このドラマの面白さはタイムスリップした仁が、歴史上の人物とどう絡むかにもあるわけですが…
TBS 日曜21時
「JIN-仁-」第6話
主演―大沢たかお
脚本―森下佳子
演出―山室大輔
坂本龍馬(内野聖陽)や勝海舟(小日向文世)は誰しも知っている人物ですが、西洋医学所の蘭方医たちも実在の人物で…
伊東玄朴(小林勝也)は医学所開設に尽力した人で、ドラマの通り、その後失脚。
その玄朴の要請を受けて、大阪で私塾を開いていたのに江戸へ来たのが緒方洪庵(武田鉄矢)。喀血して亡くなったそうです…
二人の志を継ぎ明治まで西洋医学のトップであったのが松本良順(奥田達士)。
今回登場した漢方医の本拠医学館の多紀(相島一之)というのも、実際代々医学館のトップを守った家柄だそうです…
将軍家の主治医である奥医師の座を得ることが、医師にとっては最高の名誉。
この時代はこれまでその座を独占してきた本道と呼ばれる漢方医に、西洋医学の蘭方医の伊東や緒方が食い込んで行った時代だったわけです…
そんな時代に仁(大沢たかお)はタイムスリップし、当時は瘡毒と呼ばれた梅毒を退治するペニシリンを作り南方大明神と崇められます。
その人気を快く思わない者も当然いるわけで、龍馬はそのへんを察していて仁にバッサリ斬られたりしないよう忠告します…
多紀に呼び出された仁にも、龍馬と恭太郎(小出恵介)が護衛でついていきます。
素性が不明な仁を怪しむ多紀。するとその部下の福田(佐藤二朗)が胃潰瘍で倒れ、その場で手術。見事な技術に多紀は脅威を感じます。
しかし、仁の命を狙うのはむしろ医学所内部の人間で、佐分利(桐谷健太)のメスを女郎の死体のそばに置いたりした連中。
タイムスリップした人間は斬られたら死ぬのか?
今江戸にいる自分があいまいにしか感じられない仁は、いざ刺客に狙われると死の恐怖を強烈に感じ、生きてる実感を新たにします…
今回も身を呈して仁を守ろうどする咲(綾瀬はるか)が健気でした…
喀血していた緒方の死が迫っているようで、まだ医学所内のゴタゴタは続きそうです…
今回の評価は…
そういえば小出恵介と、馴染みになったおいらん役の水沢エレナって映画の「風が強く吹いてる」でも共演してるんですね…
目の病気らしい彼女の今後も気になりますね…