人間らしさを出す配慮…「不毛地帯」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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視聴率が思わしくないこのドラマの、どこが受け入れられない理由か私めなりに考えてみました…





一つは「白い巨塔」の病院と違って、「官僚たちの夏」の通産省同様に商社という舞台設定が一般になじみにくく、硬く難しい印象を与えてしまうこと。






二つめはあまりに男性的なテーマで、女性の登場人物が重きをなさず、女性視聴者が興味を持ちづらいこと。
「白い巨塔」では本妻と愛人やら、教授たちの婦人会やらが面白く描かれてましたからね…






そして三つめは、主人公が与えられた仕事のためなら冷徹になれる男で、人間味に欠けること。






この三つが大きいかなと思ってます…






フジテレビ 木曜22時
「不毛地帯」第5話




主演―唐沢寿明
脚本―橋部敦子
演出―水田成英






というわけで、今回は前回までの話から一気に7年が経っての話になったわけですが…






先にあげた三つの視聴率不振原因の、二つめと三つめに関して改善しようというスタッフの努力を感じる回でした…






話の本筋は、結局社長(原田芳雄)に諭され会社に残った壹岐が、7年後は社長直轄の特別部署、業務本部の長となり、第3次中東戦争勃発に向けての情報収集に奔走する(うーん硬い!)という話だったわけですが…






その合間にも、千里(小雪)に頼まれて千里の兄(佐々木蔵之介)に会いに行ったり、





今はジャカルタ華僑の貿易商(石橋蓮司)の第二夫人になっている紅子(天海祐希)から情報を得ようとしたり、






商売敵の鮫島(遠藤憲一)の息子(石田卓也)と自分の娘(多部未華子)が交際してると知って驚き反対したり、





抑留時代の上司(橋爪功)の家に行き、元抑留者たちへ送る機関誌作りを手伝ったり、






職場でも自分が見込んだ社員を集めチームワークよく仕事を進めていたり、






非情な仕事サイボーグという面を薄めさせようとの努力が随所に感じられました…






このドラマはわざと時代色を出すために、画面のトーンが暗めになっているのですが、やはり天海や小雪、竹野内らが出ると華やかさが増してホッとできる部分はありますね…






壹岐の存在を快く思っていない里井副社長(岸部一徳)との対立も深まりそうですし、





壹岐に今でも恨みを持っているだろう、今はブローカーになったらしい小出(松重豊)の存在も不気味ですね…






あと石田、多部の恋の行方も…





今回の評価は…7






何とか10%割れは避けたいですが、視聴率は次の記事で…(^-^)b