映画 プライマー ネタバレ不可能と言われた映画のあらすじ・結末 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画(SF映画)のご紹介です。

映画 プライマー ネタバレ不可能と言われた映画のあらすじ・結末

「わけがわからない!」と言う人続出の難解なSF映画。
ネタバレ不可能と言われているのは、自分も、どういう事かわかっていないのに、人に「これこれしかじか~」というネタバレの形で、伝えるのは無理という意味だと思う。
1度見るだけで理解できた人がいたなら、その人のIQの数値は人並み外れているのではないだろうか?
でも逆に言えば、この映画を観て、わけがわからなくても、ほとんどの人がそうだから「自分は頭が悪い」と悲観する事もないと思われる。
これを書いている私自身もよくわかっておらず「ネタバレ」と題して書くのもおこがましいので「あらすじ」とした。

映画 プライマー 概要



2005年公開のアメリカ映画。
監督:シェーン・カルース
脚本:シェーン・カルース
主演:シェーン・カルース(アーロン)&デヴィッド・サリヴァン(エイブ)
ジャンル:SFサスペンス
上映時間:77分

映画 プライマー あらすじ(結末までかなり詳しく)



大企業にエンジニアとして勤務する同僚の、アーロン(シェーン・カルース)、エイブ(デヴィッド・サリヴァン)、ロバート(ケイシー・グッデン)、フィリップの4人は、
勤務時間外に、アーロンの家のガレージを使いサイドビジネスに繋げるための研究を重ねていた。
その過程でエイブは、超伝導を使って物質の重量を軽減するテクノロジーの研究を考案した。
これが成功すれば大きな投資が見込めるだろう。
しかしロバートとフィリップは、現実離れしていると反対した。
そのためエイブとアーロンは2人だけでこの研究を続ける事にした。
しかし、更に研究を重ね、完全な性能を持つ製品として発売するためには資金が不足していた。
そこで彼らはスポンサーを見つけるためのパーティを計画する。

パーティを数日後に控えたある日、アーロンとエイブは、箱の中に入れた物質が、箱の外よりも10倍ほど早く成長している事に気付く。
この気付きを切っ掛けに、
箱の中に発生したワームホールによって、箱の中の時間の流れは箱の外の世界よりも早く、時間は高速逆回転を繰り返しながら進んでいて、
電源をONにしてから一定時間経過後にOFFにする事で、過去へ行けるタイムマシンが作れるという事実を発見する。

エイブは、郊外で貸倉庫をレンタルし、そこで密かに、人を入れるのに十分な大きさの試作機を完成させて過去に戻った後、
その事を公園でアーロンに公開する。
アーロンは今、目の前にいるエイブとはまた別のもう一人のエイブ(タイムトラベル直前のエイブ)が、離れた所を歩いて行くのを遠目に見て、信じざるおえない。

ロバートとフィリップに秘密にしたまま、アーロンとエイブは、予備のタイムマシンも作り《2人で過去へ行って株で一儲けしよう》という計画の準備を着々と勧める。

過去への行き方は、スイッチをOFFにする直前のタイミングで箱に入り、そのまま箱の中で6時間過ごすと、ONにした時点に戻り、そのタイミングで外へ出る…すると、箱に入った時よりも6時間過去の世界に出られるというもの。

2人は、過去で過ごす間は、過去の自分に遭遇しないためにホテルで籠りっきりになり外界との接触を断つというルールを厳守する事にした。
過去を改変しないために、このルールはくれぐれも守らなければいけない。

予定通り、午後には上がると知っている株を午前中に買い付けて大金を手に入れた。
そしてパーティではエイブのガールフレンド、レイチェルの父、グレンジャー氏(チップ・キャルース)に資金援助を打診しようと考えていた。
しかし事態はそれどころではなくなる。
このグレンジャー氏が、勝手に予備のタイムマシンを見つけて過去に来ていた事がわかったからだ。

それだけではない。
エイブとアーロンは、お互いにそれぞれが、相手に告げずに一人でタイムマシンを何度も繰り返し利用して、同じ時間を何度もループしていた事がわかる。
アーロンの耳からは血が流れる。
その上、両手指が痺れ字が書けなくなる。
これは彼が何度もタイムトラベルを繰り返した証拠だろう。
繰り返し行われたタイムトラベルのせいで徐々にアーロンとエイブの未来は矛盾を孕んで整合性を失ってゆく。

時間が過去から未来へと流れて行く世界の道筋が1本だけならば、過去に戻った時、過去の自分が、以前のその時と別の行動を取ったりはしない筈だが、
もし時間軸が、そのつど枝分かれしで分岐する多次元宇宙であったならば、
過去へのタイムトラベルを繰り返した数だけ、その先の未来の様子は変わって行く。
タイムトラベルの結果はどうやらこの後者の多次元宇宙だったようだ。

こうした事から、
タイムトラベルを継続するのは危険過ぎるとわかり、アーロンは、過去の自分がタイムトラベルするのを妨害するために縛り上げて監禁したりもした。
エイブは、アーロンにタイムマシンの事を教えた事を後悔した。
そこで、教えた事実自体をなかった事にしようと、非常用マシンで過去に戻ると、その過去にいた自分を部屋に閉じ込めて、すり替わり、
時間が最初の公園でアーロンに話した時点になるのを待って、タイムマシンの事を教えるのをやめようとしたが、会話がちぐはぐになり、失敗に終わる。

結局、エイブもアーロンも互いに相手には黙って独自に過去に戻るという事を繰り返していたがために、
過去だけでなく未来にも、エイブやアーロンが何人も存在するというハメになり、収拾がつかなくなってしまう。
互いに隠し事をしていたために2人の間にあった信頼は失われ、最新のアーロン(過去へのタイムトラベルを繰り返した果てのアーロン)は単身で海外へ出て行く。

最新のエイブは地元に留まり、古い方の自分自身やアーロンを監視しながら、隠れて生活を続ける。

[おわり]


映画 プライマー 感想



監督が元エンジニアとの事で、物理学的な小難しい言葉が多く出て来る。
理数系の人は楽しめるのかもしれないが、私のような文系の人間は正直、あまり面白くはなかった。
映画の肝であるタイムトラベルも、とっても地味で、
過去の自分との遭遇も、2人の自分同士が顔を突き合わせてるシーンがあるわけではないので、他のタイムトラベル系時間移動ものの作品にあるような痛快さや醍醐味を期待してはいけない。

ストーリー自体がややこしいのだから、時系列順にストーリー展開してくれればいいものを、時系列がバラバラの継ぎ接ぎで見せて来るので、あまりにも観客に対して挑戦的過ぎて腹の立つレベル。

何度も繰り返し見て、パズルのピースを拾い集めるように情報を拾い、時系列順に並び直して、やっと物語の全容が掴める(らしい。)
「らしい」と書いたのは、私はそれをやってないから。

同じく難解と言われた映画『メメント』の方が、まだずっとマシでしょう。