毎回必ず心を打つシーンが用意されていて…
見たあと、じんわりとしたものが残るのが…
フジテレビ 火曜22時
「白い春」第7回
主演・阿部寛
脚本・尾崎将也
演出・植田尚
パン屋で働くことになった主人公。
パンをオーブンから出す時熱がって、
遠藤憲一に「ヤケドはパン屋の勲章なんだよ!」と叱られる…
こういうディテールのセリフが、この尾崎将也という脚本家は実にうまくて…
例えば今回だと、パン屋でさち(大橋のぞみ)にイチゴをもらった阿部寛が、
吉高由里子や遠藤雄弥のもとへ帰ると、彼らも小粒のイチゴを食べていて、
すすめられるが、ボソッと阿部が…
「なんだ、安物か…」
と言って食べない。
こういう何気ない一言で、クスっと笑えるし、
実の娘にイチゴをもらった喜びもジワっと伝わるんです。
阿部のつぶやき演技やぶっきらぼうさを、この脚本家は、うまく活かす手段を熟知していて…
その傑作が「結婚できない男」だったわけです!
今回も、特に若い2人や、さちちゃんとの絡みでは、しばしばこの阿部の良さが生かされ…
無言の演技とかに、いい味を出しています。
今回、心に残ったシーンは…
育ての親の遠藤に、自分と娘が住んでる二階には、来るなと言われ、
忠実に守ってきた阿部が、さちが友達を呼んでのパーティーに加わることを許され…
内心喜んだのも束の間、
さちが遠藤にサプライズで誕生日プレゼントを贈るのを、目の前にすることになり、
本当なら自分がもらえるはずなのに…
と陰で悔し涙にむせぶというシーン。
父親と名乗れない無念さ、自戒の念が伝わるシーンでした。
( ̄∇+ ̄)
今回の視聴率は…
12.6%(前週比+0.7%)
このへんで安定してきましたね…
終盤に向けてより感動が高まるよう期待します…
(^-^)b