始皇帝烈伝の国、秦(秦帝国)は宦官の趙高が滅ぼした~たった15年間の天下統一 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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始皇帝烈伝の国、秦(秦帝国)は宦官の趙高が滅ぼした~たった15年間の天下統一

始皇帝の寵臣であった趙高は、始皇帝の死後、
始皇帝の遺書を書き変え、長子、扶蘇を自決に追いやるのを皮切りに、
最終的には王族をほぼ殺害した挙句に国を滅ぼし後世に悪臣の名を遺しました。

趙高は[※1]宦官でした。
『始皇帝烈伝 ファーストエンペラー』では10歳の時に、男の大事なアソコを切り落として宦官となり、
始皇帝(まだ即位前でこの時は皇太子)に仕えた。――となっています。
※1.宦官というのは、男子が主に子供の時に、性器を切断して宮仕えするという昔、中国や韓国にあった制度です。

趙高は陰謀の果て、本当は始皇帝が跡継ぎに望んでいた扶蘇を自殺させた後、
まんまと胡亥を2代目の皇帝に立て、
傀儡政権で胡亥を意のままに操り、自分に逆らうものを次々に殺し、
民に多大な負担を押し付けて、好き勝手で無茶苦茶な政治をします。
このため、始皇帝の遺書の書き変えの段階から陰謀に加担した李斯とも意見が対立し、彼をも処刑します。

しかし、この趙高の悪政により天下に渦巻く憤懣はやがて限界を越え、
そこに加えて、項羽に破れた責任を、主力軍である名将の章邯になすりつけようとしたため、
章邯は、項羽率いる楚に20万の兵と共に降伏し、秦帝国の崩壊は決定的となりました。

そしてこの後、最後には、都である咸陽のすぐ傍まで、力を付けた劉邦の軍勢が攻めて来ると、
自らの責任逃れのために、
幼い頃からお守りをしてきた主君、胡亥までをも謀反を起こし自害させると、
胡亥の甥にあたる子嬰を擁立し、全てを胡亥のせいにして生き残る事を画策しますが、
趙高を憎悪する子嬰と韓談らによって、屋敷に呼び出されて殺害され、一族も皆殺しにされました。

これにより、ようやく秦国の外的に対する士気は高まりますが、時既に遅く、
既に関中へ入っていた劉邦軍が咸陽に迫っており、子嬰は最早これまでと降伏しました。

こうして、紀元前221年に始皇帝が統一を果たした秦(秦帝国)は、呆気なく紀元前206年に滅亡したのです。

扶蘇の子供ではないかともされる子嬰ですが、劉邦には一族ともども許されるものの、
結局、その後、咸陽入りした項羽に、一族もろとも処刑されてしまいます。