クラフトフェアまつもと出展作品紹介 | 溶接の火花

溶接の火花

金属造形家、高橋洋直の備忘録。

クラフトフェアまつもとがあと10日ほどに迫ってまいりましたので、持っていく作品の一部を紹介。


和名:ウロツキ
学名:𝑷𝒓𝒐𝒘𝒍𝒆𝒓 𝒑𝒓𝒐𝒘𝒍𝒂𝒏𝒔

前後に長い頭胸部を持ち、先端に突出した眼状器官を一つ備える。
頭胸部下部からは放射状に二対の歩脚が伸びる。

歩脚の肢節の数は七つで、クモ類の膝節に似た節を持つ。

腹部は作業器と一体になっており、上面のやや右よりにアンテナに似た棒状の器官を持つ。
腹部は常に頭胸部よりも高い位置に上げられている。

工蟲は、作業器の形状などから比較的容易に作業習性を推察することができるが、本種の発見当初は腹部に作業器らしい器官はあるものの、生体を観察しても具体的な作業習性が判らず、ただ作業現場をうろついているように見られたことからこの和名がつけられた。

後の研究により、工蟲自体が短距離無線通信を行う事で連携を取っている事が判明し、それに伴い本種の作業習性がその無線通信の中継であることも判明した。

しかし、むやみに和名を変えると混乱を招きかねないということもあり、現在もこの和名が使用されている。