期待の水曜21時「夫婦道」、金曜22時「スマイル」が予想に反して低調なスタートをきったTBSのドラマ。
その中で12.2%というギリギリ合格と言っていいような悪いような微妙な数字で始まったのが…
TBS日曜21時 「ぼくの妹」
主演・オダギリジョー、長澤まさみ
脚本・池端俊策
演出・金子文紀
数々の名作を書いてきたベテラン脚本家と、次々とヒット作品を生んで今乗っているディレクターによる作品だけに…
全体にしっかり作られていて、大人の視聴者向けの、この日曜劇場という枠にふさわしい作品になっています。
ただ、どうもいまいち魅力に欠けるのも…また事実でして…
その原因は主演の2人にあるように思います。
幼い頃から勉強ができ、今では大学病院の講師になっている真面目な兄役のオダギリジョー。
ナイーブに心優しい兄を演じていて、悪くはないんですが、オダギリジョーという役者本来の良さは出てないようにも思えるんです。
もっとクセのある役を演じてこそ、この人の良さが光る気がします。
奔放な妹と対照的にするため普通っぽい人物になっているのでしょうが……
一方の、ちゃっかり者で金を一億円貯めるのが夢という妹役の長澤まさみ。
こちらも両親を亡くし、親代わりの兄を頼りたかったけど、頼りきらずたくましく生きてきた奔放な妹を、達者に演じてはいるのですが…
どういうわけか…
長澤まさみ自身から発するオーラが以前より衰えているように思えたのです…
なぜかは分かりません…
ちょっとくすんでしまった感じ…
悪く言えば…
ってことで主演2人が魅力にもう一つ欠けるのが、ネックになっているように思います。
次回そのへんをもう少し突っ込んで書きます。
ちなみに周りの視聴率をお伝えしておくと…
TBS ぼくの妹 12.2%
NTV 行列… 18.8%
フジ エチカの鏡 10.4%
テレ朝 映画「バイオハザード2」 14.8%
さすがに「行列…」もそろそろ飽きられはじめているので、そちらの視聴者を引き込めば、数字は上がるとは思うんですが…( ̄▽ ̄)b