苦悩する若き日のジョニー・デップ 映画『ギルバート・グレイプ』あらすじ
【ギルバート・グレイプ あらすじ】
生まれ育ったアイオワ州の小さな町から生まれてから一度も出たことがないギルバート。彼がここを離れられない理由は、
夫の自殺後、異常に太り過ぎてしまって外出もままならず家に籠りっきりになってしまった母と
知的障害の弟のアーニーの面倒をみるためだった。
片田舎のこれといって娯楽もない小さな町の小さな食料品店で働きながら、
苦労ばかり多い変わり映えのない日々を送る彼の前にある日、祖母とトレーラーで旅をする女性ベッキーが現れ、
彼女に惹かれたギルバートは、ついつい、いつもの日課である弟をお風呂へ入れるという作業を手抜きしてしまい
翌朝までバスタブに浸かりっぱなしだった弟のアーニーは、そのせいでお風呂嫌いになってしまった。
普段から弟思いで、弟を苛める者は許さないと思っていたギルバードなのに、
お風呂に入らない事も含めて、あまりにも言う事を聞かないアーニーにカッとなり、つい殴ってしまう。
その事で自分を責めるギルバードをベッキーは優しく慰めてくれた。
家族への愛と鬱積するストレスの間で苦悩する若き日のジョニー・デップが悩ましい。
ちなみに弟のアーニーの役をまだ十代だったレオナルド・ディカプリオが演じている。
ディカプリオはこの役でアカデミー賞にノミネートされたらしい。