映画 本能寺ホテル ネタバレ・あらすじ・感想・キャスト | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

映画ネタバレ~邦画のご紹介です。

映画 本能寺ホテル ネタバレ・あらすじ・感想・キャスト



映画 本能寺ホテル 概要



2017年公開の日本映画。
監督:鈴木雅之(フジテレビジョン役員待遇編成局制作センター第一制作室ゼネラルディレクター。)
原作:万城目学
脚本:相沢友子
主演:綾瀬はるか
ジャンル:ファンタジー
上映時間:119分

同じく万城目学原作であるドラマ『鹿男あをによし』や、映画『プリンセス トヨトミ』と同じスタッフで制作された。


映画 本能寺ホテル ネタバレ・あらすじ



ある日、突然、会社が倒産したために無職になってしまった倉本繭子(綾瀬はるか)は、
恋人の故郷である京都を訪れていた。

予約していたホテルが翌月の同日の予約になっていたために突如、泊まる宿を探し辿り着いたのが、京都の路地裏に佇むレトロ感溢れる《本能寺ホテル》という名のホテル。

ところが、そのホテルのエレベーターは、1582年(戦国時代の真っただ中)の本能寺に繋がっていて、他の宿泊客には一切影響はないが、
どうした弾みか…繭子だけが、その過去の日にタイムスリップしてしまうのであった。
タイムスリップに関連していると思われるアイテムは、繭子が京都の町を散策中に買った金平糖と、ホテルのフロント前のテーブルに飾ってあった古いオルゴールの音色。

さて、その日、
天下統一を目前にした織田信長(堤真一)は、森蘭丸(濱田岳)ら少数の家臣らと共に本能寺に滞在していた。
そんな彼の目の前に突如出現した変な服装の女、繭子。
家臣らが、気性の荒い信長に恐れおののく中、繭子は、持ち前の正義感で、キッパリと信長の短所を指摘してしまう。
激怒した信長は、家臣らに繭子を捕えるように命じるが、危ういところで再び出現したエレベータに辿り着き現在へ戻ってくる。

しかし、現在に戻っても、このままでは、史実通りに信長は謀反を起こした明智光秀に討たれて死んでしまうと思うと、気が気ではなく再び過去へと戻って信長に「明日、明智光秀さんが、謀反を起こします。」と伝える。
繭子が遠い未来から、やって来た事を何となく悟っていた信長は、彼女の言葉をスンナリと信じるものの
「逃げも隠れもしない。」と言って、そのまま本能寺での滞在を続ける。

何度か現在と1582年を往復するうちに、当時の京都の町を見物するなどの交流を通じて、繭子は信長と打ち解けていった。
そんな中で、ただ鬼のように冷血で怖いだけではない信長の民を想う温かい気持ちに惹かれていく。

「誰が天下を統一しても同じ事。」と言って、本能寺での滞在を続ける信長であったが、和やかなうちにも時は流れ日付は変わり、とうとう本能寺の変の当日となった。
繭子は現在に戻って、元々予定していた婚約者の両親との会食や金婚式への出席をしているうちに、
やはり、どうしても信長の安否が気になって、再び過去の本能寺へ。
燃え盛る炎の中で、次々と飛んでくる矢に怯え、切り合う武将たちの間をかいくぐり信長を探していた中、蘭丸と再会する。
蘭丸の案内で信長のいる部屋に辿り着くが、信長は既に自害の用意をして座していた。

繭子の「なぜ逃げなかったのですか?」という質問に信長は答えようとせず追い返そうとした。
だが最後に、繭子が昨日に落として行った縁結びのイベントのパンフレットを掲げ
「この絵は、そちがいる未来の世界を描いたものであろう。」と問いかけた。
それが「写真」というものであると繭子が告げると、
幸福そうな未来社会に満足したように
「いい写真だな。」と言って、それを懐にしまい「礼を言うぞ。」と告げ、繭子を見送った。

焼け崩れ燃え盛る炎の中で、現在への帰り方がわからない繭子は戸惑っていたが…オルゴールがゆっくりと音を止めて…大きな柱が彼女の上に焼け落ちるかと思われた寸前に、元の世界へ戻って来た。

過去世界で、信長にインスパイヤーされた繭子は「何もしたい事がない。」という気持ちに変化が生じて、積極的に自分の「やりたい事。」を求めて行くように生き方を変化させてゆくのだった。

[終わり]


映画 本能寺ホテル キャスト



倉本繭子(綾瀬はるか)
織田信長(堤真一)
森蘭丸(濱田岳)
明智光秀(高嶋政宏)
本能寺ホテル支配人(風間杜夫)
吉岡恭一(平山浩行)
吉岡征次郎(近藤正臣)

映画 本能寺ホテル 感想



脚本が酷い。
脚本を書いてる相沢友子さんの過去の脚本で『世にも奇妙な物語』の「記憶リセット」という映像を見てみたんだけど、
説明不足な作品のためか?感情移入が出来なかった。
独身男女の別れに纏わるエピソードをテーマにしているのに、別れの理由に一切触れていないので、出会ってから別れに至るまでの幸せな時の写真をランダムに見せられて、ただそれのみで
お互いの相手に対する断ち切りがたい恋愛感情と別れの切なさを、視聴者にわかれと言うのは無理があった。
この脚本に見るように、相沢友子という人の脚本は、どれもみな舌っ足らずで
「そこんとこを描いてなきゃあ、結局、伝えたいものが伝わらない。」というような、
重要な部分を抜かしてしまう脚本家さんなのかもしれないと感じた。

本作、映画『本能寺ホテル』でも、映画冒頭のナレーションで
「織田信長の遺体が見つかっていない。」とミステリアスな発言があるので、
観客は、主人公が1582年の謀反が起こる直前の本能寺へタイムスリップした時点で、無意識のうちに「織田信長は逆に、1582年から現在の本能寺ホテルへタイムスリップしたのでは?」という期待を持つのであるが、全くそうではなく、依然として、その謎は謎のままにストーリーは集結する。
おそらく、これはミスリードですらなかったんだろう。
信長は謀反が起こる事を主人公から聞かされても「天下統一するのは誰でもいい。」と言って、そのまま運命を受け入れて明智にやられる。…そんなアホなえー
ほんとに「天下統一するのは誰でもいい。」などという考え方であったなら、これまでの信長の戦の歴史は、いったい何のためだったんじゃい?えー

結局、この映画で言いたかったのは「自分のやりたい事を諦めないで!」という戦国時代の覇権争いに、ままるで無関係な古今東西に共通のテーマだったらしい。
なぜ、そんなあっさりしたメッセージを表現するために、わざわざタイムスリップ
してまで織田信長のラストデイと重ね合せる必要性があったのか?さっぱりわからない。あせる

そして、もう一つ最大に意味不明なのが、本能寺の建っている場所とは、全く別の場所に建っている本能寺ホテルというホテルのエレベータが、
何故に過去の本能寺と繋がっていたのか?
この点も一切、説明されていないのだが…これは脚本が変なの?
それとも原作の時点で、これほどにいい加減だったんだろか?
その点は原作を読んでいないので何とも言えないが。