半落ち ネタバレを含む感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

※この記事は映画のネタバレを含みます。

評価が分かれる映画『半落ち』半落ち ネタバレを含む感想

そもそも、この映画映画『半落ち』のジャンルはいったい何なのだろう?
ミステリーと呼ばれるものは一般的には推理小説である。
ところが、この映画では冒頭から犯人はわかっており、
推理するのは犯人ではなく、その罪の罪状が嘱託殺人でいいのか否か。
そしてその推理の焦点となっているのは唯一「空白の2日間」と指摘される犯行後の2日間のみ。
この2日間に何をしていたのか?と問われても、
自首して来た梶聡一郎(寺尾聰)の口は重い。
推理するとしたら、そこ(空白の2日間)だけなんだけどね~。

映画『半落ち』ネタバレ

梶聡一郎はアルツハイマーを患う妻に懇願されて、妻を殺害したと自首して来た。
だが、この自首は犯行後すぐではなく、2日間が経過してからだった。

そこで
「空白の2日間」をハッキリとさせ、正確な罪状を見極めるべきであると考える人たちと、
犯人の梶聡一郎が元警察関係者だっただけに、
そこは警察の威信に関わる部分だから、
「もうそれ以上はいじるな!叩いて埃が出たら困る。」と考える警察の上層部の対立の構図が描かれる。

映画『半落ち』感想と、この映画の分類

まぁ、実社会でそんな風な事もあるだろうけど、そこまでの前振りを視ても、この映画ってミステリーなの?って疑問を感じてしまった。

で、結局、最後には「空白の2日間」の梶の行動は、周囲の者の知るところとなるけど、その行動を梶は裁判の席上でも絶対に認めないんだよね。
この映画のレビューとか見ると、梶が自分のその行動を認めたら、
罪が軽減されるみたいな事を言ってる人もいるけど…
殺害後の犯人の行動が刑罰の重さに影響を与えるなんて事が本当にあるんだろうか?
歌舞伎町で目撃されたんで「女がいたので、そんな場所柄へ行ったんじゃないのか?」っていう疑惑はあったから、
女がいた事が立証でもされれば、確かに警察の上層部が懸念したように嘱託殺人であったという主張自体が崩れて、ややこしくはなるよね。
でも、歌舞伎町で目撃された事も検事を言い聞かせて、伏せる事にしたんで、それは全然、影響しない。

そうじゃなくて、嘱託殺人であったという事を前提に考えて、殺害後に犯人がハートフルな行動をしたら実刑は免れるみたいな事を書いてる人がいたんだけど、そんなん関係ないと思う。

話を元に戻すけど、殺人後の2日間の行動を紐解く事も、ミステリーって言うのならば、とにかく何某かの推理部分があれば、すべてミステリーと呼ぶんやね。

で、その空白の2日間がわかったところで
「へぇ…そうやったんやね。」とは思ったけど、別に、美談とは思わなかったし感動もしなかった。
そんな風に感想を述べたら洞察力がないやら鑑賞眼がないやらの批判をしてる方の書き込みも某所で見たんやけど、
その人へ「映画の表現が拙くて、梶の心情を十分に観客に伝え切れていない。」と反論してる人もいた。

そういう言い争いを読んでいて、ふっと昔、非常にわかりにくい文章を書く人とメール交換をしていた時に、内容がよく読み取れずに誤解が生じて、常日頃からトラブルはめんどくさいと考えてる私は「私が読解力がないので、ちゃんと理解する事が出来ずに申し訳ありませんでした。」と謝罪した事を思い出したわ~。
なんせ、その人、どっかの学校の校長先生に出版を勧められたとかで
ご自身の文章力に絶大な自信を持っておられたから、こちらから折れないとね(・ωー)ウィンク☆
上に書いた論争もそれと同じでしょう?

表現者が拙いのか?観賞する側の人間に理解力が欠如しているのか?
そんな事を言い合っても水掛け論なんだけど、
この映画で一つだけ言える事は
この映画は娯楽映画ではないって事だ。
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