2015年07月16日の記事を再UP
ドラマ「流星ワゴン」と映画「地下鉄(メトロ)に乗って」は非常によく似たテイスト
かつて、ドラマ「流星ワゴン」を視て、最近、映画「地下鉄(メトロ)乗って」を視た。
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タイムスリップ・タイムトラベル・タイムループの物語 ネタバレあらすじ他 まとめ |
どちらも小説が原作であり、どちらもタイムスリップものであり、
そして、どちらも中年男性が主人公であり、
過去への旅によって、
それまで不仲であった自分の父親の知らなかった側面を知り、
父と自分の関係を、改めて見直すというのが、物語の軸となっている。
このように、おおまかな点では非常に酷似しているが、
もちろん根本的に違う部分もいくつもある。
ドラマと映画という違うジャンルのものを比較するのは本来ならば、おかしいのかもしれないが、
どちらも小説が原作でありながら、私はその原作小説を読んでいないので、ここは「しょーがないなぁ~」と、笑ってご容赦頂きたい。
さて、この2作品において、
いくつかあるその相違点のうち、もっとも違うのが過去への旅のルールだと思う。
ドラマ「流星ワゴン」の場合は過去への旅をする上で、一定のルールが存在していて、
ドラマの中でそのルールがワゴンの運転手であり、現実には既に死亡している橋本義明(吉岡秀隆)の口から語られる。
だが、映画「地下鉄(メトロ)に乗って」の場合は、ルールめいたものは一切、劇中で明かされてはおらず、
「地下鉄(メトロ)に乗って」というタイトルだから、乗車する地下鉄の車両自体がタイムマシンなのかと思いきや、
そうですらない。
地下鉄(メトロ)に乗って」というタイトルにも関わらず、
タイムトラベルは、メトロ乗って起こるのではなく、メトロ近辺で、ふいに起こる。
それは、メトロ周辺の地下道をくぐり抜けたら過去であったり、
不倫関係にある会社の同僚、軽部みち子(岡本綾)の部屋のベッドの上で、二人して抱き合っている最中であったりする。
(軽部みち子のアパートのすぐ下に地下鉄がある。)
メトロに乗らなくても、割と脈絡なく過去に行ってしまい、脈絡もなく現在に引き戻される。
SFと言うよりも、ファンタジー小説に近いので、ファンタジー小説であれば、ルール(法則)は無用であるのかもしれないが、
それでも一定のルール(法則)を持ち込んだのがドラマ「流星ワゴン」と言えるだろう。
さて次に2つ目の、この2作品の大きな相違は、
ドラマ「流星ワゴン」では「タイムトラベラーは過去と現在を変えられない。」のに対して、
映画「地下鉄(メトロ)乗って」はタイムトラベラーの一人であった軽部みち子が、過去の自分殺しという荒業で
過去と現在を変えてしまった事である。
過去に死んだ人を救う事は出来なかったが、現在に生きていた軽部みち子が、生まれて来なかった事にしてしまった。
(正確に言えば母の胎内にいた時に死亡。)
軽部みち子は主人公の長谷部真次が、妻よりも愛していた人なので、この展開はどうなのか?とも思えるが、
実は、過去への旅の過程で軽部みち子は、自分が愛する長谷部真次が、自分の腹違いの兄であった事を知ってしまう。
この深刻な事実をなかった事にする事でしか、自分の愛する男(兄)を救えないと考えて、実行したのだろう。
確かに、そのままにしたのでは深刻過ぎる事実ではあったが、
兄と妹が、そうとは知らずに愛し合う事って、そんなに深い罪なんでしょうか?
古代エジプトでは実の兄妹が夫婦になったりしてたらしいんですけどね。
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