竹笋生 たけのこ しょうず(立夏 末候)立夏 末候竹笋生たけのこ しょうず筍がひょっこり顔を出す頃筍は、顔を出すか出さないかのうちに収穫しないと美味しくないようです。筍ごはん、若竹煮など季節の味を美味しく味わいたいですね。
蚯蚓出 みみず いずる(立夏 次候)立夏 次候蚯蚓出みみず いずるみみずが地上に出てくる頃冬眠していたみみずが、遅い目覚めで地上に出てくる頃です。他の生き物は「啓蟄」の頃に目覚めて活動を開始しますが、マイペースなみみずは今頃なんですね。みみずには目がなく、「目見えず」が変化して「みみず」になったとか。活動開始が遅いみみずですが、みみずがいるといい土になり、なくてはならない生き物ですね。
蛙始鳴 かわず はじめて なく(立夏 初候)立夏 初候蛙始鳴かわず はじめて なく蛙が元気に鳴き始める頃田んぼに水が入り、蛙の合唱が賑やかに聞こえてくる頃ですね。蛙は、必ず元の場所に戻る習性があることから「帰る」が語源だそうです。「お金が返る」、「無事に帰る」など縁起の良い生き物なんですね。梅雨前の初夏の今頃、急に暑くなって身体がついていけないことも。新緑を愛でながら、よい一日をお過ごし下さい。
牡丹華(ぼたん はな さく)穀雨 末候穀雨 末候牡丹華ぼたん はな さく牡丹の花が咲き始める頃「百花の王」と言われる牡丹の花が咲き始め、お花屋さんでも多く見られますね。蕾の時には考えられないくらい、開くと立派で華やかですね。日本では、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美人を形容する言葉としてよく知られています。中国では、国を代表する花として知られ、掛け軸などにもよく描かれていますね。
霜止出苗(しも やみて なえ いずる)穀雨 次候霜止出苗 穀雨 次候しも やみて なえ いずる霜の心配がなくなり、苗が育つ頃急に暖かいというよりは、暑くなりましたね。田んぼに水が入り、もうすぐ田植えの季節でしょうか。
葭始生(あし はじめて しょうず)穀雨初候葭始生あし はじめて しょうず穀雨初候水辺ではアシが芽吹き、元気に育ち始める頃です。葭は、イネ科の多年草。軽くて丈夫な特性をいかして、すだれや、屋根葺きなどに使われてきました。アシの音が、悪しを連想させるため、ヨシとも呼ばれるようになったとか。葦簀ともいいますものね。朝晩の気温差が大きい頃、体調管理に気をつけて、春を楽しみたいものです。
虹始見 にじ はじめて あらわる(清明 末候)清明 末候虹始見にじ はじめて あらわる虹が初めて架かる頃虹は、太陽の光が空気中の水滴によって屈折、反射して複数色の帯に見えるものです。日本では、七色と考えられていますが、意外にも国によって2色とか5色6色8色などと考えられているようです。同じ現象を見ても文化によって何色と見るかの違いがあるんですね。雨上がりの晴れ間に、太陽を背にして空を見上げると、虹が見えるかもしれませんね。
鴻雁北 こうがん きたす(清明 次候)清明 次候鴻雁北こうがん きたす雁が北国に去っていく頃燕が南の国から飛来し、そして冬を日本で過ごしていた雁が北国に帰って行き、季節が巡りますね。雁行とは、空を飛ぶ雁の列または形ということですが、一番前を飛ぶ雁は空気抵抗が強く体力を消耗するそうです。2番目以降は、上昇気流を受けて楽に飛べるようです。先頭を入れ替えながら、協力して北に帰っていくのですね。
玄鳥至 つばめ きたる(清明 初候)清明 初候玄鳥至つばめ きたる燕が南の方から飛来する頃土や泥を集めて軒下に巣を作る燕。最近はあまり見なくなりましたね。今はどのあたりに巣を作っているのでしょうか。外敵から身を守るために人の出入りがある場所に巣を作るので、燕が巣を作った家は商売繁盛するとわれ、人に親しまれてきたようです。ヒナが大きな口を開けて餌をねだっている図は、絵になりますね。子供の頃見たバスの営業所の燕の巣を思い出します。
清明4月5日は、二十四節気のひとつ清明(せいめい)万物が清々しく明るく美しい頃、「清浄明潔」を略したものです。様々な花が咲き乱れ、お花見シーズン到来です。以前の清明の記事です。中国では、暖かくなったこの時期にお墓参りをするそうです。沖縄でも同じように「清明祭(シーミー)」と呼ばれるご先祖様を供養する行事があるようです。お墓の前で料理を広げ、泡盛を飲みながら歌い踊り、ご先祖様と一体になるんですね。お花見をしながら、お墓参りなんていうのもいいですね。