映画 ラスト・デイズ(2013年) ネタバレ・あらすじ・感想(終末系映画) | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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洋画(終末もの)のご紹介です。

映画 ラスト・デイズ(2013年) ネタバレ・あらすじ・感想(終末系映画)



映画 ラスト・デイズ(2013年) 概要



2013年公開のスペイン映画。
監督:デイヴィッド・パストール&アレックス・パストール
主演:キム・グティエレス
ジャンル:SFスリラー


映画 ラスト・デイズ(2013年) ネタバレ・あらすじ



平穏な日常に世界を揺るがす異常事態が足音も立てずに忍び寄っていた。

テレビでは「ニューヨークで、3か月間も自分の部屋に閉じ籠っていた少年が自殺した。」というニュースが流れていた。
バルセロナの地でプログラマーをしているマルク(キム・グティエレス)は、職場で同僚らと共にそのニュースを視ていたが、
その時、彼らは、世界中の何処にでもいるような、ゲーム中毒の引きこもり少年が精神のバランスを崩した結果の、
個人的要因による悲報だとしか受け止めていなかった。

一般的には、人が外へ出られないという事象は、極めて個人的な問題と考えられるのだが、此の頃では、そうしたケースの事例が日に日に増えて来て、
シドニーでは、何百人という観客がオペラハウスから外に出ることを拒否。
これは世界の終わりなのか?!
マルクの会社があるオフィスビルでも、同僚の男性が、家に帰る事が出来ないままビルの中に隠れ住んでいて、
ある日、無理やり警備員たちに、外へ追い出されたとたんに心臓発作で死亡してしまう。

そんな日々の中で、マルクは、リストラの危機に遭遇し焦っていた。
マルクにリストラの可能性を厳しく告げたのは人事アドバイザーのエンリケ(ホセ・コロナド)という壮年の男だった。
後1ヶ月という期限を切られて、それまでにすべてのエラーを修正してプログラムを完成させなければクビだと告げられるマルク。

そんなある日、子供を持つ・持たないで、妻フリアと喧嘩をして気まずくなったままの状態で仕事に出かけたマルク。
ところが、その時はもう既に、外に出られないという症状は、極度の広場恐怖症として世界中に蔓延しつつあった。
原因は不明のままだが、人々が外出しなくなったせいで、社会は機能しなくなりつつあった。
人々は建物に閉じこもったままで、水や食料などの資源争奪を繰り返し、世界中は崩壊に向かってまっしぐらに突き進んでいくしかないかのように見えた。

そしてこの日、ついにマルク自身も広場恐怖症を発症してしまう。
オフィスから出られなくなったマルクは、同様に出られなくなっていた人々とビルの中に閉じ籠り、
配給を受けて暮らしていたが、気掛かりなのは喧嘩別れしたままになっていた妻のジュリア(マルタ・エトゥラ)だ。

マルクは妻を探す為に、会社のGPSを隠し持っていた人事アドバイザーエンリケと協力して、
地下鉄沿いの通路を歩き、自分のアパートの真下までやって来る。
そして、爆弾を仕掛けて爆発させて上に穴を空けると、自分の家まで帰って来るが、そこに妻の姿はなく、見知らぬ他人の家族が住んでいた。
引き続き妻の行方を捜したいマルクであるが、エンリケもまた病気の父親が入院している病院へ行きたいというので、取りあえずそれに同行する。

2人は、家族探しの道中を、暴徒や動物園から逃げ出した熊、洪水、大火事など、様々な困難に襲われながらも、それらを必死に乗り越えて進む。
この道中で険悪だった2人の関係性は次第に親しいものへと変わって行った。
そんな中でエンリケはマルクに「この病に免疫のある部族がオーストラリアにいるらしい。」という情報を齎す。

地下道を進む2人は反対側から来た数名の男女に遭遇した。
その数名の男女が言うには、エンリケが目指すデル・マル病院は火事で焼けたとの事だった。
彼らも直接に見たわけではない噂話だと言うので真相を確かめるべくエンリケは病院へ急ごうとする。
その後を追うマルク。
実際に火の手が上がる病院を見て落胆したエンリケは自殺してしまいそうになるのだが、マルクは必死に引き止める。
それは、エンリケのためを想っての事なのか?
それともジュリアを探し出すためにエンリケの協力が必要だったからか?
その両方の理由からかはわからないが。
それでもエンリケはマルクの説得に最後まで応じず、GPSと植物の種をマルクに手渡すと「早く行け!」と言って腰を降ろしたままで煙草に火を点けた。

エンリケと別れてマルクは尚も妻探しの旅を続ける。
その旅の途中で暴徒に襲われたマルクを助けたのは、マルクを心配して、密かに後を追っていたエンリケだった。
「ジュリアは産婦人科病院へいる」という情報を掴み、2人はそこを目指すが、エンリケは暴徒と格闘した時の刺し傷が深く、
マルクに植物の種を託して息を引き取る。

産婦人科病院は今いるビルの真向かいにあったが、地下道が崩れていて、ジュリアがそこにいる姿が見て取れても行く事が出来ないマルク。
しかし、他に方法がないので、マルクは意を決して、間にある大通りを横切る決断をした。
耳と目から地を流しながら、どうにか産婦人科病院の建物内へと辿り着いたマルクは、産気付いたジュリアのお産を助けて、元気な男の子を授かった。

その後は、そのビル内を住まいとして、エンリケから貰った植物の種を元に温室で自給自足の暮らしを始める。
飲料水は屋根のない吹き抜けから落ちる雨水をバケツやタライに貯めてしのいだ。

やがて歳月が巡り…エンリクと名付けられた子供がヨチヨチ歩きを始めた頃、彼ら新世代は外に出ても大丈夫な事が判明。

更に歳月が流れ、エンリクは10歳くらいの少年となった。
同時期に生まれた同世代の少年少女たちと共に、エンリクは新天地を求めて、両親の元を旅だって行く。

映画 ラスト・デイズ(2013年) 感想



最後まで広場恐怖症が流行した原因はわからないまま終わってしまった(^^;。
主演のキム・グティエレスさん、よく見ると前歯が相当のスキッ歯なんだけどぉ…普通は俳優ともなれば
歯の美容矯正をしてから映画に出ると思うんだけど、
主役がスキッ歯のまんまって…スペインってそういう大雑把なお国柄なんだろうか?

パニック世界が始まる前に、
高圧的に「君はリストラ候補に上がっている。それが嫌なら1ヶ月以内に結果を出せ。」とマルクを追い詰めていたエンリケが、
あれほどいいヤツだったなんて!
このケースとは逆に普段、すっごくイイ人と思っていた人が実は自己中だったなんて場合も含め、
現実社会でも、人の本性が非常事態になって初めてわかるっていう、こんな風な事って、けっこうあるかもしれないよね。

それはそうと、これどういうパニックなのよ~?
屋根さえあれば大丈夫なんだったら極端な話、傘でも差せば道も渡れるんじゃないの?と思ったり…。
ラストはちょっと、色々と無理と矛盾に満ちてはいたけど、ハッピーエンドを迎える事が出来たんで、後味は悪くない。
出来たら続編を作って、そこで是非、広場恐怖症が蔓延した原因を明らかにして欲しいな。