今回はリストラ対象の男に肩入れしてしまったので、ぼやけた感じで終わってしまいました…
ＮＨＫ 土曜21時
「君たちに明日はない」第５話
主演―坂口憲二
脚本―宅間孝行
演出―榎戸崇泰
リストラの対象は中堅オモチャ会社の開発者、緒方(山崎樹範)。これまで「おなら君」や「与作とウメ」といった大ヒット商品(そう見えない…)を開発した男。
しかし、この緒方、村上にとっては手ごわい相手で、非常に変わり者。面接に遅れるわ、途中でいなくなるわ、リストラを告げると泣き叫ぶわ、それはひどいんです…
また山崎樹範がこういう役が上手くてリアルなもんだから、そりゃクビにもなるわな…って感じなんです。
その後ヒット商品は生んでないし、「リストラ君」っていう今開発中のオモチャも売れそうにないし…(汗)
そんな緒方を子供たちに好かれているからとか、オモチャへの情熱があるからとかで、会社に残るべき人間と考え、リストラさせない村上はちょっと優しすぎで手ぬるく見えてしまいました。
高橋社長(堺正章)の言ってることの方が、もっともだなと思いました…
このドラマの堺正章は終始シビアな表情で、凄味のある演技をしていて、普段はにこやかな人がこういう役をやると効果的です。
村上の方がいまいちだったので、陽子(田中美佐子)の里帰りのくだりの方が見ごたえがありました…
両親を演じた山本學、加賀まりこが良かったからです。娘の幸せを願い続ける親の心情がよく伝わりました。
ＮＨＫのドラマは「とめはねっ」の高橋英樹や山本陽子とか、ベテランが脇をしっかり固めていて作品に厚みを加えてくれてますよね。
初回にリストラされた平山(村田雄浩)がホームレスにまでなってしまったのは気の毒でした…
さて最終回はどうなりますか？
ちょっとこのドラマ尻すぼみな感じになりつつあります。
今回の評価は…
うーん
惜しいですね…