あ~終わってしまいましたね~
最終回は菅野美穂ワールド満喫という感じで、「泣かないと決めた日」とは大違いの納得の最終回でした。
日本テレビ 水曜22時
「曲げられない女」最終回
主演―菅野美穂
脚本―遊川和彦
演出―南雲聖一
司法試験最終の口述試験が、出産予定日と重なった早紀(菅野美穂)。
さすが早紀の子供らしく、きちっとその日に、試験直前なのに産気づいてしまいます。
何とか試験を受けたい早紀は、お腹の子供に綺麗ごとではない、弁護士になりたいホントの理由を言い、試験を邪魔するような子供は必要ありません!!
…とまで怒ってしまいます
(-゜3゚)ノ
そりゃ、あんまりでしょ!?と思ったら、案の定早紀も言いすぎたと反省。(笑)
試験をあきらめ、病院へ行こうとします。
すると早紀の言葉が通じたか、陣痛がおさまり試験を受けることに…
試験後、病院へ直行。無事に女の子を産みます。
早紀がつけた名前は「灯」と書いて、「とも」。
良い名前ですね…
母の「光」のように、人の心を明るくして…という願いと、かけがえのない2人の友にあやかって付けた名前でした。
でもって気になる試験結果。
合格した!と思ったら夢で…
落ちた!と思ったら夢で…
と引っ張る引っ張る…
(汗)
…で、やっと今度はホントに発表会場で、夢じゃないよね…ってほっぺたツネるから、てっきり合格かと思ったら…
不合格でした…
(涙)
今回ほど勉強してきたことはなかったし、手応えもあったのに…
もう受けるのはやめます…
と落胆の早紀。
今まで買い続けてきたワインや、書き続けてきた10年日記が、早紀の悲しみを象徴し…
段ボールに詰めようと、書き込みのある六法全書を見て涙するシーンは、胸がしめつけられました…
( ┰_┰)
しかし!!
持つべきものは友でした…
藍田(谷原章介)は挑戦をやめ、しょげてる今の早紀はこちらから願い下げだ…と婚姻届を破り…
璃子(永作博美)はわざと心にない嘘で早紀を挑発し、早紀はこれまでで最長のシャッターを開き、これまでためこんできた自分の思いをすべて吐き出します…
まぁ~長~いセリフをハイテンションで言いきった菅野のスゴいこと、スゴいこと。ホント脱帽の熱演でした…
そのあと嘘とばらし、そこまで偉そうなこと言ったら、また挑戦しなきゃ~とケロっと言う永作も、さすがの演技でした。
ラストは何年も経って、灯も小学生に。早紀は灯を産んだ翌年合格した様子。
母娘が同じ髪型なのが笑えましたね。
藍田と璃子は夫婦になったらしく、しかも璃子にはまた子供が…(まぁ永作のお腹が大きいので仕方ないけど…)
璃子は介護士で藍田はそこで料理をお年寄りに作ってあげていました。
灯の認知をし、養育費を払ってる正登(塚本高史)は、無料法律相談で困ってる人の話を聞いてあげてました…
それぞれが望ましい道に進んで気持ちの良いラストでした!!
終盤に向けて上がり続けた視聴率はついに!!
18.6%
(前週比2.2%)
第7話から3回で5%も上がる快挙を見せました。
めでたし!めでたし!
【総評】
主人公の変人ぶりを見せるだけではなく、これまで連続ドラマでは扱うのが難しかった「大人の友情」に踏み込んだところが、このドラマの成功につながりました。
それぞれに事情を抱えた大人どうしが友情を新たに築くことの難しさを、視聴者も分かっているだけに…
早紀と璃子、藍田の関係が羨ましく思えたのだと思います。
記事にも度々書きましたが、毎回のお約束や細かいこだわりが随所にあり、それが楽しみになるという…
最近の連続ドラマが失ったものをベテラン遊川和彦が改めて教えてくれたように思います。
連続性を大切にした熟練の脚本でした。
かなり難しい演技をあえてやらせた菅野美穂の演技は、見事要求に応えて「流石!!」の一言でした…
また、永作博美、谷原章介もオリジナルならではの、あて書き的な役柄でイキイキと演じ、強力なトリオとなりました。
それにからむ
朝加真由美の早紀の母
塚本高史の正登
平泉成の中島弁護士
いずれも安定した演技でした。
この枠はクオリティを保って良い枠になってますね…
次の「Mother」も楽しみです…
(^-^)b