映画 遊星からの物体X ファーストコンタクト ネタバレ・あらすじ・感想
映画 遊星からの物体X ファーストコンタクト 概要
2011年公開のアメリカ映画。
監督:マティス・ヴァン・ヘイニンゲン・ジュニア
脚本:エリック・ハイセラー
主演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
ジャンル:SFホラー
上映時間:104分
1982年の映画『遊星からの物体X』の前日譚となる物語。
『遊星からの物体X』の監督は、ジョン・カーペンターであったが、
今回の作品を監督したのはマティス・ヴァン・ヘイニンゲン・ジュニア。
彼は、オランダのCMディレクターで、映画監督は初であった。
映画 遊星からの物体X ファーストコンタクト ネタバレ・あらすじ
古生物学者であるケイト・ロイドの元へ、友人のアダム・フィンチ(エリック・クリスチャン・オルセン)が、
サンダー・ハルヴァーソン博士(ウルリク・トムセン)を連れて訪ねて来た。
彼らは、彼女に
南極で発見された未確認飛行物体と墜落現場近くにあったエイリアンらしき生物を調査するために、
ノルウェーの調査チームに参加して欲しいと言うのだ。
推定10万年以上の昔に、円盤に乗って地球までやって来たと思われるエイリアンらしきそれは、
何らかのトラブルで、機体ごと南極の氷河へ墜落し、脱出しようとしたが間に合わず、
深い雪の中で氷漬けになっていた様子であった。
チームのメンバーたちは、氷ごと検体を切り出し、科学研究基地に持ち帰る。
サンダー・ハルヴァーソン博士は、この前代未聞の大発見に興奮しており、当然のごとく「組織サンプルを採取する。」と言うが、
地球外の未知の組織とあって、いきなりのサンプル採取にケイトは異議を唱えた。
だが博士は、ケイトの意見を憤慨して却下し「今後は二度と私に逆らうな!」と威圧した。
その後、サンプル採取が実施されたが、
サンプル採取と言っても、初日なので、氷にドリルで穴を空け、爪先の組織を僅かにピンセットで摘み取っただけで残りは明日以降の後日に回そうという事で、
その夜、チームメンバーらは、娯楽室で酒を酌み交わし、ウクレレの演奏に合わせて、歌い、弾けていた。
実に呑気なものだった。
しかし、そんな彼らのお気楽さも、その夜が最後となった。
夜遅くに、メンバーの一人が氷漬けのエイリアンを見に行った時である。
その化け物は一瞬のうちに氷と、その上の天井までをも突き破り、何処かへと姿をくらましてしまったのだ。
犬が食い殺されたのを皮切りに、彼らは次々にエイリアンに襲われ捕食されて行く。
そればかりか、やがて事態は更に複雑で収拾不能な恐ろしい状況へと拗れて行くのであった。
と言うのも、エイリアンは捕食した生き物そっくりに擬態出来て、さも本人のごとく振る舞い、
彼らを騙し討ちのように襲い、自らの細胞に取り込み繁殖しようと計画している事がわかったからだ。
生き残ったメンバーらはお互いに疑心暗鬼となり、警戒し合いながらも、
エイリアンの完全退治と自らの生き残りを賭けた凄まじいサバイバルが始まるのだった。
エイリアンを完全に退治するには火炎放射器で焼き尽くすしかない。
もしヤツに一度襲われれば、ほんの僅かの切り傷であったとしても100%身体を乗っ取られてしまう。
不安は尽きる事なく、一寸先は闇で、いつ地獄絵図のような、おぞましい光景が展開するかわからない…そんな緊張の中で彼らは戦い続けた。
やがてケイトは、エイリアンが、有機組織を取り込み模倣する事は出来ても、
金属だけは変容する事が出来ないという弱点に気付く。
もし、歯の中に金属を使った治療痕があれば、その人は人間であるとわかるので、一人ずつ口を開けてもらいそれを確認する。
しかし、それとて、歯の健康な人やセラミックで治療した人であれば、見当たらないケースもあるので、
完全にエイリアンと人間を区別する決定打にはならないのだ。
そして、そうこうするうちにも、新たな犠牲者が増え…いくつもの惨劇の果てに、ラスト近くには生存者は僅か4名となっていた。
そのうち、ケイトと、人間に化けたエイリアンを乗せたがために墜落したヘリから生還した操縦士サム・カーターの2人は、行動を共にしていた。
彼らが宇宙船の中で、おそらく最後の一匹と思われたエイリアンとの格闘に勝利した後の事である。
雪上車に乗り込んでソ連の基地へと避難しようとした直前、ケイトはカーターの左耳にあった筈のピアスがない事に気付く。
ピアスがない事をケイトに指摘されて、カーターは咄嗟に自分の右耳を触った。
その動作こそが、彼が人間ではない証明に他ならないと思いケイトは容赦なくカーターを火炎放射器で焼き殺した。
その後のケイトがどうなったかは、わからない。
また、英語を話せないノルウェー人のラーシュは、給油の為ノルウェー基地を離れていたヘリが焼けただれた基地へ戻って来ると、
そのパイロットと共にヘリに乗って、ヘリの上から自分の犬に成りすましているエイリアンを狙い撃ちする。
犬(実はエイリアン)は雪上をひたすら走って逃げて行く。
[終わり]
このラストが先の映画『遊星からの物体X』の冒頭のシーンへと繋がります。
↓↓『遊星からの物体X』冒頭のシーン↓
アメリカの基地へと逃げ延びた犬(実はエイリアン)。
犬(実はエイリアン)を追って基地の前にヘリを着陸させて、尚も犬を撃ち殺そうとするラーシュだった。
映画 遊星からの物体X ファーストコンタクト 感想
すっごい怖かったですよ~!!
化け物の形状は映画『エイリアン』のそれにも似てるように感じるけど映画『エイリアン』の方が作られたのは先なんですね。
宇宙船の中で化け物と闘うのと南極で闘うのと、どっちがマシ?って考えてみたけど、どっちもどっちかな?
どっちが強いかっていうと、そりゃあ映画『エイリアン』の方だと思う。
こっちの映画の化け物は火炎放射器があれば、完全殺処分出来るので。
ただ仲間の人間に化けられるのは困ったもんやし、疑心暗鬼になるのも無理はないと思うけど…それがわかった後の“人間だと確認後”は、全員でまとまって行動するようにしないとアカンのに、それ以降もバラバラに行動してたりしたのは何故なんだろう?
そして主人公のケイトの生死って永遠にわからないままってのは、とっても残念!!
時系列順だと、この続きにあたる前作の『遊星からの物体X』の中ではケイトの姿はどこにもなかったんで、どうしたのかな?と気になるところです。