映画 星空のむこうの国 ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

邦画(パラレルワールド系SF映画)のご紹介です。

映画 星空のむこうの国 ネタバレ・あらすじ・感想



映画 星空のむこうの国 概要



1986年公開の映画。
原案・監督:小中和哉
原作:1984年出版の小林弘利作のジュブナイルファンタジー小説
主演:神田裕司
ジャンル:SF/パラレルワールド

映画 星空のむこうの国 ネタバレ・あらすじ



一週間前、交通事故で頭を強打した昭雄。
幸い命に別状はなかったものの、それからというもの眠りに落ちる度に、
何かを訴えかけるかのような哀しげな眼差しの少女の夢を見るのだった。
そんなある日の学校帰り、夢に見た少女を電車の車窓から見た昭雄は、その姿を追って慌ててホームに降り立つ。
すると目の前に彼女がいて、振り向いた少女はいきなり昭雄に抱きついてくる。
一瞬の事ではあったが、気が付くと昭雄は誰もいないホームに一人で立っていた。

その後、帰宅してみると、なぜか昭雄は一週間前の事故で死亡した事になっており家の中には自分の遺影が飾られていた。
父に電話して「僕、昭雄だけど。」と言うと「君、誰だか知らんが、つまらないイタズラ電話はやめなさい。」と言われ取り合ってもらえない。
戸惑いながら、二階の窓から階下を見ると、あの少女が立っていて昭雄を見上げていた。
ところが、すぐに車が少女の傍にやって来て、2人の男が降りてきたと思うと彼女を連れ去って行ってしまった。
必死に自転車で車の後を追い掛ける昭雄。
彼女が運び込まれたのは病院で、その前に昭雄が立っていると、なぜだかそこに友人の尾崎が現れた。
尾崎は、あの少女の名は理沙で、この世界では昭雄の彼女であり、昭雄本人はトラックに跳ね飛ばされて既に亡くなっており、葬儀も済んで墓まであると語った。
尾崎に自分の墓へ連れて行かれて、流石に、もう自分は死んでいるという荒唐無稽な話を信じるしかなくなった昭雄だった。

死んだ筈の昭雄が、再びピンピンした姿で目の前に現れた事は尾崎にとっても信じ難い事であったが、
昭雄からよくよく話を聞いて、尾崎が言うには「パラレルワールド。つまり並行多元宇宙が存在したのではないか?」との事。

SFマニアの尾崎は語る。
「過去から未来へと流れる時間軸の中で俺たちは生きている。
だが、その時間軸は1本だけではなく、複数の時間軸が並行して無数に存在する。
そして、それらは…例えば昭雄がいた元の世界とは似ているがほんの少しだけ違っていたり、また別の世界では似ても似つかなかったりもする。
考えられる限りのありとあらゆる世界があるんだ。」と。
「つまり、この世界は、昭雄が元々いた世界と似ているが、昭雄にとっては別の歴史を持つ並行世界であると考えれば説明がつくのではないか?」と尾崎。
更に尾崎は「自分は昭雄があの事故で死んでしまった世界の住人だが、君はあの事故では死ななかった自分の世界から、来たのだろう。」と言う。
本来なら決して行き来する事が出来ないはずのこの並行世界を、何らかの理由で昭雄は飛び越えてしまったのではないか?…それが尾崎の仮説だった。

理沙はこの世界では、全身の血液が機能しない病気で、常に新しい血液を必要としている。
だから、あまり長く生きられないかもしれないし病院で絶対安静に過ごさなくてはいけない。

昭雄は自分が元いた世界から、この世界に来たのには何か大切な使命があるのではないかと考えて、尾崎と共に理沙に会うために、もう1度病院を訪ねて行く。
そして理沙の病室へと忍び込み、彼女と話した昭雄は、この世界での昭雄が、理沙ともうすぐ訪れるシリウス流星群を見に行く約束をしていた事を知る。

無理をして病院を抜け出して、海辺へと行き、2人で流星群を見た昭雄と理沙。
その後、理沙は昭雄との一体感を胸に、満足して息を引き取る。
2人でシリウス流星群を見るという理沙の願い。
昭雄はこの世界の昭雄が叶えられなかったこの理沙の願いを叶えるために世界軸を跨いでこちらの世界に呼ばれたのではないかと思えるのだった。



映画 星空のむこうの国 感想



ストーリー自体は素朴であっさりしてますが、まぁ、ロマンチックですよね。
NHKでやってたという「少年ドラマシリーズ」のテイストによく似ています。
理沙を演じた有森也実のデビュー作品だそうです。
若い頃の有森也実さんの顔を眺めてたら、韓国女優のムン・グニョンに少し似ているように見えた。