映画『ある愛の詩』(ネタバレ僅か)で気付いた事と続編『続ある愛の詩』の事 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

この記事は少しだけ映画ネタバレを含みますのでご注意下さい。

映画『ある愛の詩』(ネタバレ僅か)で気付いた事と続編『続ある愛の詩』の事


『ある愛の詩』は、あまりにも有名な昔のラブストーリーなので噂は耳にした事があるけど、
1971年の日本での上映当時、私は自分が毎日、何をして過していたのかという記憶さえない年齢だった。

最近になって見ている韓国の『ラブレイン』というドラマにも、この映画が登場するし、
父は映画館の看板絵描きだったので、もちろん、この映画の看板も描いたのだろうな…なんて事にも思いを馳せ、今回Amazonで見つけたので観てみた。

美しいメロディラインのテーマ曲に乗せて展開する重厚なラブストーリーだったが、いくつか観る前に描いていたイメージとは違った点があったので、それを書き記してみたい。

【ヒロインの性格について】
観る前のヒロインのイメージは純情・可憐で、おとなしめな気がしていたが…
実際には、ターゲットと決めた異性に対して、
自分からグイグイと押して行く積極的な女性だった。

【病気(白血病)の描写について】
観る前には、ある程度、病気の痛みや辛さの表現があるのだろうと想像していたが…
実際には、全くと言っていいほどヒロインが痛みや辛さを見せる事はなく、病気の進行具合は医者の言葉だけで語られていた。
(この点に関しては、旦那様のオリバー・バレットが、医師に「費用はいくら掛かっても構わないから痛みの無い治療を!」と懇願していたので、そうなったのかもしれないけど、それにしても気分が悪くなったり鼻血が出たりすらなかった。)

【オリバーと父親の関係】
大富豪のおぼっちゃまと一般庶民の娘という格差婚なので、オリバーは富豪の父に結婚を大反対され一切の援助を断たれる。と、どっかであらすじを読んだような気がするが、
そこまでの徹底した反対ではなく
「いますぐに結婚する。」というオリバーを「大学院での勉強を終えるまで待て。」と引き止めただけだった。
別に貧しい家だからダメとか家柄が普通だからダメだとかの発言も全然なくて、韓国ドラマの金持ち両親の大反対と比較すると、おとなしいものだった。
むしろオリーバの自立心が旺盛なので、父に反発しても自分達2人の力を合せて乗り切ろうとしたのだ。

【映画の終盤について】
ヒロインのジェニーの死によって、この映画は幕となる。

ここは映画の肝も同然なので当然、丁寧に描かれるだろうと考えていたが…
彼女の死の瞬間が描かれていない事にちょっとびっくり!
「えっ?いつの間に死んだの?」という感じで、病室や病院内を歩くオリバーの服装が、まだジェニーが生きて喋っていた時と全く同じまま日数が経過していたようで、
その日数の経過を示すのは病院の受付カウンターに飾られたサンタの人形だけだった。

ドラマと映画では尺が全く違うので、比較する事自体がナンセンスなのかもしれないが韓国ドラマ『秋の童話』でヒロインが同じ病気で、病が進むにつれて、苦しみ痛がる姿に涙を誘われた記憶がまだ新しい。
そういう部分や別れの辛さなどを、たとえワンシーンでも盛り込んでくれたならば、
もう少し感情移入しやすくなっただろうと残念に感じた。

『続ある愛の詩』について

『ある愛の詩』自体が、生涯に2度はない大恋愛の映画だと思っていたのに、続編で別の女性とまた恋愛するなんて…なんだかなぁ。
でも、そう思いつつ、続編がある限りは観てしまうのが映画好き人間の性(サガ)なのかいなぁ(苦笑)