映画『追憶の森』概要・ネタバレ・感想(洋画) | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

映画『追憶の森』概要・ネタバレ・感想(洋画)

映画『追憶の森』概要

2015年製作、アメリカのドラマ映画。
監督:ガス・ヴァン・サント
主演:マシュー・マコノヒー

わざわざアメリカから飛行機に乗って、理想的な死に場所を求めて来た筈の青木ヶ原の樹海からの脱出を描く。

2015年5月に開催された第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された作品。

映画 追憶の森 ネタバレ・あらすじ

アーサー・ブレナン(マシュー・マコノヒー)は、片道切符を手に、理想の死に場所を求めて、
日本の富士山の裾野、青木ヶ原の樹海まで辿り着いた。
妻に先立たれた彼は、妻との約束通り、
無機質な病院ではなく、理想的な死に場所で死ぬために、此処を選んだのだった。
森に立ち入ると、腰を降ろし、ポケットに忍ばせた睡眠薬を取り出して、永遠の眠りにつく準備を始めたアーサーだったが、
そんな彼の視界に、傷ついた身体をひきずりながら森の出口を求めてさまよう日本人男性(渡辺 謙)が映った。
助けを求める男を、放っておくことができなくなったアーサーは、
彼のために共に出口を求めて森の中を彷徨う。
だが、迷宮のような森では、
なかなか出口に辿り着く事が出来ず、崖から落ちたり、嵐に見舞われたりしながら、怪我の深い男を励まし助け数日を過ごすのであった。

ナカムラ・タクミと名乗るその日本人男性に
自分のコートを着せかけ、出口を探し続けるアーサー。
二人で森の中を彷徨ううちに、彼はタクミに身の上話をした。

3年前の自身の浮気を切欠に、妻のジョーン(ナオミ・ワッツ)との夫婦仲がこじれていた彼。
それでも、彼は妻を愛していた。
そんな中ジョーンの病気が発覚した。
アーサーは、落胆する妻を懸命に励まし、
二人は改めて、しっかりとした夫婦の絆を築こうとしていた。

森を彷徨ううちに川をみつけた時に、タクミは「下流に向かって進もう」とアーサーに提案する。
しかし川は途中で途切れていた。

その夜、タクミと共にたき火を囲んだアーサーは、樹海への旅を決意させた出来事を語り始めた。
「絶望して来たんじゃない。悲しみでもない。罪の意識で来た。僕たちは相手への接し方を間違っていた。」
アーサーの口から出る深い悔恨の言葉。
だが、その時アーサーはまだ知らなかった。
コート、タクミの妻子の名前、岩に咲く花、水辺、『楽園への階段』、『ヘンゼルとグレーテル』――樹海で起きたすべての出来事が1本の奇跡の糸で結ばれることを……。

映画『追憶の森』感想

渡辺謙さんが、とても重要な役で出演!
これ、ロケ地は、まさか本当に青木ヶ原の樹海?と思って調べてみたら、
そうじゃなくて、アメリカのマサチューセッツ州フォックスボロという所だそう。
そもそも、樹海で撮影とか、許可が下りるのか否かもわからないけど(たぶんダメでしょうね^^;)
もし、許可が下りたとしても、撮影スタッフの誰かが迷い込んで行方不明になったりしたら困るだろうな…な~んてね、余計な心配をしながら観てたww

奥さんの亡くなった理由は、てっきり脳に出来た腫瘍のせいだと思っていたんだけど、映画のラスト近くになってから、そうじゃない事がわかり、
せっかく腫瘍が良性のものだと判明して「さあ、これからだね。」という時に、ショッキングなあの交通事故。
まぁ、これ、病気が死因ではなかったって知った時から、なんとなく予想はつくんだけどね。
予想の通りだったんで「えぇ!!やっぱりーー!」って叫んでしまった。
人間の生き死の先はわからないものだなと改めて感じる。
そして、ラストに、じんわりと感動がやってくる。

「彼女の好きな色や好きな季節も知らなかった。」だから知ろうとしていたのに、そんな矢先に突然の交通事故が!!
彼女の好きな色・好きな季節…この部分が重要なキーワードとなって、ラストで生きて来ます。

結局、これってやはり、奥さんの魂が日本人の男性(渡辺謙)に姿を変えて、旦那さんを救ったっていう事でいいんですよね?