「パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ」
を観てきました。
ストーリーは、
母親に育児放棄され、過酷な環境で暮らす少年ヤジッド。そんな彼にとって唯一の楽しみは、里親の家で団らんしながら食べる手作りスイーツ。最高のパティシエになることを夢見るようになる。児童養護施設で暮らし始めたヤジッドは、パリの高級レストランに見習いとして雇ってもらうチャンスを自らつかみ取る。
というお話です。
育児放棄の母親の下に生まれ、行政の指示で里親の家に行くようにと言われた少年ヤシッド。母親はヤシッドをダシに騙して保護費を貰い、ヤシッドが邪魔になると里親の家に追い払うような状態だった。そんな過酷な環境で過ごしている少年ヤジッドにとって唯一の楽しみは、里親の家で、団欒しながら食べる手作りのスイーツ。いつしか自らが最高のパティシエになることを夢みるようになっていた。
やがて、児童養護施設で暮らしはじめたヤジッドは、施設を抜け出し、パリの高級レストランに入り込み、シェフとのやり取りでスイーツを作るチャンスを貰うことに成功する。まだ10代だった。毎日のように本を読み家で練習をしたスイーツを披露したヤジッドを認めたシェフは、ヤシッドをレストランで雇うことにする。
毎日180キロ離れた養護施設のある田舎町エペルネからパリへ長距離通勤し、時に野宿をしながらも必死に学び続け、活躍の場を広げていく。偉大なパティシエたちに従事し、厳しくも愛のある先輩や心を許せる親友に囲まれ、夢に向かって充実した日々を過ごす。
ところがそんな彼に嫉妬する同僚の策略で、突然仕事を失うことに。失意のどん底から持ち前の情熱でパティスリー世界選手権への切符をようやく手に入れるが…。後は、映画を観てくださいね。
あらすじだけ見るとよくあるサクセスストーリーなのですが、実話ベースで、この主人公のヤジッドは本当に凄いパティシェになっています。映画の最後に、本当のヤシッドさんの映像が出て、今、何をされているのかが語られます。
ヤジッドの母親は自分の子供であるヤジッドを道具としか思っていません。可愛い息子と言いながら、寂しい時だけ傍に置き、それ以外は邪魔者。役に立つ時だけ連れて歩く。酷いものでした。ヤジッドはそんな母親でも自分の母親なので見捨てられず、里親の家が好きでも、母親の下に帰っていたんです。
そんなヤジッドですが、夢に関してはとても積極的で、いきなり高級レストランに入り込んで、シェフに大口を叩くんです。普通なら出ていけと言われて終わりなんだけど、そこでスイーツを作らせて貰えるんです。あり得ないけど、あり得たんです。そして、ヤジッドはレストランで雇われることになります。ビックリですよね。でも、それくらい彼にスイーツの腕は確かだったんです。
でも、養護施設で暮らしているヤジッドには施設の規則があり、レストランで働き始めてしまったら、規則を破ることばかりになってしまいます。段々と苦しくなり、レストランの近くで野宿を続けるようになります。それでも頑張っているんだけど、ある日、彼を妬んだ同僚にハメられてシェフの前で失敗してしまい、いきなりクビになってしまいます。
あまりにも分かりやすいやり方だったから、ちゃんと説明すれば解ってもらえそうなんだけど、何故か一発でクビなのよ。まぁ、ここでクビにならないと、次の展開が無いんだけど、無理無理っぽかったかな。悪い事があったと見せておいて、逆転成功みたいな感じでここら辺はちょっとやりすぎなんじゃないかなぁと思いました。
そしてここから快進撃でコンテストのフランス代表を目指していくんです。上手くいきすぎだったので、随分とフィクションをいれちゃったのかもしれませんが、まぁ、成功したのは本当なので良かったなと思いました。映画としては、ありがちなストーリーだったなと思ってしまいましたが。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。ありがちで、少しやりすぎ感もする内容でしたが、実際に成功したパティシェさんですし、スイーツがおいしそうで食べたくなったので、それだけでも楽しめると思います。もう成功するって分かっているので、安心して観ていられる映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ」
