仁と咲と野風…「JIN-仁」第4話批評 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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これまでほど緊迫感は無かったけど、十分に面白い回でありました…





TBS 日曜21時
「JIN-仁」




主演―大沢たかお
脚本―森下佳子
演出―川嶋龍太郎





今回はいよいよ今までチラっとしか出てなかった、仁(大沢たかお)の現代での恋人未来(中谷美紀)と瓜二つの花魁野風(中谷二役)が、仁とからむ回でした。






以前、野風を抱える扇屋の主人を辻斬りから助けた縁で、招かれていた龍馬(内野聖陽)は仁を誘って扇屋へ。






主人を助けてくれた特別の客ということで、本来なら指名なんてとてもできない扇屋一番の花魁野風が座敷にやって来ます。





未来と瓜二つの野風に驚く仁。いくら主人の恩人とはいえ、自分の気に入らない客は拒むことができる野風は、アッカンベーべーっだ!をして座敷から出ていきます。





すごすご帰ろうとする二人は、女将(水沢アキ→随分老けたのでびっくり目)から主人が重体と聞かされ、仁が診ることに…





女将の話から主人は慢性硬膜下血腫で頭に穴を開け血を抜かないと危険と仁は診断、手術を勧めます…





仁を信用せず女将が拒むと、そこに野風が現れ、アッカンベーした自分の目を見て貧血と見抜き伝言でアドバイスした仁は名医に違いないから…と女将を説得。主人に何かあったら自分はイヤな客ももう拒まないとまで言うのです。





結局手術することになった仁。しかし、レントゲンもCTスキャンも無いので、どこに血腫があるかはカンの勝負。ギコギコと特製回転ノミで開けますが、1つめはハズレ…!
Σ( ̄◇ ̄*)エェッ






ひるまず仁は2つめの穴へ…
頭蓋骨ってそんなに穴を開けても大丈夫なのか!?と心配になりましたが、今度は血腫を発見!見事血抜きに成功しました!
(^-^)/






しかし、今回良かったのは手術どうこうより、手術中に隣の部屋で、いかに主人が自分にとって大切な人かを野風が龍馬に語る身の上話でした。





子供のとき、口減らしで扇屋に奉公に出され、汚らわしい大人の世界に嫌気がさして、髪を切り男の子のふりをして吉原を脱出。でも行くところが無くて結局扇屋へ戻った少女を主人は優しく迎えてくれたのです。





そして、この吉原は女が下剋上できる場所だ、一番の花魁になれば、どんな金持ちが金を積んでも拒むことができる…お前もそんな花魁になれ!と励まされるのです…






この野風の少女時代を演じた子役の子が、中谷美紀に通じる意志の強そうないい目をしていて、このシーンがとても印象的でした。






だから、手術に成功した時、仁が女将にこれで野風はイヤな客は拒むことがまたできるんですね…と確認してくれたのに、いたく心を動かされたわけです…






中谷美紀の野風は毅然とした雰囲気と、勝ち気な感じが一番の花魁らしくて、実に良いですね…改めて感心してしまいました…





しかし、今回のことで、手術道具を調達する時、咲(綾瀬はるか)は本にはさまれた仁と未来の写真を見てしまいます。






更に、仁に付いて扇屋へ往診に行った際、野風にも会い写真と同じ顔なのに驚くのです…





仁が吉原に行ったことに内心を腹を立てたり、自分の揚げ出し豆腐を食べに帰ったと聞いて喜んだり、仁へのラブモードが高まっている咲には、強敵が現れてしまったわけです…





そして、野風と出会い親しくなったことで、あの写真が病室からリビングでの幸せそうな写真に変わってしまったんです!






これはどういう意味なのか?野風は未来の先祖なのか?とても気になります!






次回は梅毒末期の花魁(高岡早紀)を助け、ペニシリンまで作ってしまうみたいで、恋の行方同様楽しみですね!






今回の評価は…8





視聴率はこのあとの記事で…