火曜日、息子のクラスは学校の前にある牧場を訪れ、いつものように羊の世話などに行った。
小学校付属の幼稚園から、この牧場には年に何度も行って、色んな事を学ぶ。
牧場はオーガニックの牛、豚、羊や鶏肉、卵、蜂蜜などもお願いしておけば買える。
良い環境とエサで育った肉が、スーパーの肉とどれほど違うか、それが動物にとっても見た目にもどう違うのかなども学ぶ試、子供達は家畜に詳しくなる。

今回は6年生最後の牧場訪問であった。
羊の子育てを学びに行ったのであるが、先生も予想しない流れになってしまった。
と言うのも、子供達が来る前日に、お腹に赤ちゃんを抱えたまま母親羊が亡くなってしまった。
牧場主である女性が、これは大切な教育資料になると思い、その母親羊のお腹を開き、亡くなっている赤ちゃん羊を取り出した状態を子供達に見せてくれた。

衝撃的な物体を前に、3人の児童が気分を悪くして帰宅。
担任の先生も、聞いていなかった内容にパニックになったらしい。
医学生みたいな内容を見せられた6年生の息子は「決して気分の良いものではなかったが…」と私に言った。

この牧場主は近所では有名な人で、動物に感謝して肉を食する為には、動物を慈しみ世話を惜しまず育てることが人間のすべき事という強い信念をもっている。
私が前の職場から一緒に働いているSは、かつてこの牧場で6年働いていた。
死んでしまった羊はすぐに皮を剥がし、再利用したりすることも牧場スタッフの仕事で、慣れるまで大変であるが、そこで働いたことで命を無駄にせず使う大切さを教えられたと言う。

なかなか見ることの出来ない内容だけに、息子にとっては思い出深い最後になったと思う…知らんけど…
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