時間を扱った2つのSF作品~映画『インターステラー』と手塚治虫の「宇宙からのSOS」 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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時間を扱った2つのSF作品~映画『インターステラー』と手塚治虫の「宇宙からのSOS」

インターステラー 公式
映画『インターステラー』を視ました。
2014年の秋にアメリカで公開された、まだ比較的新しいSF映画なんです。
予告動画があったので、良ければ視て下さいね。



でね、この映画を最後まで視て、あっ…この発想ていうか理論どこかで見たわ!って思ったら、
ついこの前読んだ手塚治虫の『手塚治虫宇宙傑作選』時間旅行者編の中にあった「宇宙からのSOS」ていうのと同じそれでした。

私の持ってるその古書は、もうあまり手に入らないようなので、同じ作品が収録されている別の本を貼っておきますね。
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映画も手塚治虫の漫画も、どちらも、宇宙の彼方の人からのメッセージ(漫画の方は救助要請)が、時間を遡って過去へ届くのね。

相対性理論は難しくて、正直よくわかりませんが、理論上、光のスピードを超えて移動すると未来へは行けるが、
過去へは行けないと、これまでの科学では認識されていると思います。

ただし、この時間の概念を、あの得体の知れないブラックホール(何もかも飲み込むもの)と、その出口であるホワイトホール(何もかも吐き出すもの)
そして、その両方を繋いだワームホール(時空のトンネル)を使って考えると、瞬時に時空を超える宇宙船でのワープ航法が可能となり、
これを未来へのタイムトラベルとすると、質量のある物質を逆に過去へは送れないが、
物質ではないモールス信号だったら、過去へも送れるんじゃないか…?的な発想で、
過去の地球へモールス信号で、メッセージを送信したみたいなんですよ。
(ただし映画の中では「五次元からモールス信号を過去へ送る。」とか言うんで、よく意味がわからなくなってます。)

五次元世界とは、宇宙の外という意味らしいんですけどね。
「宇宙の外に人間が行って、普通に息して存在してられんのかい?!」と言うツッコミは、まあ、ちょっと横へ置いといて、
とにかく未来から過去へのメッセージ送信です。
この時のメッセージは「来るな!そこに留まれ!」というメッセージでした。
過去の時点の自分の娘に、ロケットに乗って、宇宙へ旅立とうとする自分を引き止めて欲しくて、
こういうメッセージを送ったとの事だけど…実際、その過去の時点では娘は「行っちゃダメ!」と自分を引き止めてくれたのに、
それを振り切って宇宙へ出てきた自分がいるから、宇宙の旅の果てで五次元まで行ってしまい、
このようにして、娘にモールス信号を送ったわけで、今更、そんな事しても既に起こってしまった事は変わらないんだけどねぇ~。


一方の手塚治虫先生の「宇宙からのSOS」が描かれたのは、もう何十年もの(もしかして50年以上かな?)昔です。
描かれた年数がちょっとわからないんですが、手塚治虫の公式サイトで、1ページだけ紹介されています。
宇宙からのSOS

で、まあ、上記のページにも作品の紹介がありましたが、主人公は宇宙救助センターで働いています。
ある日、宇宙救助センターに、アルファ・ケンタウリ星方向からSOS信号が届きます。
そこは、地球のロケットが行くとは考えにくい、とても遠い場所なのですが、ハッキリとSOS信号を受信したので、
やはり救助へ行かざるおえません。
光子ロケットと呼ばれる光の速さを超える速度のロケットで行かなければ間に合いませんが、
そのロケットを乗りこなせるパイロットは主人公の石井一郎だけなので、彼が救助へと向かいます。
ところが行った先で流星雨とぶつかりロケットのエンジンが破損し、どうしようもなく立ち往生していまい、
仕方なく彼自身が、宇宙救助センターに救助信号を打つのですが…その救助信号こそが、
彼が知らせを受けて、ここへやって来たところのあのSOSだったのです。
つまり彼の打ったSOSは、過去へ届いてしまったのです。

てなわけで…メッセージの内容は「来させるな!」と「来て!」という正反対なんだけど…発想は。ほぼ同じでしょ?
この映画と漫画。

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