田中裕子の巧まざるうまさ…「MOTHER」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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田中裕子という人は現在の日本の女優の中で、間違いなく名女優の1人だと私めは思っています。





久しぶりの連続ドラマ出演の今作品。田中は主人公奈緒(松雪泰子)の実の母親を演じ、今後どのようにからんでくるのか大いに期待を持たせてくれています…





日本テレビ 水曜22時
「MOTHER」第2話



主演―松雪泰子
脚本―坂元裕二
演出―水田伸生





初回がかなりのインパクトだったので、今回はマイルドになった感がありましたが…





つい引き込まれて見てしまう魅力のあるドラマであることに変わりはありませんでした。





今回は、北海道から逃げてきた途中で宇都宮に立ち寄り、奈緒が幼い頃預けられた施設を訪ねます。





しかし、施設で奈緒の面倒を見てくれたモモコさん(高田敏江)は認知症になっていて、施設は閉鎖状態。



継美という名になった怜南(芦田愛菜)はモモコさんと仲良くなり、モモコさんも連れて逃げようと言いますが、





奈緒はそんなこと無理だと拒みます。すると継美はここに残ると言い張ります。「大丈夫…」と急に大人びた口調になる継美役の愛菜ちゃんの演技にドキッとさせられました。





モモコさんが書いてた日誌を盗み読みする奈緒。そこには幼い頃、奈緒が「母親になりたくない…生まれてくる子供がかわいそうだから」と言ったと書いてありました…





母親にどんないきさつでか、捨てられたも同然に預けられた奈緒は、それがトラウマになっていました。





施設から今の義母(高畑淳子)のところへ貰われたのでしょうが、母親らしい愛情はどこまで受けてきたのかはわかりません。
血のつながりのない妹2人は実の姉と信じているようですが…。





モモコさんと、継美と3人ここで住むと決めた矢先、モモコさんは施設の人に連れて行かれ、別れることに。





逃亡中の身のため、顔を見せて見送れない奈緒と継美に、しっかりした頭で別れを告げるモモコさん。





特に、お母さんになれて良かったね~ と奈緒に言うところは胸がしめつけられました。





モモコさんはずっと気にしていてくれたんですね…





なぜ子供ぎらいだった奈緒が、継美に母性を感じたかは、イマイチまだわかりませんが、自分が幼い時にホントは求めていた母親の愛情を、継美に注いであげたくなったのかも…と今回見て思えました。





義母には、奈緒に会わないよう頼まれてきたらしき、実の母親。しかし、奈緒の顔を実はちゃんと知っているらしく、町で知らぬ顔してすれ違ったあと、じっと奈緒と継美の様子を見てました。





そのせつなげな表情だけで、これまでずっと奈緒のことをそうやって見守り続けてきたであろうことを感じさせ…





さすが!田中裕子と感心してしまいました。
まさに引き算の演技!
余計なことをしない至ってシンプルな演技の中で、深い思いをにじませる。
巧まざるうまさとはこういうことを言うのだというお手本です!
(^-^)b





今回の評価は…7





奈緒をめぐって今後、実母と義母がどんな動きを見せるのか、気になるところです…
( ̄▽ ̄)b