもほとんど含まない。

そんな作物だけを食べていたら、人は身体を壊してしまう。

 

残念ながら日本は、農薬ありきの慣行農業の面積が99.5%を占めている。

残り0.5%の農家さんは有機栽培です。

有機栽培、自然栽培、また、その中間のような栽培もありますが、

化学肥料・農薬に頼らず、或いは、なるべく使わず作る農家の方々が、

どういう思いで作ってくれているかも知りました。

 

農薬だって、本当は使いたくないと思っている農家さんの思いも知りました。

「使うようになっている」そういう構造の間で葛藤する思いや苛立ちも。

 

食べて喜ぶ顔を思い浮かべて、常に、土や生命と対話しながら作っている。

 

その事を知った時、

私はこれまで感謝してるつもりで、なんにも知らなくて、

ただ、食べるものは残さずに食べる事が感謝だと思っていた。

本当は、誰がどの様な思いで作り、

それを取り巻く環境(地球環境・社会構造)も理解しなければ、

本当に感謝した事にはならないように思った。

 

そして、『大地の恵み』 は、本当に有り難いものなのだと再認識しました。

でも、それを一番よく分かっていて、強く感謝の気持ちを持っているのは、

実際に作っている方達だと思います。

 

 

先程、「複雑で邪悪な社会構造」 と書きましたが、

それらは 「世界の食糧危機を救う為」 と尤もらしい事を掲げて、

次々と地球を化学物質で汚してきた。(現在も進行中)

 

まず、「緑の革命」

これも世界の食糧危機を・・・と言って、化学肥料、農薬、

そして、F1(一代限りの種)と呼ばれる作物を世界中に広めた。

(おかげで、日本の野菜は、昔ながらの固定種・在来種が極端に減り、

流通する9割がF1の野菜です)

 

お次は、「遺伝子組み換え」

やはり世界の食糧危機を・・・と言って、更に※毒性の強い農薬を大地にばら撒いた。

そしてGMという遺伝子組み換えの不自然な作物を世界中に広めた。

GM作物は安全だと言う意見もありますが、

実際には、トリプトファン事件の例があるように、死者を38名も出しています。

※除草剤「ラウンドアップ」(成分グリホサート)は、ガン等の健康被害が認められ、

メーカーは裁判で多額の賠償金支払いを命じられています。

(未だにメーカーは否定してますけどね)

 

そして今度は、「ゲノム編集」

やはり世界の食糧危機をうんぬんと言ってますね・・・。

 

でもね、緑の革命も、一時的には収量は上がったけど、

化学物質で弱った土では、やがて収量も落ちて行きました。

遺伝子組換えも同様です。保守的な米国の科学アカデミーが

「遺伝子組み換えは生産性の向上に寄与していない」※ と認めています。

 

ゲノム編集は遺伝子組換えと同様に、

その製造工程で外来の遺伝子を入れています。 同じ 「遺伝子操作」 です。

 

そして、企業で開発される作物は多様性がない

なぜなら企業というものは売れる種しか作らないものだから。

多様性があるから、色んな気候・風土に合わせて栽培できる。

万が一、気候変動で一部は全滅しても生き残れる種がいたりする。

多様性こそが重要なんです。だから、

 

「ゲノム編集・遺伝子組み換え」なんて要らないんだよっ!!

 

 

世界の食糧危機うんぬんときれい事を掲げながら、実は金儲けが本音。

これらの者たちは、土や生命と対話ができません。

いや、しません。

感謝の気持ちなど微塵も持たないのでしょう。

 

悪魔。

 

その名前をもじって誰かが「モンサタン」って言ってたな。

うまいこと言うな。

 

この手の企業に務めてる人を悪くは思っていません。

ただ、そこで働いてるだけ。批判するつもりもありません。

もちろん悪魔とも思っていません。

悪魔は一部の人たち

企業の外にも、悪魔に心を売った人は多くいる。

 

その一部の人たちも、毎日何かを食べてるはずなんだけど、

何を思って食べているのだろう??

 

自分の子供に、「感謝して食べなさい」

なんて言ってたとしたら、ぶん殴ってやりたいわ。

 

 

長々と読んで頂き有難うございました。

 

 

 

※追記

米国の科学アカデミーの報告では、

「遺伝子組み換えは、経済的利益はあった」 と述べているに過ぎない。

経済的効果と生産量の向上は別もの。

 

「作業効率と害虫、農薬使用の減少で利益が出た」 というのも、

現実には、遺伝子組換え栽培に用いられる除草剤に耐性を持った雑草・害虫の登場で、

農薬使用量は減るどころか増えている。

 

参考資料は→こちら