このドラマ、主人公たちは誰もが知っている歴史上の人物というわけではなく、どちらかというと地味な題材を真面目に作っていて退屈かと思いきや…
何となく見てしまうのは、今脂の乗りきった実力派のキャストが出ているからに他なりません…
NHK 日曜20時
「坂の上の雲」第1、2話
主演―本木雅弘
脚本―野沢尚ほか
演出―柴田岳志
第1話を録画しながらそのままにしていたので、昨夜第1話と第2話を3時間ぶっ通しで見ました…
ふ~~(*´∇`*)
疲れたぁ~
第1話は主人公たちの少年時代とそれぞれが東京に出るまで…
第2話はそれぞれの進むべき道を見つけるまで…
って感じだったんですが、第1話の最初の内はナレーションがやたら多くて…
かったるいなぁ~と思わずにはいられませんでした…
まぁ人物や時代の背景を説明しなければならないのは分かりますけどね…
( ̄▽ ̄)b
ナレーターが「世界の」渡辺謙だから、たっぷりやってもらおうって思ってるのでは!?と変な憶測をしてしまいそうでした…
少年時代の秋山兄弟の父親役の伊東四朗はいくら何でも老けすぎでしょ…
他の人でも良かったのでは?
(まぁでも似た人いないか…)
少年時代で良かったのは…好古(阿部寛)の少年期を演じた染谷将太。子役の頃から出ている人ですが、凛として涼しげな眼差しが印象的でした。良い役者になってもらいたいものです。
面白くなってきたのは主要キャストが出てきてから…
主人公の秋山真之の本木雅弘、
その兄好古の阿部寛、
真之の幼なじみの正岡子規の香川照之
その妹律の菅野美穂
秋山兄弟下宿先の屋敷の娘の松たか子
それぞれ主役をはれる人がこれだけ揃ってるんですから、それは引き付けるものがありますよね…
青年時代を演じるには、本木も香川も老けてるんだけど、演技力でカバーしてる感じ。テンション高く、元気はつらつに演じてます…
ただ本木のおっさんくさい体型は、もうちょっと痩せるかしぼるかして欲しかったですけどね…
そこへいくと、菅野美穂のまだ10代の役でも変ではない初々しさはすごいですね…
兄を守るためなら男勝りに暴れるこの妹のキャラは、このドラマで一番魅力的で面白いです。
すらっとした阿部寛の長身は馬に乗った姿が、実に凛々しく適役です…
小さい頃からヤンチャで、大学予備門でもテストを戦いと見なし、出る問題を当てるため策をめぐらす真之が、いかにも後に海軍の名参謀になるっぽくて、こちらも適役です。
本木雅弘は年齢を重ねて、一皮むけたというか、才気走った鋭さが取れて更に良い役者になりましたね…
映画で「おくりびと」という代表作を作っただけに、ドラマでもこれが代表作になるくらいの評価を得るといいなとは思います…
しかし最終回が2年先って、ちょっと気が遠くなりますね…
今回の評価は…
「JIN」ほど心にグッとくるものが少ないのは、ハッタリのきいたエンターテイメント性に欠けるからでしょうか?
ただし「天地人」よりは、間違いなく質の高いドラマです!
(^-^)b