男の器の大きさって…「JIN-仁-」第8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は「男としての器」をテーマに恭太郎(小出恵介)がフューチャーされた回でした。






前回に負けず劣らず良い回だったと思います…
(まぁこのドラマほとんどハズレの回がないんですが…(^-^ゞ)






TBS 日曜21時
「JIN-仁-」第8話




主演―大沢たかお
脚本―森下佳子
演出―川嶋龍太郎





仁はより効き目の強いペニシリンの作り方をあみだしますが、それを大量に作るには金が必要となります…





ヤマサのご当主(石丸謙二郎)に頼んでみるが、私は緒方先生のためにご用立てしたのであって、あなたが寄付するに値する人か、その器を見せていただきたいと言われてしまいます…






これは男にとって厳しくもつらい言葉ですよ…
「器」…つまり自分がどれほどの度量の人間か?っていうのは、常に男は頭のどこかにあって生きているように思います…






自分にはどれほどのことができるのか…?そんな現実と向き合いながら生きているわけです。






例えば、仁(大沢たかお)と龍馬(内野聖陽)と恭太郎。





龍馬は日本の歴史を変えた人物ですから、その器は半端なく大きい…、情熱と豊かな弁舌で海軍設立のために大金を集めてきてしまうような男です。






一方、仁は現代では平凡な医者に過ぎなかった男ですが、タイムスリップをしてしまったがために、日本の医学史に残るようなことを行う人物になってしまいました。






しかし、仁本人の中身は変わってないわけですから、自分は人から助けられながらでないと事を成すことはできないという…自分の器の小ささを承知しています。龍馬のような男に会うと余計に痛感するのも無理はありません。






しかし、ヤマサの主人はさすが人を見る眼力があって、仁の器を小さいけど美しい器だと誉めます。救いの手をさしのべずにはいられないものを持っていると言うのです。






おかげで仁は援助を受けることになるわけですが…
では恭太郎はどうかというと…






幕末の世の中が大きく動こうとしている時に、志があって勝海舟という歴史上の人物に弟子入りしながら、所詮護衛しか任されない自分に焦りを感じています…





龍馬や仁の活躍をそばで見るにつけ、それは増すばかり…そんな心を癒してくれたのが女郎の初音(水沢エレナ)でした。





しかし初音は、馴染みの客で恋慕う人気女形澤村田之助(吉沢悠)の子を堕胎する手術がもとで敗血症に…。





ペニシリンのための金工面のために、恭太郎は公衆の面前で土下座して金を貸してくれ…と頼むのです。






今でこそ歌舞伎役者は芸術家みたいになっていますが、江戸時代は身分も低く、パトロンに体を捧げることも当たり前。女郎が花魁にのしあがるのと同じように苦労して人気役者にのしあがるわけです。






ちなみに三代目澤村田之助というのは実在の人で、絶大な人気を誇りながら、病気でその後両足や手首、指を切ることになり、それでも舞台に立ったという壮絶な生き方をした役者です。





話はそれましたが、龍馬と仁と三人で話す場で、恭太郎は自分の至らなさを吐露します。
このシーンの小出恵介には泣かされましたね…
( ┰_┰)






恭太郎が体をはって守ってくれたから、今の自分があるし、土下座までしてくれたから、ペニシリンは悪徳医師から守られ、女郎たちや国が救われたんだ…と仁や龍馬に言われ…






男子は人前では泣いてはならぬと言われてきましたが…
と言いながら号泣してしまいます。






ひたむきでピュアな男を演じさせると小出恵介はハマりますね…






この先も恭太郎ガンバレ!って感じでした。






男性陣の方が立った回でしたが、それでも咲(綾瀬はるか)や野風(中谷美紀)も良かったですね…






二人の会話で、仁には咲ではなく好きな人がいると知る野風。咲は自分には仁の医術があるから…それでも良いと言いますが…野風にはそれがありません…






次回は仁と野風が急接近するようです…






今回の評価は…9





あと3回ですかね…
終るのが寂しいです…