昨夜放送された「情熱大陸」は堺雅人でした。
昨年の出演映画「クライマーズハイ」や「アフタースクール」での好演で各映画賞の助演男優賞を多数受賞し、大河ドラマ「篤姫」では将軍家定をユニークに演じて人気を不動のものにした感があります。
今や役者として脂の乗り切ってる堺の、現在公開中の映画「ジェネラルルージュの凱旋」の撮影現場での密着を中心に、撮影されたドキュメンタリーだったわけですが……
堺の役者としての原点や役作りの方法に迫っており、中でも興味深かったのは、どんな役者に憧れるかに言及しているところでした。
それは親しい仲間の池田鉄洋との雑誌の対談シーンで言っていたのですが……
「憑依型の役者に憧れる」と言ったんです。そして二人の一致するところ、「松山ケンイチなんかそうだよね」って話でした。
この先輩たちにそう言わせる松山ケンイチはすごいなと改めて思ったのと同時に……
なるほど堺雅人という役者さんは、役が自然と自分に憑依することに憧れながら、それができないため努力して役に近づこうとする人なのだなと思いました。
本人いわく「自力型」という言い方をしてましたが、「憑依型」を天才肌とするなら、秀才肌の人なのだなと私めは勝手に解釈した次第です。
そのため役作りでも「ジェネラル…」の医者では、物を食べずに減量しタバコを吸って不健康さを出し、次回作の料理人役では逆に増量してタバコもやめ、顔を色ツヤ良くして温和な感じにするという努力の一端を紹介していました。
知的に役作りを構築していく人なんでしょうね。
あの独特の微笑みの奥に、非常にクールでシャープな人間への洞察力を感じます。
まだ見てませんが同じ自力型の阿部寛と渡り合う「ジェネラル…」での堺雅人はどうなんでしょう?
俄然見たくなりました。DVDになってから見ればいいかなと内心思っていたのですが…( ̄▽ ̄)b