映画 ジェーン・ドウの解剖 ネタバレ・あらすじ・感想~あのぅ、この死体、死んでないんですけど。 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画 ジェーン・ドウの解剖 ネタバレ・あらすじ・感想




映画 ジェーン・ドウの解剖 概要



2017年公開のアメリカ映画。
監督:アンドレ・ウーヴレダル
脚本:イアン・ゴールドバーグ/リチャード・ナイン
ジャンル:ホラー

◎ジェーン・ドウとは身元不明女性の事。



映画 ジェーン・ドウの解剖 ネタバレ・あらすじ



バージニア州グランサム。
トミーは、遺体安置所と火葬場を経営する傍ら、息子オースティンと共に、検死官も務めていた。
これは代々続く稼業で、トミーの代で3代目であった。

ある夜、保安官が緊急に検死を要する遺体を運んで来る。
一家3人が何者かに惨殺された家屋の地下から発見された20代とみられる身元不明女性の全裸死体だ。
身元不明ゆえ「ジェーン・ドウ」とされたこの遺体と一家との関連性はない。
何故、この場で発見されたのかも不明なのだ。

ジェーン・ドウが運び込まれる前にも、2人は検死を一人終えたばかりで、
オースティンは今夜の仕事はそれで終わりと思っていたから、
彼女のエマとデートをするつもりで、エマを待たせていたのだが、父一人に任せるのは負担だろうと、
エマを夜の11時には終わると思うから、その時間まで待ってくれるようにと説得し、再び手伝う事にする。

早速、検死解剖を始めるトミーとオースティン。
ところが、見た目には傷一つなく綺麗な遺体なのに検死を進めるにつれ、
まるで拷問でもされたかのような不審な点が発見される。
粉砕骨折している足首に始まり、切り取られた舌、傷つけられた膣内などだ。

それに、死んで数時間の場合以外は有り得ないメスを入れた時の出血があり、
肺は真っ黒に変色し焼かれたようで、その他の内蔵も傷つけられていた。
胃の中からは不思議な紋様の布切れに包まれた本人の歯が出てきた。
そして、あろう事か皮膚の内側にまで同じ紋様の入れ墨が施されていた。
この遺体は尋常ではないと二人が驚いていると、ラジオからは、激しい暴風雨が来ているとのニュースが入る。

やがて電気が落ちて…安置してあった筈の遺体がいつの間にか自力で出て来て歩き回るなど、
2人は異様な怪奇現象に次々に襲われる。
そのうち、暴風雨のために出口に大木が倒れ込み、地下室に閉じ込められてしまった2人。

保安官に電話しても、通話はいきなり途絶え、閉ざされた空間で、得体の知れない恐怖が迫り来る。


映画 ジェーン・ドウの解剖 ネタバレを含む感想



これは、最初のうちは、ホラーだとは全くわからなかった。
殺人事件が起き、警察が出動し、
常日頃から、事件現場の遺体の死因を特定する検死官の親子が主人公なので、
冒頭の雰囲気はホラーというよりもサスペンスだから。

ところが、ジェーン・ドウの検死を進めるうちに、彼女の死は謎だらけである事がわかり、恐怖が静かににじり寄って来る。
殺人鬼が襲ってくるような類のいきなり降り掛かる恐怖ではない。
まさにジワジワと、確実に1歩ずつ、開けてはならない禁断の扉に近づいて行くような恐ろしさである。
こういった怖さの表現はちょっと和製ホラーに似ているのかもしれないよね。

そして~まさかの魔女ものホラーだったという。
17世紀のニューイングランドって言うと、セイラム魔女裁判が有名なようですね!

死んでるのに生きている。
でもゾンビとは全く違うのよー!
何かと言うとね…あまりの恨みに怨念が籠り過ぎて、
傷まない遺体となって何世紀にも渡って存在し続けていたのでしょう!…という予想だにしない結末に持ち込みます。

しかも、遺体は行く先々で惨劇を起こすのだから、
どうやら、惨劇がエンドレスっぽいんですよね(^^;