大秦帝国 縦横 =強国への道= 第51回(最終回)「覇者への道」まで視終りました | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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『大秦帝国 縦横~強国への道~』あらすじはコチラ

大秦帝国 縦横 =強国への道= 第51回(最終回)「覇者への道」まで視終りました

最終回は、嬴壮が反乱に失敗して、第28代君主・嬴稷の王位が揺るぎないものになりました。
そして、この大秦帝国のドラマシリーズは、次の『昭王~大秦帝国の夜明け~』へと繋がって行くわけですね。

中国ドラマ 大秦帝国 縦横 =強国への道= 概要



大秦帝国-QIN EMPIRE-の続編

始皇帝が中国を統一する約100年前。
弱小国だった奏(しん)を強国へと導いた英雄たちがいた。
若き君主、嬴駟 (えいし) は「商鞅の変法」での国力増強を堅持しつつ、魏や斉ら他国と肩を並べるべく彭城で王を称すると心に決める。
嬴駟に迎えられ、巧みな話術で国を動かす魏国出身の縦横家、宰相の張儀。
魏国より来た稀代の名将、公孫衍。
陰謀渦巻く乱世で、奏にありて、
後の世の始皇帝が中国を統一する礎を築いた英雄たちの物語。



中国ドラマ 大秦帝国 縦横 =強国への道= 感想



1話、2話のうちは状況が良く飲み込めず、とっつきにくいのですが、暫く辛抱して視ていると回を重ねるごとに面白くなってきます。

主人公の嬴駟を演じる富大龍(フー・ダーロン)の独特な個性の光る演技力に魅了される。

羋丫頭(羋八子)が嬴駟の元へ嫁いだ経緯が、史実とはずいぶん違って描かれており、ほぼ創作のように思われる。
羋丫頭は嬴駟に嫁ぐ時に、義渠の王子である義渠駭(ぎぎょがい)との間に出来た子供、琰(えん)を国元へ置いて嫁いだ。
この時点で、貧しくても子供と共に暮らす幸せよりも女としての栄華を選んだのだから、琰(えん)は捨てられたも同然だから、ずいぶん割り切った女だなと感心した。
そして奏へ行ってからの羋八子ときたら、嬉々として暮らしていて、置いて来た息子の事を気に掛けているような素振りは一切、見せなかった。
それなのにドラマが後半になってから「琰の事は、一日も忘れた事はなかった。」だの「恋しい。会いたい。」だの、やけに母親の側面を見せてくる部分が、同じ女として、ちょっと理解しにくかった。
子を思う母の気持ちはもちろんよくわかるが、
それでも、自分自身の選択だった以上は、後で未練がましいのはどうかと思う。

その琰も最終回で、羋八子と魏紓(ぎじょ/嬴駟の正妻)の争いを止めるために自ら進んで犠牲となり命を落とす。
赤ん坊の時から、ずっーと会っていなかった産みの母や、父親違いの弟のために、人は自分の命を捧げられるものだろうか?
琰の心が美し過ぎて、母を慕う気持ちが切なくて、このシーンは泣けた。

49話で、嬴駟亡き後を継いで王になった嬴蕩(えいとう)の死に方は史実に添って描かれていたようであったが、
自分の力を誇示するために 鼎(かなえ)を持ち上げて肋骨を折って死ぬという筋肉バカの嬴蕩らしい死に方だった。
嬴駟にずっと仕えて国を強国に導いた功臣の張儀も追い出してしまう馬鹿っぷり。
英明であった父、嬴駟とは違い、
軍事力と馬鹿力だけで国が発展すると思っているこいつが王になって今後どうなる事やら?と誰しもが不安だったろうが、
早い目に昇天してくれたのは、奏国にとっての神のご加護だったのだろうか?

【ドラマを視ていての疑問点】 
①縦横家と軍師の違いは?
どちらも主君に仕えて戦略を授けるとか相談役になる役職と思われますが、縦横家の方は度々、外交の仕事を任されます。
片や、軍師の方も交渉役を務める事も、たまにはあるようですが、基本的には、いつも主君の側仕えのようです。

②嬴駟と贏壮の関係は?
最終回で、王位を狙い反乱(紀元前305年 季君の乱)を起こした嬴壮と呼ばれている公子荘(季君)は、主人公の第26代君主・嬴駟とどんな関係だったのでしょうか?
公子荘(季君)に関する日本語表記での情報が、ほとんどないために、
2人の関係がよくわかりませんが、名前の一文字目が同じ字である事や、
嬴駟が生前、嬴壮の事を話す時に「甘やかし過ぎた。」と言っていたので、
割と近い親戚筋だったんだろうとは思います。
ただ、嬴壮の父親という人がドラマの中に登場するので、近いと言っても、
息子や弟ではない事は確かそうです。
(もし嬴壮が養子に出された子ならば、また事情は変わってきますが。)

③嬴駟に他に子供はいなかったの?
ドラマには全く登場しませんが、羋八子との間に昭襄王(稷)の他、涇陽君(悝)・高陵君(顕)を授かっています。