映画 娚の一生 ネタバレ含む あらすじ・感想《退屈な映画認定!》 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

邦画のご紹介です。

映画 娚の一生 ネタバレ含む あらすじ・感想《退屈な映画認定!》


映画 娚の一生 概要


2015年公開の日本映画。
監督:廣木隆一
主演:榮倉奈々・豊川悦司
コミック(漫画)が原作。



映画 娚の一生 あらすじ



東京のIT系の会社で働いていた堂薗つぐみ(榮倉奈々)は、辛い恋愛に疲れていた。
祖母が亡くなった事を切欠に、逃げるように仕事を辞めて祖母が暮らした田舎の一軒家で、ひとり暮らし始める。ふと気づくと、
祖母の教え子だったという50代の独身大学教授・海江田醇(豊川悦司)が離れに住みついていた。
生前、自由に出入りできるようにと、祖母から離れの鍵を預かっていたと言う海江田。
彼は唐突に、つぐみに「結婚しよう。」と言い出す。
最初は、その唐突さに戸惑いつつも、お婆ちゃんの元彼なんてと拒絶していたつぐみだったが、
次第に年齢差を乗り越えて心を寄せて行く。

映画 娚の一生 ネタバレ含む 感想



海江田醇は祖母と恋愛関係にあったという設定であったが、祖母の十和は72歳で亡くなったと映画の中で近所のお婆さんが話していたので
それなら海江田醇は、祖母とも親子ほどの年齢差がある筈であるが、映画の冒頭の30年ほど前に、祖母と海江田が寄り添う映像は、
全然そんな年齢差があるようには見えなかった。
そもそも、祖母役の女優さんが、祖母ではなく母親くらいの年齢にしか見えない人だったので、それも当たり前だけど。
そんなだから作中で「お婆ちゃんの元彼なんて…。」と感じているつぐみの違和感を想像する事が出来なかった。


海江田醇は「十和さんの葬儀でつぐみに出会った。」と言っている。
そしてその葬儀の翌日には、もうつぐみの事を何も知らぬままに
女性として意識している風な言動があるのは、一目惚れとしか思えないのだが、いい歳して若い女の子に一目惚れするようなエロオヤジだとすれば、
大学教授という職業柄、女子大生に手を出しまくっていなければ辻褄が合わない。
ところが、そんな事もなさそうで仕事上では清廉そのもの。これ、どういうキャラなのか?どうもイメージが掴めない。

少々厚かましいところもあって、ズケズケとものを言う。
つぐみがそんなつもりもないのに、親戚の前で勝手に「つぐみさんと僕は結婚します。」と発表する。…と、このような海江田醇の様子は
変人としか言いようがなく、私には特に魅力ある男性のようには見えなかった。

また、つぐみも、海江田本人の前では恋愛や結婚を断っているが、親戚や母親の前で言われた時には、別に否定もしない。
それだけではなく《無口にも程がある》と思えるほど、さまざまな、驚いたり、怒ったりしそうなシーンで言葉を発しないのだわ。

中盤で、母親に置き去りにされた遠縁の5歳の子供が、二人と共に暫く暮らす事になるのだが、
この子供も、つぐみ役の榮倉奈々も涙を流さず泣く演技をしていて、どんだけ映画の役作りを舐めているのかと辟易とした。

この映画は主演の榮倉奈々・豊川悦司はもちろんの事、それ以外の出演者も表情や声の抑揚が平坦な人が多く出てきて、
この廣木隆一という監督が、あまり登場人物の真に迫った演技や、その時々の感情の表出を重要と考えない人だから、こうなったのかな?なんて事まで考えてしまった。

子供を加えての生活の中で多少の波風はあるものの、それ以外取り立てて事件も起伏もなく淡々と終盤までストーリーは流れ、
つぐみの元彼の出現と、その元彼と海江田の殴り合いの喧嘩は最大の山場なんじゃないのかと思われるのだが、
この時、つぐみは別に「やめて」とも何とも声を上げず無言で、無口にも程があるヒロインである事を再確認した。


何にしても演出の無能が目立つ。
最後まで退屈な映画だった。