審判が下り加害者の智也は施設へ…
改めて加害者の家族と被害者の家族の対比が、鮮明に描かれたのが…
日本テレビ 水曜22時
「アイシテル~海容~」第9回
主演・稲森いずみ
脚本・吉本昌弘
演出・国本雅弘
このドラマを見て、加害者、被害者それぞれの母親に共感する母親たちは沢山いらっしゃることと思います…
特に今回、被害者の母親(板谷由夏)が加害者の母親(稲森いずみ)にあてた手紙の内容は…
母親というものが抱える普遍的な悲しみを、よく表現していました…
つまり小沢聖子という自分の名前ではなく、「きよたんママ」と呼ばれ、自分を抑えて子供のためだけを思い、懸命に育ててきたのに…
ちょっとした油断、
自分の時間を優先させたために、子供は死ぬことになってしまった…
その後悔…
それは傷ついて帰ってきた智也に「お帰り」がちゃんと言えなかった智也の母親も同じなのです。
子供と向き合うことの難しさを痛感します…
私めは男なので、共感するのはむしろ被害者の父親(佐野史郎)の方で…
審判の記録を読んだあと、調査官(田中美佐子)に言う言葉…
加害者は罪を償えば、親のもとには帰ってくる…
でも被害者はもう二度と帰っては来ない…
そこが全く違うんだ…
被害者の家族は、
加害者を一生恨み続けるか…
すべてを忘れ去るか…
どちらかしかない…
知れば知るほど加害者の家族は、我が家と変わらない普通の家族だ…
もっと恨みをぶつけられる違う立場の加害者だったら良かったのに……
特にこの最後の言葉は胸を打ちますね…
怒りの持っていきようの無い辛さ…口惜しさ…
このドラマは加害者の家族も普通というところに怖さがあることを、改めて感じさせるシーンでした!!
佐野史郎の抑えた演技が、リアルで実に良いです!!
もう1つ今回感動的だったのは、やはり智也が施設に行く別れのシーン。
思わず抱きしめ
「今度こそ智也のこと見失わないからね…」
と涙ながらに告げる母親。
じっと凍りついた表情の智也が、母親の背に手を伸ばしかけ…でも触れられず…
結局、智也からの返す言葉はなく車の中へ…
離れて行く車の中で目に涙が溢れる智也…
万感の思いで、母親の方を振り返り、その姿を目に焼き付ける…
ここが例によって嘉数一星くんの名演技で…
実に良かった…です!!
ちなみに視聴率は15%超えした前回より更に上がり…
16.6%(前週比+1.0%)
「MR,BRAIN」を抜いて「BOSS」に次ぐ堂々たる数字!!立派です!!
(^-^)/