モブサイコ100とインチキ(はったり)人間 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

 に投稿した記事です。

 

モブサイコ100もワンパンマンに続き、出来る人が出来ない人の弟子だったり超出来る人が「あまり出来ない人だ」と、
あるいは、出来ない人が「出来る人だ」と、
世間一般に誤解されていたりするわけで、そこが私の笑いのツボにハマっている。

考えてもみれば、リアルにだって、上記のような事はよくある。
いわゆるインチキ○○というものだが、
インチキがバレるまでは、
世間の人は、その無能なる者を「凄いよ~!」と噂するわけだから。

インチキは、その被害額が大きければ大きいほどバレやすいわけで、
逆に言えば、被害が無かったり、あるいは、ささやかな金額の被害額であれば、永遠にバレない事も少なからずある。

人は世間の事を知れば知るほど、この世に溢れかえるインチキ(はったり)の多さを知ってゆくわけだが、
学ぼうとしないのか?あるいは学べない環境下にあったのか?
いずれの場合かは知らねども、
大人になってからも相変わらず、世間知らずな人というものは、けっこう実在するわけで、
ネットのSNSなんて、まるで世間知らずの人の見本市のようなもの。

どうして、そんな有様になっているのかと言うと、
ネットは、リアル社会以上に、インチキ(はったり)がやりやすく、
もしバレても、罪に問われにくいという悪人にとっては、とってもハッピーな恩恵があるので。

ネット社会でのモラル軽視は、こういった背景から生まれてくるのだ。

そういった世間の様(さま)をよく知ってしまったスレた人間サイドからすれば、
スレ人間は騙される事が、まず無いし、
ネットの上にて簡単に騙されている人々を閲覧している立ち位置にいる。

自分自身ではなく他人様がインチキにひっかかって、してやられているのを客観的に見て、
血気盛んなスレ人間の中には、それを「ブログ記事などで、世間一般に公表し、
正してゆこう」などという正義感に駆りたてられたかのような行動を取る者もいるが、
世間とは常々、数の論理で動いているものなので、
大多数の人々に、インチキがインチキと気付かれぬままに、支持され、
まかり通っているような場所では、そのような者の主張は耳を傾けられる事もなく、
ネットに溢れ返る雑多な情報の海の底に沈んでゆくのだ。

ネットでは、そのような事の繰り返しであり、
スレ人間の正義に駆られた親切心などはボロ雑巾のように、
インチキ(はったり)に飲み込まれてゆく多くの世間知らずの人々の耳に届く事もなく目に触れる事もなく
そのなれの果ては、
海の底深く眠る難破船の中の欠けた食器のようなものである。

以上のような事を知ってみれば、人は、ささやかなインチキにも、大がかりなインチキにも、
自分自身に被害が及ばない限り無視を決め込もうとするものである。

下手に安い正義感にかられて、正してゆこうなどという気持ちを持っても、
数の論理で動く世界では、何が正しくて、何が間違いかなどという事は問題にはされず、
例えそれが、ネットリテラシーを欠いていようが、
公平性を欠く事柄であろうが、そちら側に立つ者が多い方で継続する。
そして継続するばかりではなく、
下手をすればインチキの勢力に返り討ちに遭う事もあるだろう。

そんなこんなでネットで長く生きながらえる術は、
インチキ野郎が人を騙しまくっている事を存じ上げていたとしても、無言と沈黙を貫き通す事だと、
最終的にはクールな結論に達するのが、少しは知恵の働くスレ人間の大方の姿であるのだろう。

さて、モブサイコ100やワンパンマンという漫画に、そんなに深い意味が込められている
なんて事は全くないが、
そのような薄汚れた世間の在り様を知っている、イイ年したスレた大人が読んだ方が、
これらの漫画はより幅の広い面白味を提供してくれるように思う。

それにしてもエクボ様はスギちゃんに似ている。

 

2018年にドラマ化された『モブサイコ100』では、映画『ソロモンの偽証』で柏木卓也を演じた望月歩が、なんとモブ君の兄のりっちゃんを演じると言う。