お得意を広げたい、今100軒あるお得意先を110軒に

 

増やしたいということは、商売をしている限り誰もが望むこ

 

とでありましょう。

 

 しかし、一口にお得意を広げるといっても、それは決して

 

たやすいことではありません。そのためには、やはり日頃か

 

ら色々な方策を考え、それを力強く実施していく努力を

 

重ねなければならないのはいうまでもないでしょう。

 

 ただ、その一方では、日頃一生懸命商売に打ち込んでいれ

 

ば、お得意先が求めずしてひとりでに増えるということも

 

あり得ると思います。

 

 というのは、自分の店のお得意さんが、特に頼まなくても

 

、みずから他のお客さんを見つけて連れてきてくださるとい

 

うことも、考えられるのではないかということです。例えば

 

、いつもごひいきしていただいているお得意さんの一人が、

 

その友人に次のように話されたとしたらどうでしょうか。

 

「自分はいつもあの店で買うのだが、非常に親切で感じがい

 

い。またサービスも行き届いているので感心している」。

 

それがその人の実感から出たものであれば、友人は「君が

 

そう言うのなら間違いがないだろう。ぼくもその店へ行って

 

みよう」ということになりましょう。その結果、お店を訪ね

 

てくださる。商売をしているほうとしては、みずから求めず

 

して、ひとりでにお得意さんを一人増やす道が開けるという

 

ことになるわけです。

 

 そうしたことを考えてみますと、日頃商売をしていく上で

 

お得意さんを増やす努力を重ねることはもちろん大切ですが

 

、現在のお得意さんを大事に守っていくということも、それ

 

に劣らず大切だということになると思います。

 

 つまり、極端にいえば、一軒のお得意を守り抜くことは

 

100軒のお得意を増やすことになるのだ、また逆に、一軒

 

のお得意を失うことは、100軒のお得意を失うことになる

 

のだ、というような気持ちで、商売に取り組んでいくことが

 

肝要だと思います。

 

 

 

 

 

ー松下幸之助

 自信がある、ということは素晴らしいことです。それが

 

単に自惚れにしかすぎないことであっても、それだけで

 

好いことです。

 

 

 

 

 

 「この道ひとすじ」と思って仕事をしてきた人の、光り

 

輝いている姿を見るのは何と愉しいことでしょう。

 

 

 

 

 

 私たちは何よりも、生活の中から希望を発見することが

 

肝要である。希望を発見することの上手な人は、生活の

 

上手な人である。希望というものは、その人が発見しよう

 

と思いさえすれば、発見できるものである。それは、その人

 

の生活態度の中に、含まれているものだからである。

 

 

 

 

 

ー宇野千代 

 人間というものは面白いもので、いつも白を白というかと

 

いえば、必ずしもそうではない。心から協力してくれる人は

 

白いものは白い、黒いものは黒いといってくれる。しかし

 

あの人には協力したくないとなれば、白を黒ということだっ

 

てあるのだ。とにかく協力を得られるかどうかによって、

 

同じ仕事をするのでも、まるっきり質が違ってくるものなの

 

だ。それが人間社会というものではないだろうか。

 

 従って、人間にとって大事なことは、学歴とかそんなもの

 

ではない。やはり他人から愛され、喜んで協力してもらえる

 

ような、徳を積むことである。そしてそういう人間を育てよ

 

うとする精神なのではないだろうか。

 

 

 

 

 

ー本田宗一郎

  みなさん。どうぞ、みなさんも自分は運の強い人間で

 

ある、と思ってください。

 

 きっとあなたの思った通りになりますから。

 

 

 

 

 

 どんな仕事でも、仕事というものは、一生懸命にしており

 

ますと、必ず面白くなるものです。どうやればうまく行くか

 

、どうすればもっと良くなるか、と考えます。そこに工夫が

 

生まれ、知恵が生まれます。すると、ますます面白くなる。

 

これが仕事を成功させるコツなのです。

 

 

 

 

 

ー宇野千代

 世間では.オトナのいいなりになる子や、オトナの考え方

 

の枠から飛躍しようとしない子が「いい子」であり、自分の

 

意志を堂々と主張したり、個性的な考え方や行動をする子を

 

「悪い子」というレッテルを貼りがちである。

 

 けれども私は逆だ。

 

 世間でいう「悪い子」に期待している。なぜならそういう

 

子供こそ個性にあふれ、可能性に満ちた本当の意味の

 

「いい子」だからである。

 

 

 

 

 

ー本田宗一郎