映画 ザ・グラビティ(前編・後編)ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画 ザ・グラビティ(前編・後編)ネタバレ・あらすじ・感想



映画 ザ・グラビティ(前編・後編) 概要



2013年公開のドイツ・オーストリア合作映画。
監督:ハンスイェルク・トゥルン
脚本:ジーモン・X・ロスト
ジャンル:SF
上映時間:74分

人類が神の領域にまで踏み出した時に何が起こるのかを映像化した作品。


映画 ザ・グラビティ(前編・後編) ネタバレ・あらすじ



【前編】 スイス・ジュネーヴの粒子加速器研究所。
ここでは、宇宙の始まりの人類の手による創造…すなわち、粒子加速器によりビッグ・バンを人為的に再現する研究が進められていた。
ところが、そんなある日、
周辺各国で不安定な磁場の発生による航空機事故が多発した。

ベルリンの宇宙航空衛生研究機構。
ここに勤めるゾフィー(クリスティアーネ・パウル)は以前、粒子加速器研究所で働いていた。
この日、衛星との通信が度々、切断され、不慮の事態の発生を感知した彼女は、
原因が粒子加速器研究所での事故にある事をつきとめる。

一方、ゾフィーの元彼で、ドイツで工事作業員として働くマークは、
娘のヤナを妹アンドレアのところに預け、建築士へとスキルアップするために、
この日、工事現場を早引けして身なりを整え、面接へ向かおうとしているところだった。
しかし、この時、工事現場の近隣にあった国会議事堂に航空機が突っ込み、
急遽、事故現場で被害者の救出を手伝う。
その様子がテレビに映し出され、ベルリンの宇宙航空衛生研究機構のテレビを視ていたゾフィーは、
元彼マークの姿を久しぶりに目にした。

その頃、粒子加速器研究所では…。
この日、幼稚園の先生の仕事をしていたアンドレアが、何を思ったのか、
ヤナに手伝わせて、園児達を連れて、この研究所を見学に訪れていたのだった。

アンドレアやヤナたちも、研究所の職員らも、この時はまだ、
周辺諸国で異変が起きているとは知らず、
いよいよ、この後、所長指示のもと、出力パワーを最大に引き上げて、
1年半の研究の総仕上げに掛かっていた。

重力は既に極小ブラックホールの出現が成された事を示していたのだが…更に、その上で素粒子同士を衝突させると…宇宙創造の再現とは言っても、
そのせいで人類は未曾有の危機に瀕する事となるのである。
全く喜んでいる場合ではないが、呑気に成功を喜び合う粒子加速器研究所の職員一同。

この後、小宇宙を湛えたブラックホールは、地球の重力に悪影響を及ぼしながら爆発を起こし、粒子加速器研究所の建物は崩壊。
電源が入りっぱなしになってしまう。

このままでは、衛星や飛行機が墜落したり電波が遮断されるだけでは収まらず、
クレーターや活断層にまで影響を及ぼし、巨大な地震が発生する事は必定。
放置すれば地球は滅びへ向かってまっしぐらに突き進んでいくだろうと思われた。


【後編】 
地球滅亡の危機を救うために残された時間は、わずか50時間であった。

マークは、
破滅状態の研究所に閉じ込められるヤナとアンドレアの二人を救い出すために、
宇宙研究機関で働くゾフィーは、
ドイツ首相からの「世界を救ってくれ。」との特命を受け、
共にジュネーヴへと向かう。
ところが、2人が乗ったヘリが、ままならない電磁波の影響で墜落した事から、
ドイツ首相は勝手に、ゾフィーは死んだんだろうと判断して、
研究所に核爆弾を打ち込む計画が決定されてしまう。

電源を切るには黒い森地方に住むクソガキのトビアス(ジャニス・ニーヴナー)がハッカーして持ち出した研究所の資料に添付されていたプログラムが必要であった。
そこで、2人は途中で寄り道して、トビアスを見つけ出して、
彼を拘束してまたしてもヘリで、パソコンが置いてある黒い森地方の彼の自宅へと向かうが、またまた幾多の前途多難が3人の行く手を阻むのであった。

果たして、ゾフィーは無事、研究所へと辿り着き、電源を切って世界を救う事が出来るのか?!

映画 ザ・グラビティ(前編・後編) 感想



映像技術は立派ですし、迫力もあります。
電磁波で地表に大きな裂け目が出来たけれど、何故だか一か所だけ2つの裂け目を繋ぐ道路が残されていて、
そこを、兵士たちに後ろから狙撃されながらの3人が車に乗って走り抜けていく。
この時、車が通り過ぎた直後から道が崩れ去って行くシーンは、なかなか爽快でした。

一方ストーリーの方は、ヒーローとヒロインのカップルが地球を救う姿を軸にした展開では飽き足らず、
欲張って、そこに群像劇を盛り込もうとして滑った感が、ちょっと痛いww
(それが監督のせいなのか?それとも脚本に無理があったからなのか?は不明。)
これって、ドラマではありがちの脚本作法で、
この『ザ・グラビティ』がドラマ映画なので、
こういう構成にしたんだろうと思うんですよね~。
でも、このドラマ的な作り込み方をしてしまったせいで、尺が長くなり、前編と後編という普通の映画の2倍の尺に伸びたんだろうと思われます。

これをしたせいで、
ヒロインとヒーローの厳しい時間制限のある艱難辛苦の道のりから度々目が逸らされてしまい気が散りました。
そして群像劇の方も総じて、
全体的に薄味な仕上がりになってしまったのは残念ですね。

あぁ、こういう映画にお約束のマッド・サイエンティストも、ちゃんと、いてました!
粒子加速器研究所所長さんですよ。