『ジョーカーゲーム (北原里英)』
赤沢千夏役の北原里英の演技なかなか良かったよ。
《ジョーカーゲーム (北原里英) 映画感想》
「○○ケームっ」ていうタイトルのサバイバルゲームな物語は、最近流行の一つの流れですが、このジャンル、けっこうピンキリですよね?
完全B級映画の『シンデレラゲーム』を視た後『人狼ゲーム』を視て、その後、この『ジョーカーゲーム』を視ました。
3作品とも共通して低予算映画ですが、監督、脚本家、演出家、出演者などのスタッフ&キャストレベルが、『人狼ゲーム』『ジョーカーゲーム』共に、B級の『シンデレラゲーム』より上質で、まぁまぁ楽しめました。
それにしても、この映画に出て来る文科省って文部科学省の事なのかな?
だとすれば…
文科省の学習指導として実施とか言ってるけど、
事前によく説明もせずに、いきなり乱暴な手段で
ルールを守らない悪い子は殺してでも排除するとか、
ババ抜きに負けたからダメな子だとか、
作り話とは言え、よく文部科学省から何も言って来ないもんだなって感心します。
『ジョーカーゲーム 脱出』
『ジョーカーゲーム (北原里英)』での敗者の矯正施設でのその後。
《ジョーカーゲーム脱出 映画ネタバレ》
これは『ジョーカーゲーム (北原里英)』の続編にあたります。
前作を視た人は「矯正施設」って一体、どんな所なんだろう?って気になったと思うのですが、今作では、その矯正施設が舞台。
一見すると清潔で明るい施設内で、食事もキチンと与えられていますし、少女たちは微笑み合って会話しており、危険どころか平和で安全な場所に見えるのですが…。
映画の中で「皆さんは一度、負けたんだから…。」という台詞が何度も出て来ます。
これが何を意味しているのかと言うと「ここで負けたらもう後はない。」と暗に言っていたようです。
それゆえ「次にゲームをする時に敗者になった者には、もう消えてもらうしかない。」という事を匂わせていたんでしょう。
でも、少女たちは「皆さんは一度、負けたんだから…。」と言われても、誰もピンとは来ておりません。
「矯正施設」が思っていたのと違って、居心地が良く、教官も優しいので、すっかり安心してしまってたようです。
しかし、この続編では、4カ月間も、そんな落ち着いた暮らしをさせて、彼女らがすっかり油断しきったタイミングで突然にゲームが始まります。
《ジョーカーゲーム脱出 映画ネタバレを含む感想》
状況が緊迫している割に、あまり焦っているような様子がない。
これって、演技力がないって事なのかな?
ストーリーとしては、ゲーム内容のところで、それなりに知恵を絞って考えたのはわかりますが、施設側というか文科省側の考えが、どうにも読めない。
思い遣りや優しさなどはどうでもいいから、
たとえ自己中でも要領よく立ち回れる人間を育成して、国力を高めたいって事?
政府が、そういう考え方になっているようなら、当然もう福祉なんかも、どんどん打ち切りになっていってるのか?
独裁政権にでもならない限り、そこまで世の中、変わらないと思うけど(^_^;)