「アリーキャット」キャストも良いし面白いけど、原因が今一つハッキリしないのよねぇ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「アリーキャット」を観てきました。

 

ストーリーは、

かつてボクシングの東洋チャンピオンに輝いた朝秀晃は、試合中の頭部の怪我で引退に追い込まれ、現在はその後遺症に悩まされながら警備会社でアルバイトをしている。孤独な毎日を送っていた彼は、かわいがっていた野良猫の失踪をきっかけに、自動車の整備工場で働く梅津郁巳に出会う。そんな折、秀晃は個人的な理由から、元恋人にストーキングされているシングルマザー・土屋冴子のボディガードを請け負うことに。その場に居合わせてストーカーを殴ってしまった郁巳も一緒に行動することになり、3人で東京へ向かうが・・・。

というお話です。

 

 

元ボクシングチャンピオンの朝秀晃は、派遣警備会社でバイトをしています。家に帰ると、飼っている猫の”マル”が居なくなっていて、近所を探し回るのですが、帰ってきません。一日待っても帰ってこないので、動物愛護センターに問い合わせに行くと、玄関先で、”マル”を連れている男に出会います。家のマルなので返して欲しいと言うのですが、愛護センターから譲り受けたから、俺の”リリー”だと言って連れて行ってしまいます。

 

 

ある日、女性のボディーガードをしてくれと会社から連絡があり、行ってみると、そこには一見、普通の女性でシングルマザーの土屋冴子が待っていました。以前付き合っていた男性に付きまとわれて困っていると言うんです。冴子に付添い、その男との待ち合わせている店に行き、離れて様子を伺っていると、隣の席に、先日”マル”を連れて行った男が。なんだかんだ、二人でジャレてお互いを猫の名前で呼び始めていると、冴子に男が暴力を振るい始めます。直ぐにマル(朝秀晃)が止めに入るのですが男は暴力を止めず、リリィ(梅津郁巳)が手を出してしまいます。結局、警察を呼ぶことになり、マルとリリィは帰されます。

 

 

その場は収まったものの、ストーカーこと玉木敏郎の嫌がらせは酷くなり、マルの会社にも大量のメールが入り、冴子の息子の保育所にも酷いFAXやメールが大量に入ります。執拗に追いかけて来る玉木から逃げる為に、仕方なく息子をシェルターに預けて、マルとリリィが付き添って、東京の冴子を匿う事が出来るという男性の元に送り届ける事にします。

 

どうも冴子を追ってくるのが玉木だけではなく、危ない男たちもいる事に気が付いたマルとリリィは、冴子に問いただすと、実は、以前、冴子が東京にいた時にある秘密に関わったらしく・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

やっぱり窪塚さん、上手いですねぇ。彼は、他の人が出せないオーラを持っているので、本当に好きなんです。独特ですよね。とても現代風なんだけど、古い映画俳優が持っているような、近づけないオーラを持っていて、孤高のって感じがするんです。

 

そんな彼が演じるマルは、元ボクサーで、その後遺症に苦しみながらも、誰かを助けようと奮闘する男。自分はボロボロになっても、決して諦めない男で、ステキでした。降谷さん演じるリリィも、その相棒として、イイ味出してました。良い表情しますね。俳優が本業じゃないから、それ程慣れている感は無いのですが、表情が良いので、雰囲気がとても良くなるんです。この二人の、合わなさそうで合ってしまっているところが、何とも良かったです。

 

 

話としては、政治家の問題とかが出てきちゃった所から、ごちゃごちゃしてきちゃって、もう少し、スッキリ整理出来なかったのかなと思いました。既にストーカーで強烈な印象が作られているのに、その後に政治家とクスリとヤクザとか言われると、てんこ盛り過ぎて、お腹いっぱい、イヤ、頭がいっぱいになっちゃって、何が一番印象に残したいのか解らなくなっちゃうんです。ストーカーの方を少し抑えめの印象にしておけば、スムーズに政治家の話に行けたんだけど、ちょっとやりすぎって感じかな。

 

でも、面白かったですよ。二人のコンビは良かったし、市川さんも綺麗だし、品川さんのストーカーもキモくて良かったし、突然の火野さんの登場に驚いて喜びました。この政治家に、もう少し、顔の知られた人が入っていたら、もっと印象が違っていたかも知れません。

 

 

そうそう、ネコちゃんですが、ちょっと太めのマユゲがあるような子で、可愛かったですよ。やっぱりネコのいる生活は、時間がゆっくり流れるようで、気持ちが穏やかになりますね。主人公のマルも、猫のマルと一緒の時は、とても穏やかそうな口調で表情も柔らかいんです。素敵でしょ。

 

なんか、このシリーズというか、この二人、もっと見ていたくなるようでした。今度は、もっと話をシンプルにして、時には、ネコ中心の穏やかな日常も描いたりして欲しい。もっと!とおねだりしたくなるような映画でした。私は、好きだな。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。なんで色々な映画館でやってないの?もっと上映してよ。なんでこういう商業ベースで無い映画はやってくれないのかな。他のアレとかアレとかより、よっぽど面白いんだけど。面白いからこそ、色々な要望も出したくなるし、もっと観たいと思うんです。窪塚さんと降谷さんをもっと観たいよぉ!ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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