映画『帰ってきたヒトラー』概要・ネタバレ・原作・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画『帰ってきたヒトラー』概要・ネタバレ・原作・感想


映画『帰ってきたヒトラー』概要

2015年10月公開のドイツ映画。
監督: デヴィッド・ヴェンド。
原作:小説『Er ist wieder da(彼は復活した)』

ヒトラーが現在のドイツに突然、現れるという映画『帰ってきたヒトラー』の原作は、小説である。
作者はティムール・ヴェルメシュでタイトルは『Er ist wieder da(彼は復活した)』

40万部以上超えのベストセラーとなり、世界各国で翻訳本が発売され、そして映画化に至った。


この映画を観ると、
ユダヤ人はもちろんの事、
ドイツ人以外の人々から見れば、悪魔の象徴のような存在でしかないヒトラーだが、本国ドイツでは、これほど熱烈歓迎される人気ぶりなのか?と、巨悪を肯定する、あからさまで無神経なその国民性は、なかなか理解し難い。

映画『帰ってきたヒトラー』あらすじ・ネタバレ

ある日、ヒトラーが2011年のドイツ・ベルリンによみがえる。
丁度その頃、テレビ局をクビになったザヴァツキは復帰のための特ダネを探していた。
そんなザヴァツキと、たまたま出会った事で、ヒトラーはモノマネ芸人と認識され、とんとん拍子にテレビ出演が決まり、瞬く間に人気者となっていく。
あまりの人気ぶりに芸人ヒトラーを主演に映画の撮影も始まり、ドイツ中の国民が、おおいなる感心を寄せる。
しかし、映画のクランクアップ寸前に、彼が本物である事に気付いたザヴァツキは、このままでは、再びドイツはヒトラーの手のうちに落ちて暴走してしまうだろうと考えて「彼は本物だった!」と叫び、それを阻止しようとするが、誰にも信じてもらえず精神病院送りになってしまう。


映画『帰ってきたヒトラー』感想

モノマネ芸人としてのヒトラーならアリなんじゃないか?!という考えが前提になって出来ている作品だが、
いくら大量虐殺から歳月が流れようとも、被害者の方々とその遺族の苦しみ・悲しみを考えたら、危険うんぬん言う前に、世に出してはいけない作品。
日本人の感覚からは理解し難く、臆病者の日本人は戦国時代くらいに遡って、何世代も交代して流石にもう恨みが消えたであろう織田信長あたりを英雄視したドラマや映画は作れても、
近世の…例えば麻原彰晃のモノマネ芸人なんかは絶対に認めない。

それに、二度の世界大戦前後に軍部主導で外国で酷い事をやらかした人物については、極力、触れないようにして、ドラマ化や映画化なんていう外国を刺激するようなマネは絶対にしないだろう。

私個人的には、韓国ドラマの歴史もので垣間見る旧日本軍の傍若無人ぶりを見てさえ(それがどこまで正確なのかはよくわからないにしても)
自分達ではなく、自分達の祖父や祖祖父の時代の事とは言えど申し訳ないと感じている。

ドイツ人でも普通に良識ある人なら、そういう感覚なんだろうと思っていたが、この映画を観て、その辺り、どうなのかわからなくなった。