映画 Re:デッド ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画 Re:デッド ネタバレ・あらすじ・感想



映画 Re:デッド 概要



2018年公開のイタリア映画。
監督:マルコ・ロッソン
脚本:ニコラ・ピッツィ
主演:マルゲリータ・レモッティ
ジャンル:タイムループ/ホラー

映画 Re:デッド ネタバレ・あらすじ



Re:デッド ネタバレ1《起》

大学教授のエマ(マルゲリータ・レモッティ)は、中世期頃、カルト宗教の儀式のために犠牲になった女性たちについての研究をしていた。
今回、目指していたのは、昔、魔女が処刑されたと言い伝えられている遺跡。

飛行機と列車を乗り継ぐ長旅のせいか夢見が悪く、目的地に辿り着く直前の列車の中でも、
どこかの林の中で、白いドレスを血で染めた女性が、何者かに追われ、首を絞められて殺される夢を見ていた。
夢から醒めた時、列車はちょうど目的地であるボゲーラの駅に到着する寸前であった。

駅で下車して外へ出ると、ガイドのジュリアから携帯へ電話が入った。
彼女の指示に従い駐車場で迎えを待つ。
閑寂として人の気配のない場所であったが、何気なく座ったベンチの前のアスファルトの上に目を落とすと、
中央に点のある赤丸の印が目に入った。
それが何を意味しているのかは、さっぱりわからない。

やがて、ジュリアが現れた。
とてもフレンドリーな雰囲気の彼女の車に乗って、宿泊予定のホテルまで送ってもらう。
車の中でジュリアは家族が作ったというワインをくれて、それを飲んでから寝たエマは、再び悪夢の続きを見て、
目が醒めて時計を見ると、時刻は朝の4時ジャストだった。


Re:デッド ネタバレ2《承》
シャワーを浴びて何事もなく夜明けを迎え、出発の時間となり、ジュリアが部屋まで迎えに来た。
もう一人、クロアチアから来たツアー客のダニエルという男性も加わり、
ジュリアの車に乗り込んで、3人で遺跡を見に行く事となった。

車の中でダニエルはよく喋った。
ダニエル>「なぜ魔女に興味があるんだ?君も魔女か?」
エマ>「大学で女性学を教えているの。」
ダニエル>「インテリの魔女だな。」
エマ>「カルトの犠牲になった女性について執筆中よ。毎週、日曜日にいけにえの儀式がある。」
エマは冷やかし半分のようなダニエルの軽口にムカつきながら、ダニエルの目的を尋ね返した。
すると彼は「報道記者だ。」と答え、遺跡で学生が殺された事件を取材するのだと言う。

それから車内ではダニエルがこの近くにある呪われた川の伝説をジュリアに聞いていた。

以下がジュリアが語った魔女伝説の話。

シャンダは美しい農夫で、農場を大切にしていた。
1520年頃、体内で出血した後、死に至るという症状の原因不明の伝染病が流行し、
近くの修道院を臨時の救護所にし、感染者を隔離した。
シャンダは善意から、そこへ出入りし、看病を手伝い、
患者に農場で採れた薬草を与えたりしていた。
だが、薬草は効かず、修道士や周辺地域の人々が感染して、結果的に大勢の人々が亡くなった。

伝染病の原因は元より不明であった筈なのに、
いつの間にか「シャンダが魔女であり、あの薬草が怪しい。それが病の原因ではないか?」という噂が広まった。
そして、その報いとして、シャンダは小川で修道士たちの手によって溺死させられるだろうと、人々は囁き合ったと言う。

エマは「ジュリアの話は、ちょっと違う。」と異議を唱えたが…どう違うのかを説明する暇もなく、
車はトラブルを起こして道の真ん中で停車してしまう。
ジュリアが先に車を降りて、車の下裏側を覗きこんでいた。
何のトラブルだかわからないが、外に出て手を貸そうと、ダニエルとエマも車を降りた。
ジュリアは「オイル漏れよ。」と言ったが…エマが振り返ると、
奇妙なお面を被って修道士のような服を着た二人の人がこちらへと歩み寄って来ていた。
ダニエルとエマはその2人組にいきなり殴られて、気を失ってしまう。


Re:デッド ネタバレ3《転》
エマが意識を取り戻すと、小川の傍で、後ろ手にして木の根本に縛り付けられていた。
ダニエルも、少し離れた木の根元に同じように縛られていた。
そこへ、あのお面を被ったうちの1人が来て、ダニエルの内蔵を抉り出していた。
その贓物を持って、男はエマの所へ来ると、無理やりエマの口にその贓物を押しつけて、
次にナイフを取り出してエマの喉元を深く切り裂いた。
それから「ホモ・ホミニー・ルプス」と唱えた。

確実にエマは死んだと思ったが、気が付くと、そこは、まだホテルの部屋の中で時間は朝の4時ジャスト。
だとすると、あれは悪夢だったのだろうか?とエマは思った。
だが、あまりにもリアルだったので、あれが夢であった事に半信半疑だったが、おそらくジュリアにもらったワインのせいだと考える事にした。
そして、エマは、この部屋に来て2度目に思えるシャワーを浴びた。

やがて、出発の時間になるとジュリアは夢と全く同じ様子で同じ言葉を発しドアの向こうに現れた。
多少の違和感を感じながら、エマはジュリアと一緒に夢と同じように、ホテルの外へ出た。
しかし、違和感はその後、増幅してゆく事になる。
エマが発する言葉だけではなく、同乗者がもう一人いて、その人がダニエルという名前で、
後から降りてきたダニエルの容姿も様子も夢の中とまるで同じだったからだ。

もはやこれは予知夢だと思うエマは、車中で繰り返される、夢の中と全く同じ会話に、とてもじゃないが答える気になれず無言でいた。
だが、こうも同じだと、ダニエルと自分が殺されるこの先の展開も同じという事になるので生きたここちがしない。
「この後の出来事を、どうにか避けなければならない。」とエマは心の中で思う。
エマが押し黙っていたので、夢の中では、エマがダニエルにした質問をジュリアがダニエルにしている。
しかし、ダニエルが、夢の中と同じ話を繰り返しそうになったところで、
エマは「話題を変えてくれる!」とキツイ口調で口を挟んだ。
それで、その後は音楽を流して聞くという展開になった。
しかし…夢の中と同じ景色が流れ、夢の中と同じ見覚えのある道で、また例のオイル漏れトラブルが繰り返される。
ダニエルが、夢と同じように車を降りようとしたのでエマは必死に「ここにいて!」と止めるが、
その制止の意味がわかっていないダニエルは平気で降りてしまう。

また、あの2人組が近づくのが見えて、ダニエルとジュリアを呼び戻そうとするのだが、
間に合わずに、夢と同じく、ダニエルは殴り倒され、仕方なく、エマは車から降りると一目散に逃げ出した。
小川の傍まで来ると、なぜか力が抜けて、木の根元にへたり込んでしまい、2人組に追いつかれて、棒で殴られて気絶してしまう。
次に気が付くと、夢の中と全く同じで、ダニエルと自分の2人が、後ろ手にして木の根本に縛り付けられていた。
だが、夢とは、少し違う部分もあった。
それはダニエルではなく、自分が先に殺された事だ。
死にゆくと思った時に男は「ホモ・ホミニー・ルプス」と呟いた。

Re:デッド ネタバレ4《結》
だが…またしてもホテルの部屋で目覚める。時刻はやはり朝の4時ジャスト。
これは、まるでタイムループのような悪夢だ。
研究テーマの事が頭から離れないからか?それともワインのせいなのか?
このままでは、ストレスによって自分が壊れてしまいそうな恐怖を感じて、エマは遺跡へ行くのをやめるという決断をし、
出発時間になってジュリアが迎えに来ても「体調が悪いから私は行かない。」と伝えて、部屋に引きこもって過ごした。
一方、ジュリアはダニエルと2人で遺跡へと出かける。

部屋の中で飲み食いしたり、書き物をして平穏に過ごし、それから少し寝て、もう時間は午後を回っていたので、
少し安心した矢先に、あの仮面の男が部屋に忍び込んで来て、エマは腹部を刺されて倒れる。
「ホモ・ホミニー・ルプス」また男が、あの呪文のような言葉を唱える声を聞きながら絶命した。…筈だったが…またしても目覚める。
時刻は朝の4時ちょうど。
流石に、これは悪夢ではなくてタイムループだと気付くエマ。
例によって例のごとく、出発時間に迎えに来たジュリアを遠ざけて、部屋の中でじっくり、どうしたらこのループから抜け出せるのかと考えを巡らせる。
その結果一計を案じて、逆に仮面の男を刺し殺してみた。
だが、もう一人の男に首を絞められて殺されて、また同じ繰り返しである。

繰り返しの中で、ホテルから逃走しようとしてみたり、自殺してみたり、
朝、様子がおかしいので、エマの部屋に入って来たジュリアを殺害してみたりもしたが、状況が変わる事はなかった。
ジュリアを殺した時は、なぜかエマ自身が「ホモ・ホミニー・ルプス」と彼女の死顔を見ながら唱えた。

明け方に、誰もいないバーで、誰かの車の鍵を見つけて、車で脱出をはかった事もあったが、遠くまで車を走らせて、
もう大丈夫だろうと思い、煙草休憩で、車を降りた時に、男がどこからともなく現れて殺された。

どこにも抜け道がないようにも思われたが、ループの前後に、エマが何度となく見る血塗れのシャンダらしき女性が、ヒントをくれた。
「ダニエルが答えを知っている。」と…。
そこでエマはダニエルが持っている情報をネットで調べる。
するとダニエルはネット上に自分の動画をUPして、今、まさに取材中の、この近辺で起きている連続殺人の件をペラペラと喋っていた。
その中で、ダニエルがこれら一連の殺人事件を関連付ける印として、紹介していたのが、あの中央の点を赤丸で囲んだ印であった。
ダニエルは「この印は中世のイタリアとフランスの南西部にルーツを持つあるカルトの用いている印である。」と話していた。
そして、彼の解釈では「この印が罠であり、見た者を死のループに陥れる。」と言うのだ。
「いけにえにされた者は地獄のような死を何度も味合わなければならず、死のループを終わらせるためには、この同じ印を3つ見つけなければならない。」とも。
ダニエルの調べは細部に至るまで、エマが目にして来たものと一致していた。

それゆえエマは、ダニエルの部屋を訪ねて、自分がまさに今、その罠に落とされている状況を打ち明けて、
彼の協力を仰ぎ、死のループから抜け出そうとする。
「ホモ・ホミニー・ルプス」の意味はラテン語で「人は他人を餌食にする狼。」だとダニエルは言った。
そして残念ながら、カルトの仲間にならない限りは、生きて死のループを脱する方法はなく、
印を3つ見つけた後に、カルトの信仰に自ら身を捧げる事でしかループは終わらないと知ったエマ。
「どうせ死ぬなら最後に生きている実感が欲しい。」と、エマは自ら服を脱ぎ、ダニエルに抱いてもらった。
この日は、その後、午後を迎えるまで、仮面の男らは現れなかったが、結局、ダニエルの部屋にやつらが向かって来る予兆があり、
ダニエルが荷物から出した護身用のピストルをエマは手に取り、自分の頭を撃ち抜き自殺して、もう1度4時に目覚める。

ダニエルを巻き添えにしまいと、一人で車を出して小川の傍に行くエマ。
一人でカルトに戦いを挑み、相討ちになっても彼らの儀式を止めさせる覚悟で出てきた。
シャンダの亡霊が守護神のように付き添っている。

暫くしてカルト3人組が、エマの前に現れて自分たちの正当性を訴えてから、エマを仲間に誘った。
(ここで、なぜ2人組ではなく、3人組となっているかは、よく考えてみてね。)
しかし、エマが断ると、今度こそ確実にエマの命を亡きものにした。
だが…死して尚、カルトに逆らい続けるシャンダの魔力を借りて蘇りしエマの肉体が、3人を殺し返した。
しかも、最後の一人は、はらわたを掴みだすという最も残忍な方法で。


その翌々日、ジュリアの惨殺死体が小川の傍で発見されて、刑事が、ツアー客の一人であったダニエルを訪ねて来る。

ジュリアの死によりツアーに行けなかったダニエルであるが、
刑事の話を聞いて、その夜、事件現場へと一人で出掛ける。
そこでカルトの儀式後らしき場所を見たダニエルは、
その周辺で、自分へ宛てて残されたエマの、遺言のようなボイスレコーダーを発見して
「これはスクープかも!」と言って喜ぶ。



映画 Re:デッド 感想



魔法とか呪いが出て来るので、ジャンルはホラーというよりもダークファンタジーに近いのではないか?という気もするが…スプラッターシーンや残虐なシーンが多い面から見ればホラーですね。
ジャンルをSFホラーに分類している人もいるようですが、サイエンスとは全く無関係です。
洋画って、昔の魔女裁判に題材を求めた作品が、かなりの数あるようですが、
この作品の場合は、歴史的な魔女裁判とは、かなりの別物で、
修道士と魔女の全面対決が、過去から現在まで脈々と受け継がれているのが前提となってます。
それで、修道士らが終結したグループとやらが、いつの間にかカルト宗教に形を変えて、魔女と目ぼしをつけた女性を呼び寄せて、
次から次に生贄にしていたとの事です。

一応、凄く設定やストーリー展開を一生懸命に考えて話を築き上げたかのようですが、
カルト宗教とか言う割には、現場で生贄活動してるのは常に総勢2名ですし(最後は3名だったけど。)
「どんだけ小規模なカルト集団やねん!」と、つっこみたくなったわ。
他にも、
エマが車の鍵を盗んで、ホテルから逃走した時とかも
「なんで、そんなとこで気ぃ抜いて、車から降りて煙草休憩なんかするかな?」と不自然な部分も多々ありましたわ~ww

後、ダニエルが、経験もせず、カルトと直接に接触も無しに、
なぜあそこまで、死のループの事や、死のループの解除方法まで詳しく知ってるのかが不思議。
通常こういった謎解きのある話のチャレンジャーは、文献を読み漁る事だけで、その謎を解き明かしたりする事は、なかなか、ないでしょう。
ましてや、このカルト教団の場合「死のループ」という大技な呪いは、
教団の極秘事項と思われ、迂闊に書籍や文献に、直接、答えを書いたりしないもんでしょうが?!
そうなると、あんなに、あっさりと外部の者に秘密を解き明かされるのは有り得ない。
ちょっと、その辺りの脚本の練り方が甘いと思いますよ~。