映画 日輪の遺産 あらすじネタバレ | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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邦画のご紹介です。

映画 日輪の遺産 あらすじネタバレ&無料動画

◎原作は浅田次郎の1993年発表の小説「日輪の遺産」

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【日輪の遺産 あらすじネタバレ】

戦争が終わろうとしていた1945年、夏。
敗戦の受け入れを前に
「帝国陸軍がマッカーサーより奪取した時価200兆円にも及ぶ財宝を戦後の日本の復興資金とする。」
そんな計画が軍の上層部で密かに持ち上がっていた。
≪秘密裡のうちに、この財宝を多摩山中の避難壕へ隠せ≫…この密命を受けたのが真柴少佐(堺雅人)と小泉中尉(福士誠治)。
そしてその運搬役には軍需工場へ学徒動員していた、まだ幼い(12~3歳の)森脇女学校の女学生達が選ばれる。

引率の教師の野口勝(ユースケ サンタマリア)と共に多摩山中の避難壕へと集められた少女達は、
箱の中身が兵器だと信じて、駅と避難壕をトラックで往復し、一生懸命に与えられた仕事をこなすのだった。

真柴と小泉の護衛役の望月曹長(中村獅童)は少女達に、その風貌から赤鬼さんとあだ名を付けられながらも
親しみを持って見られていた。
また真柴と小泉の二人も少女らを温かい目で見守っていた。
ところが新たに「任務遂行後は、引率教師と20名の少女全員を青酸カリを飲ませて殺せ」という命令が下る。
秘密を守るための措置ではあろうが、小泉と話し合い、純真で、未来ある少女らを手に掛ける事が出来ないという結論を出した真柴は、
命令の撤回を求めて、陸軍大臣、阿南惟幾(柴俊夫)の官邸へと向かう。
しかし、真柴が阿南の官邸へ辿り着いた時には、既に阿南は切腹をして前かがみに蹲っていた。
それでも、最後の虫の息の下、阿南は命令を撤回してくれた。

そして玉音放送のある8月15日がやってきた。
すべての金塊を運び終えた少女達。
野口と彼女らに、ラジオ放送を聞き終えたら家へ帰るようにと伝えた真柴であったが、
その後、小泉が、隠し持っていた青酸カリが荷物の中からなくなっている事に気付き騒ぎ出す。

真柴と小泉が彼女らの殺害を命じられた事について話し合っていた時に、
体調が優れずに隣室で寝ていたスーちゃん(土屋太鳳)が、その話を聞いてしまっていたのだった。


慌てて小泉と野口が金塊を運び終えた壕の中へ入ると、既に少女達は青酸カリを飲んで自決を試みた後だった。
死にきれず苦しむ何名かの少女を苦しみから救ってやるために、
野口が小泉に射殺してやってくれと頼み、壕の中には数発の銃声が轟いた。

20名の少女の内でただ一人、級長の久枝(森迫永依)だけは、望月曹長と共に風呂掃除をしていたので、
集団自決を逃れ生き残っていた。
銃声の音に驚いて外へ飛び出して行った望月曹長と久枝。

壕の前では、
必死の思いで救った筈の命が無惨に散った事に悲しみ動転する真柴と小泉の姿があった。
引率教師の野口も茫然としていた。
そして責任を取るかのように野口もその後、小泉の銃を奪いピストル自殺して少女らの後を追った。

その後、時は流れ、2011年、森脇女学校の卒業式に出向いた赤鬼こと金原庄造(旧姓:望月庄造)は、
式場で真柴の幻を見てこの世を去る。
生き残った級長の久枝は彼の妻となり、二人はやがて資産家となり、
財宝を隠した土地も買い取って、戦後ずっと秘密を守り続けながら、生きて来たのだった。

庄造が亡くなった日、ようやく久枝は、長年、封印してきた少女達の死と隠された財宝の秘密について、
息子と孫夫妻に語り始めるのだった。